チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第百話 親子対決
俺は今まで親父に勝ったことはない。親父も俺と同じの未来予知の筈なのに一度も勝てない。
親父は殆どを邪神と戦い帰ってきたら俺と模擬戦の毎日だった。そして親父は俺の憧れでもあった。
だからこそ許せない。
俺は親父に初めて殺意をもって剣を振った。だが何も無かったように受け止める。
「何で邪神なんかと手を組んでんだよ!爺さんが邪神の仇だろうが!」
俺の爺さん。初代剣聖は邪神に倒された。そして最後を看取ったのが親父で、最後の言葉が邪神をお前の手で倒してくれだったと俺は聞いてる。
「確かにそうだが、復讐でこの世界が平和になるのか?」
「ならあんたは邪神と世界を手に入れたらそれで平和になるのかよ!」
「なる。この世界の殆どの人を殺し一から始めるんだ」
親父はどうしてしまったのだろうか。以前までとは全然違う。
「そんなの今の現実から逃げてるだけじゃねえか!どうして今生きてる人たちを変えようとは考えないんだ!」
「お前に何が分かる!」
親父は今までとは違い、あちらも殺意をもって俺を斬りつけてきた。
俺はそれを未来予知で分かっていたので受け止め、
「分からねえよ!きちんと説明しやがれ!」
「お前はまだまだ子供だ。そんなお前に教えた所で何も分からん」
親父はそこで話は終わりとばかりに攻めてきた。
右だ。俺は瞬時に受け止めるが、親父もそれが分かっていたようにすぐに次の行動に移す。
この未来予知に勝つ方法は相手が受け止めきれない程の攻撃をするしかない。だけどそれが普通は難しい。
だがやはり親父は剣聖だ。
剣聖と言われる親父の剣技は多分この世界で一番だ。速さ、技共にこの世界で一番なのだ。
だがこれだけで邪神と同レベルにはなれない。それに加え親父は以前は俺に言った。
未来予知で一手先を読むのは当たり前。それに加えて二手、三手を読むのこそ一流だと。
親父にはそれが出来るらしい。
俺は防御しながらも反撃をするがそれも全て反撃される。
冷静に考えたら俺が親父に勝てる可能性無いんだよな。だけど今更ルドノフに頼むのも考えられないしな。
俺が死ぬ気で勝つしかない。
「おおおおお!」
俺は自分に喝を入れて、攻めに行く。親父相手に防御に入って反撃したらいつまでたっても勝てない。それなら攻撃を多少受ける覚悟で攻めるのみ!
俺は親父に防御させながらも反撃させない。
そんな俺の攻撃も簡単に受け流される。
だがそれでも攻撃だ。もっと速く。もっと速く。親父が追いつけないぐらいに。
クソ!これでも無理なのかよ。
「少しは成長したかもな」
親父は少し笑顔でそう言い、俺に剣を振りかざした。
俺はそれを受け止めると、
「なっ!」
剣が折れてそのまま俺の体までもを斬りつけた。これがもう五十近くなるジジイの力かよ。
だがその斬りつけた体からは大量の血が出てきた。
やばい。このままじゃ血を流しすぎる。
「さらばだ。息子よ」
親父は俺に剣を突き刺すのだった。
~レイロード視点~
「今どうなってる?」
俺はタマに聞いた。
「今は相当やばい状況ニャ。どこも負けるかギリギリニャ」
「ははははは!どうやら俺達の勝ちのようだな!お前らなんぞに負けるわけがないのだ!」
邪神は相当愉快そうだ。皆を助けに行きたいけど俺も邪神を足止めしなければならないからな。
「ニャ!?」
タマが後方を見ながら驚きの声をあげる。
「どうしたんだ?」
「魔人と獣人の所で獣人の方から沢山何か来てるニャ!」
ようやくか。意外と遅かったな。
俺はつい笑ってしまった。
「貴様が何かしたのか!」
俺が笑っていることから何かしたか邪神も分かっているだろう。
「そうだな。一つだけ言えるのは反撃開始だ」
親父は殆どを邪神と戦い帰ってきたら俺と模擬戦の毎日だった。そして親父は俺の憧れでもあった。
だからこそ許せない。
俺は親父に初めて殺意をもって剣を振った。だが何も無かったように受け止める。
「何で邪神なんかと手を組んでんだよ!爺さんが邪神の仇だろうが!」
俺の爺さん。初代剣聖は邪神に倒された。そして最後を看取ったのが親父で、最後の言葉が邪神をお前の手で倒してくれだったと俺は聞いてる。
「確かにそうだが、復讐でこの世界が平和になるのか?」
「ならあんたは邪神と世界を手に入れたらそれで平和になるのかよ!」
「なる。この世界の殆どの人を殺し一から始めるんだ」
親父はどうしてしまったのだろうか。以前までとは全然違う。
「そんなの今の現実から逃げてるだけじゃねえか!どうして今生きてる人たちを変えようとは考えないんだ!」
「お前に何が分かる!」
親父は今までとは違い、あちらも殺意をもって俺を斬りつけてきた。
俺はそれを未来予知で分かっていたので受け止め、
「分からねえよ!きちんと説明しやがれ!」
「お前はまだまだ子供だ。そんなお前に教えた所で何も分からん」
親父はそこで話は終わりとばかりに攻めてきた。
右だ。俺は瞬時に受け止めるが、親父もそれが分かっていたようにすぐに次の行動に移す。
この未来予知に勝つ方法は相手が受け止めきれない程の攻撃をするしかない。だけどそれが普通は難しい。
だがやはり親父は剣聖だ。
剣聖と言われる親父の剣技は多分この世界で一番だ。速さ、技共にこの世界で一番なのだ。
だがこれだけで邪神と同レベルにはなれない。それに加え親父は以前は俺に言った。
未来予知で一手先を読むのは当たり前。それに加えて二手、三手を読むのこそ一流だと。
親父にはそれが出来るらしい。
俺は防御しながらも反撃をするがそれも全て反撃される。
冷静に考えたら俺が親父に勝てる可能性無いんだよな。だけど今更ルドノフに頼むのも考えられないしな。
俺が死ぬ気で勝つしかない。
「おおおおお!」
俺は自分に喝を入れて、攻めに行く。親父相手に防御に入って反撃したらいつまでたっても勝てない。それなら攻撃を多少受ける覚悟で攻めるのみ!
俺は親父に防御させながらも反撃させない。
そんな俺の攻撃も簡単に受け流される。
だがそれでも攻撃だ。もっと速く。もっと速く。親父が追いつけないぐらいに。
クソ!これでも無理なのかよ。
「少しは成長したかもな」
親父は少し笑顔でそう言い、俺に剣を振りかざした。
俺はそれを受け止めると、
「なっ!」
剣が折れてそのまま俺の体までもを斬りつけた。これがもう五十近くなるジジイの力かよ。
だがその斬りつけた体からは大量の血が出てきた。
やばい。このままじゃ血を流しすぎる。
「さらばだ。息子よ」
親父は俺に剣を突き刺すのだった。
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「今どうなってる?」
俺はタマに聞いた。
「今は相当やばい状況ニャ。どこも負けるかギリギリニャ」
「ははははは!どうやら俺達の勝ちのようだな!お前らなんぞに負けるわけがないのだ!」
邪神は相当愉快そうだ。皆を助けに行きたいけど俺も邪神を足止めしなければならないからな。
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