チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第百七話 最終決戦・剣術・極限状態
~レイロード視点~
俺は怒っている。だけどそれ以上に冷静でもあった。
俺は自分でも分かってる。一発でも攻撃が当たれば俺は負ける。
だからと言ってここで引き下がっていいわけがない。
邪神に突撃する。だがそれは火の上級で止められてしまう。
「所詮こんなものか!」
邪神はそう言って火の中級でありながら圧縮して、素早いファイアーボールを放ってくる。
だが俺は剣でその軌道をずらす。
「なっ!」
これはフラウスとの特訓で受け流すという事を見てきたから出来た事だ。
邪神は一応剣を持っている。その技量はその辺の兵士より強い。それに加え、魔法も加えてくるから先程は手も足も出なかった。
だけど今なら対応できる。
俺は邪神に攻める。
そして火魔法を纏う。
「死に損ないが!」
これはタキシムと戦ったおかげで覚えれた技。そして盗賊と戦ってから俺は出し惜しみしないと決めた技だ。
それに加えて今の俺の攻撃はパワーが違う。
俺は邪神と剣を交えながら剣に風魔法を纏う。
「エアスラッシュ!」
校長と戦って覚えた技だ。
このときは皆の応援がありながら戦ったな。
「なんだその技は!今までそんな技は無かったはずだ!」
「思い出してるんだよ。今までの事を」
俺はそれだけ言って攻撃を止めない。
「雷纏い」
これは魔王と戦って親父達が死んで挫折した時から頑張って覚えたんだよな。
きっかけはアランとの戦いだったな。
俺は素早い攻撃で邪神の魔法を避けて接近する。
そこで火を纏う。
「うおおおおおお!」
俺は全力で攻撃したがそれは邪神は剣でギリギリ防ぐ。
天龍との戦いを思い出す。
あの時に何とか雷纏いと同時に違う纏いも出来るようになったんだよな。
全部無駄じゃない。全てが意味があるんだ。この世界で俺が一日でも鍛錬をしていなかったら今の自分はいなかったのかもしれない。
今まで戦ってこなかったらここまで力が蓄えることも出来なかった。努力したおかげだ。
そしてこれが最後に師匠と一緒に努力した成果だ。
俺は羽織っていたマントからもう一本の剣を取り出す。
俺の剣術。それは二刀流だ。
二刀流は俺にとって相性が良かった。
普通なら剣は一本で両方の手で扱うのが主流だ。だけど俺はパワーで勝てない相手もいると魔王と戦った時自覚した。
だから俺は速さで誰にも負けない事にした。
「レイ!頑張ってください!」
「先生!ここで負けたら一生恨むからね!」
「レイ。勝て」
「負けんじゃないわよ!」
......シア、リリア、セシリア、マリーも。
リリアとマリーは気絶したって聞いたけど何とか無事そうで良かった。
リリアも辛い思いしたよな。ミレイアさんがいなくなってほんとは泣きたいはずなのにそれでも応援してくれる。
シアも勝ててよかった。じゃないとこの戦いが終わってから校長の件について怒られる事も出来なかっただろうからな。
俺は改めて邪神に突っ込んだ。
「調子に乗るなよ!」
俺は雷纏い、火纏いを纏った状態で戦う。
この剣術を最初から出していたら勝てたかもしれないのに、俺は相手の力量を見る為に使わなかった。
けど後悔はしない。それは師匠の教えでもあったから。
全力で俺は両方の手で剣を振るう。
左の振るのを邪神は剣で受け止める。俺はすぐに右の剣を左の振った勢いに乗せて振る。その連続だ。左から振り、次に右に振ったりして相手を惑わせて攻撃をさせない。
だけど相手は流石邪神というべきだろう。
邪神は魔法を使いながら俺の攻撃に惑わされることなく対処してくる。
なら、攻撃方法を変えるだけだ。
俺は一度少し距離を空け、剣を投擲した、ように見せかけ若干前に投げるように上に投げる。
邪神は一瞬不思議そうな顔をした。
俺はその瞬間風魔法を足に出し、一つの剣で邪神を攻撃する。
だけど邪神は一瞬戸惑ったがそれでも防いでくる。
俺はその瞬間前方面の上に投げた剣が落ちてきた所をキャッチしそしてそのまま斬った。
邪神も流石にこれは予測出来ていなかったようで、体に初めて攻撃が入った。少し体から血が出る。
これが俺の剣術だ。親父から教えて貰ったこと、全てを使う事が出来る、この二刀流が俺の剣術だ。
「.......俺が人族のガキに傷を」
邪神は怒りのあまり肩が震えていた。
「人族だ、ガキだと人を見下しているから傷を負うんだ」
俺は人を見下す奴が一番嫌いだ。
「いい加減にしろよ!お前には勇者と同じ死に方をさせてやる!」
邪神は空高く飛び、もう一度火の神聖級魔法を発動させた。
上空には先程よりも大きな隕石が地上に落されそうになっていた。これは絶対に落とさせてはいけない。
どうみてもこれが落ちたらこの辺り一帯の人は巻き添えを食らって死ぬ。
俺がそう思って気を引き締めていると、
「勝てよ!貴様が俺を外の世界に連れて行ってくれると言ったんだからな!」
「ここで死んだら私はあなたを許しません!獣人全員頑張ったんですから!」
「レイ!お前ならいける!」
「貴様!あんだけ言っておいて負けるなよ。俺達全員勝ったんだ。貴様も勝て!」
そこにはいつの間にか到着した狼神、ミラさん、ライドさん、アドルフ王もいる。魔人達との戦いも勝ったようだ。
アドルフ王ほんとに来てるんだな。後々タマに聞いたけど本当にいるとは思わなかった。
「おい!俺とルドノフさんも勝ったぞ!レイも勝ちやがれ!」
「私達も生きてます!頑張ってください」
アラン、校長まで。良かった。本当に良かった。
今俺は嬉しい。
皆が俺を信じてここに残ってるんだ。
もし俺がこの隕石を破壊しなかったら皆も巻き添えを食らって死ぬというのに。
「ありがとう」
俺は誰にも届いていないのかもしれない。だけどそれでもこれだけは言わないといけない気がした。
「ちっ!あの剣聖も役に立たん」
邪神が上空でそんな事を言っていた。
だがそんな邪神にも余裕がある。それはこの神聖級の魔法があるからだろう。邪神もこの一撃に賭けてる筈だ。
俺は剣を構える。今度は一刀だ。
この剣の一振りに全集中だ。
ここでやらなきゃ男じゃない。
剣に火を纏い、その上で風魔法も少し纏い、威力を強める。
これを初めに思い付いたのはゴブリン戦だった。そしてこの後、母におもいっきり怒られたな。
俺の今までの積み重ねだ。
「フレイムブレススラッシュ!」
俺の火魔法からの更に風魔法の超級の刃が混ざり合ったスラッシュで隕石は粉々になった。だがこれで終わりじゃない。俺はすぐに行動に移した。
「終わりだ!死ね!」
邪神はそう叫び俺に土魔法の中級の圧縮された高密度の岩石を放った。
それは俺に直撃、いや俺の分身に直撃した。
「なに!?」
邪神がそういう手を使うと予測出来ていた。
だからこそあそこに分身を置いて俺は既に上空に飛んでいる。
邪神もそこでようやく俺の存在に気付いたようだが俺は全力で風魔法を足に放ち邪神に近づく。
「俺は覇王が成し遂げられなかった世界征服を果たすまで死ぬわけにはいかん!」
そこで邪神は残る魔力で全種類の超級を俺に放ってくる。
俺は全て避ける。躱し、躱し、ようやく邪神に手が届くと思った。
だがその瞬間邪神が微笑んだ。
だが何故微笑んだのかが分からなかった。
俺は自分に飛んでくる超級の軌道をずらす。
だが、
「は?」
俺の目の前に圧縮されたファイアーボールが飛んできた。
しまった!二連発か!
「が.......は」
俺はその一撃を受けてしまい、地面に落ちていった。
またしても俺は敗北をしてしまうのだった。
俺は怒っている。だけどそれ以上に冷静でもあった。
俺は自分でも分かってる。一発でも攻撃が当たれば俺は負ける。
だからと言ってここで引き下がっていいわけがない。
邪神に突撃する。だがそれは火の上級で止められてしまう。
「所詮こんなものか!」
邪神はそう言って火の中級でありながら圧縮して、素早いファイアーボールを放ってくる。
だが俺は剣でその軌道をずらす。
「なっ!」
これはフラウスとの特訓で受け流すという事を見てきたから出来た事だ。
邪神は一応剣を持っている。その技量はその辺の兵士より強い。それに加え、魔法も加えてくるから先程は手も足も出なかった。
だけど今なら対応できる。
俺は邪神に攻める。
そして火魔法を纏う。
「死に損ないが!」
これはタキシムと戦ったおかげで覚えれた技。そして盗賊と戦ってから俺は出し惜しみしないと決めた技だ。
それに加えて今の俺の攻撃はパワーが違う。
俺は邪神と剣を交えながら剣に風魔法を纏う。
「エアスラッシュ!」
校長と戦って覚えた技だ。
このときは皆の応援がありながら戦ったな。
「なんだその技は!今までそんな技は無かったはずだ!」
「思い出してるんだよ。今までの事を」
俺はそれだけ言って攻撃を止めない。
「雷纏い」
これは魔王と戦って親父達が死んで挫折した時から頑張って覚えたんだよな。
きっかけはアランとの戦いだったな。
俺は素早い攻撃で邪神の魔法を避けて接近する。
そこで火を纏う。
「うおおおおおお!」
俺は全力で攻撃したがそれは邪神は剣でギリギリ防ぐ。
天龍との戦いを思い出す。
あの時に何とか雷纏いと同時に違う纏いも出来るようになったんだよな。
全部無駄じゃない。全てが意味があるんだ。この世界で俺が一日でも鍛錬をしていなかったら今の自分はいなかったのかもしれない。
今まで戦ってこなかったらここまで力が蓄えることも出来なかった。努力したおかげだ。
そしてこれが最後に師匠と一緒に努力した成果だ。
俺は羽織っていたマントからもう一本の剣を取り出す。
俺の剣術。それは二刀流だ。
二刀流は俺にとって相性が良かった。
普通なら剣は一本で両方の手で扱うのが主流だ。だけど俺はパワーで勝てない相手もいると魔王と戦った時自覚した。
だから俺は速さで誰にも負けない事にした。
「レイ!頑張ってください!」
「先生!ここで負けたら一生恨むからね!」
「レイ。勝て」
「負けんじゃないわよ!」
......シア、リリア、セシリア、マリーも。
リリアとマリーは気絶したって聞いたけど何とか無事そうで良かった。
リリアも辛い思いしたよな。ミレイアさんがいなくなってほんとは泣きたいはずなのにそれでも応援してくれる。
シアも勝ててよかった。じゃないとこの戦いが終わってから校長の件について怒られる事も出来なかっただろうからな。
俺は改めて邪神に突っ込んだ。
「調子に乗るなよ!」
俺は雷纏い、火纏いを纏った状態で戦う。
この剣術を最初から出していたら勝てたかもしれないのに、俺は相手の力量を見る為に使わなかった。
けど後悔はしない。それは師匠の教えでもあったから。
全力で俺は両方の手で剣を振るう。
左の振るのを邪神は剣で受け止める。俺はすぐに右の剣を左の振った勢いに乗せて振る。その連続だ。左から振り、次に右に振ったりして相手を惑わせて攻撃をさせない。
だけど相手は流石邪神というべきだろう。
邪神は魔法を使いながら俺の攻撃に惑わされることなく対処してくる。
なら、攻撃方法を変えるだけだ。
俺は一度少し距離を空け、剣を投擲した、ように見せかけ若干前に投げるように上に投げる。
邪神は一瞬不思議そうな顔をした。
俺はその瞬間風魔法を足に出し、一つの剣で邪神を攻撃する。
だけど邪神は一瞬戸惑ったがそれでも防いでくる。
俺はその瞬間前方面の上に投げた剣が落ちてきた所をキャッチしそしてそのまま斬った。
邪神も流石にこれは予測出来ていなかったようで、体に初めて攻撃が入った。少し体から血が出る。
これが俺の剣術だ。親父から教えて貰ったこと、全てを使う事が出来る、この二刀流が俺の剣術だ。
「.......俺が人族のガキに傷を」
邪神は怒りのあまり肩が震えていた。
「人族だ、ガキだと人を見下しているから傷を負うんだ」
俺は人を見下す奴が一番嫌いだ。
「いい加減にしろよ!お前には勇者と同じ死に方をさせてやる!」
邪神は空高く飛び、もう一度火の神聖級魔法を発動させた。
上空には先程よりも大きな隕石が地上に落されそうになっていた。これは絶対に落とさせてはいけない。
どうみてもこれが落ちたらこの辺り一帯の人は巻き添えを食らって死ぬ。
俺がそう思って気を引き締めていると、
「勝てよ!貴様が俺を外の世界に連れて行ってくれると言ったんだからな!」
「ここで死んだら私はあなたを許しません!獣人全員頑張ったんですから!」
「レイ!お前ならいける!」
「貴様!あんだけ言っておいて負けるなよ。俺達全員勝ったんだ。貴様も勝て!」
そこにはいつの間にか到着した狼神、ミラさん、ライドさん、アドルフ王もいる。魔人達との戦いも勝ったようだ。
アドルフ王ほんとに来てるんだな。後々タマに聞いたけど本当にいるとは思わなかった。
「おい!俺とルドノフさんも勝ったぞ!レイも勝ちやがれ!」
「私達も生きてます!頑張ってください」
アラン、校長まで。良かった。本当に良かった。
今俺は嬉しい。
皆が俺を信じてここに残ってるんだ。
もし俺がこの隕石を破壊しなかったら皆も巻き添えを食らって死ぬというのに。
「ありがとう」
俺は誰にも届いていないのかもしれない。だけどそれでもこれだけは言わないといけない気がした。
「ちっ!あの剣聖も役に立たん」
邪神が上空でそんな事を言っていた。
だがそんな邪神にも余裕がある。それはこの神聖級の魔法があるからだろう。邪神もこの一撃に賭けてる筈だ。
俺は剣を構える。今度は一刀だ。
この剣の一振りに全集中だ。
ここでやらなきゃ男じゃない。
剣に火を纏い、その上で風魔法も少し纏い、威力を強める。
これを初めに思い付いたのはゴブリン戦だった。そしてこの後、母におもいっきり怒られたな。
俺の今までの積み重ねだ。
「フレイムブレススラッシュ!」
俺の火魔法からの更に風魔法の超級の刃が混ざり合ったスラッシュで隕石は粉々になった。だがこれで終わりじゃない。俺はすぐに行動に移した。
「終わりだ!死ね!」
邪神はそう叫び俺に土魔法の中級の圧縮された高密度の岩石を放った。
それは俺に直撃、いや俺の分身に直撃した。
「なに!?」
邪神がそういう手を使うと予測出来ていた。
だからこそあそこに分身を置いて俺は既に上空に飛んでいる。
邪神もそこでようやく俺の存在に気付いたようだが俺は全力で風魔法を足に放ち邪神に近づく。
「俺は覇王が成し遂げられなかった世界征服を果たすまで死ぬわけにはいかん!」
そこで邪神は残る魔力で全種類の超級を俺に放ってくる。
俺は全て避ける。躱し、躱し、ようやく邪神に手が届くと思った。
だがその瞬間邪神が微笑んだ。
だが何故微笑んだのかが分からなかった。
俺は自分に飛んでくる超級の軌道をずらす。
だが、
「は?」
俺の目の前に圧縮されたファイアーボールが飛んできた。
しまった!二連発か!
「が.......は」
俺はその一撃を受けてしまい、地面に落ちていった。
またしても俺は敗北をしてしまうのだった。
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