チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第九十七話 狼神・犬神の力
~ミラ視点~
私は今この大勢の魔人と戦っているけど今の所大丈夫だ。
なんせこちらには犬神様と狼神様がいるのだ。
二人には何を考えているか分かる能力、どんな音もも逃さず何処に誰がいるか把握できるのだ。
それに加えて二人には猫神様と同じように力がある。
『魔人共が後ろから魔法を放とうとしている。全員一度退避』
これが犬神様のもう一つの力。獣人だけに頭の中で作戦を伝えてくれる。
それのおかげで今は相手の作戦も筒抜けであり、大きな被害も出ていない。
私達獣人は犬神様の命令に従って各自バラバラに逃げる。
獣人である私達は魔法が苦手であり、接近戦で戦うしかないのだが相手からの魔法が気になって戦闘に集中出来ない人もいる。そんな中犬神様の指令によって危険な事は大抵回避できる。
.......けど数が違いすぎる。
私達は約千人に対して、相手は三千にも及ぶ数の魔人がいる。
しかもこの魔人たち一体が強い。
今は負けていないけどこのままじゃじり貧だ。
そう思った時だ。
「ウオオオオオオオオ」
これは狼神様の声だ。
狼神様は一匹だけ何も能力を持ってないのだ。だがその代わり他の神にはなかった戦闘能力があった。
『狼神が背後から攻めてこようとしている者を排除している。狼神も頑張っとるんだ。お主等も頑張れ』
狼神様の雄たけび、そして犬神様の応援により私達は更に攻め込んだ。
「はああ!」
槍でまた一人倒し、そのまま突き進む。
「ミラ!一人で進みすぎだ!危ないぞ!」
私は勢いをつけすぎて攻め込んでしまった。
そのせいでやはり囲まれてしまった。
私はどうやってここを潜り抜けようか考えていた。だが、
「ミラ!お前は少し抜けとるぞ!」
「狼神様!」
狼神様がもう背後の敵を倒し、前線まで出てきた。狼神様の姿はいつものように小さくなく逞しい大きな狼の姿だった。狼神様がこの姿になる時は本気なのだ。
「ありがとうございます」
私はそう言って狼神様の隣に並ぶ。
「お前がやられたらこの戦況は大きく変わる。そう思って行動しろ」
「はい。すいません」
私は狼神様の後をついて行き、狼神様に攻めかかろうとしている者を倒していく。
そんな時だ。
「俺はなもうここで死んでいいと思っている」
「何を言ってるんですか!私達にはまだ狼神様が必要です!」
敵を倒しながら狼神様は後ろにいる私達獣人にそう言います。
そんな事を言ったら指揮が下がるのに何を言っているのだろうか。
「ならば俺をしっかり守れよ!へこたれずに付いて来い!」
「「「はい!」」」
『魔人が横からも来て囲もうとしている。狼神を先頭にして、周りの連中は横を追撃しろ』
私は頷いて周りを見ると周りも頷いていた。
レイさんに言われて私もこの人達を越せるように頑張ろうと思っているけどまだ無理ですね。この人達は本当に凄い。
そしてこの調子だといけると思われていたがそう簡単にはいかなかった。
魔人共も接近戦はまずいと思ったのか魔法主体で攻めてくるようになった。
そうなってくるとこちらも無傷にはいかなくなってくる。
段々と傷を負わせられて更にここまでの疲労も重なって避けるのが難しくなってくる。
そして死人こそ出ていないものの負傷者がでて戦える人が少なくなってきて、狼神様を守ることも出来ないこの現状が出ている自分自身に腹が立ちます。
狼神様も所々から血が出てきている。
『魔人共が千五百人、こちらが後五百いるかいないかだな。大分きついが大丈夫か?』
それに目の前にいる狼神は笑った。
「大丈夫じゃねえけどやるしかないだろ。それにレイロードには秘策があるらしいからな」
ちょっとそれはどういう事でしょうか。私はそんな話は聞いていません。
この戦争が終わったら問いただしましょう。
「ここまで来たんだ!やるぞ!」
「「「はい!」」」
私達は全力を振り絞りまた魔人たちに挑むのだった。
~リリア視点~
私達はこのライオンのような魔物とあの場から離れ、二手に別れた。
私とシア、マリーとシアだ。
初めは私とセシリア、マリーとシアにしようかと思ったが私達が先生に隠れて連携を練習している時にこの組み合わせが一番いい事に気付いた。
そして私達が相手をするのは赤の毛並みのライオンなのだがもの凄いシアを見ている。
「ねえ。あんた何でそんなにシアをみてるの?」
「こいつの姿を見ていると何だか腹が立ってくるんだよ」
シアの方を見ると笑顔だった。
「私にはさっぱり身に覚えがありませんね」
「いや。あいつめっちゃ見てるし絶対あるでしょ」
最近シアが少し腹黒くなった気がするのは私の勘違いだろうか。
「しょうがないですね。この格好に身に覚えがあるんじゃないですか?」
シアは巫女の姿に変わった。その瞬間あのライオンの表情も怒りに変わる。
「貴様!やはり俺達を殺した巫女の後継者か!」
「さあ。私は知りませんね」
「殺す!!」
ライオンは私達に襲い掛かるのだった。
私は今この大勢の魔人と戦っているけど今の所大丈夫だ。
なんせこちらには犬神様と狼神様がいるのだ。
二人には何を考えているか分かる能力、どんな音もも逃さず何処に誰がいるか把握できるのだ。
それに加えて二人には猫神様と同じように力がある。
『魔人共が後ろから魔法を放とうとしている。全員一度退避』
これが犬神様のもう一つの力。獣人だけに頭の中で作戦を伝えてくれる。
それのおかげで今は相手の作戦も筒抜けであり、大きな被害も出ていない。
私達獣人は犬神様の命令に従って各自バラバラに逃げる。
獣人である私達は魔法が苦手であり、接近戦で戦うしかないのだが相手からの魔法が気になって戦闘に集中出来ない人もいる。そんな中犬神様の指令によって危険な事は大抵回避できる。
.......けど数が違いすぎる。
私達は約千人に対して、相手は三千にも及ぶ数の魔人がいる。
しかもこの魔人たち一体が強い。
今は負けていないけどこのままじゃじり貧だ。
そう思った時だ。
「ウオオオオオオオオ」
これは狼神様の声だ。
狼神様は一匹だけ何も能力を持ってないのだ。だがその代わり他の神にはなかった戦闘能力があった。
『狼神が背後から攻めてこようとしている者を排除している。狼神も頑張っとるんだ。お主等も頑張れ』
狼神様の雄たけび、そして犬神様の応援により私達は更に攻め込んだ。
「はああ!」
槍でまた一人倒し、そのまま突き進む。
「ミラ!一人で進みすぎだ!危ないぞ!」
私は勢いをつけすぎて攻め込んでしまった。
そのせいでやはり囲まれてしまった。
私はどうやってここを潜り抜けようか考えていた。だが、
「ミラ!お前は少し抜けとるぞ!」
「狼神様!」
狼神様がもう背後の敵を倒し、前線まで出てきた。狼神様の姿はいつものように小さくなく逞しい大きな狼の姿だった。狼神様がこの姿になる時は本気なのだ。
「ありがとうございます」
私はそう言って狼神様の隣に並ぶ。
「お前がやられたらこの戦況は大きく変わる。そう思って行動しろ」
「はい。すいません」
私は狼神様の後をついて行き、狼神様に攻めかかろうとしている者を倒していく。
そんな時だ。
「俺はなもうここで死んでいいと思っている」
「何を言ってるんですか!私達にはまだ狼神様が必要です!」
敵を倒しながら狼神様は後ろにいる私達獣人にそう言います。
そんな事を言ったら指揮が下がるのに何を言っているのだろうか。
「ならば俺をしっかり守れよ!へこたれずに付いて来い!」
「「「はい!」」」
『魔人が横からも来て囲もうとしている。狼神を先頭にして、周りの連中は横を追撃しろ』
私は頷いて周りを見ると周りも頷いていた。
レイさんに言われて私もこの人達を越せるように頑張ろうと思っているけどまだ無理ですね。この人達は本当に凄い。
そしてこの調子だといけると思われていたがそう簡単にはいかなかった。
魔人共も接近戦はまずいと思ったのか魔法主体で攻めてくるようになった。
そうなってくるとこちらも無傷にはいかなくなってくる。
段々と傷を負わせられて更にここまでの疲労も重なって避けるのが難しくなってくる。
そして死人こそ出ていないものの負傷者がでて戦える人が少なくなってきて、狼神様を守ることも出来ないこの現状が出ている自分自身に腹が立ちます。
狼神様も所々から血が出てきている。
『魔人共が千五百人、こちらが後五百いるかいないかだな。大分きついが大丈夫か?』
それに目の前にいる狼神は笑った。
「大丈夫じゃねえけどやるしかないだろ。それにレイロードには秘策があるらしいからな」
ちょっとそれはどういう事でしょうか。私はそんな話は聞いていません。
この戦争が終わったら問いただしましょう。
「ここまで来たんだ!やるぞ!」
「「「はい!」」」
私達は全力を振り絞りまた魔人たちに挑むのだった。
~リリア視点~
私達はこのライオンのような魔物とあの場から離れ、二手に別れた。
私とシア、マリーとシアだ。
初めは私とセシリア、マリーとシアにしようかと思ったが私達が先生に隠れて連携を練習している時にこの組み合わせが一番いい事に気付いた。
そして私達が相手をするのは赤の毛並みのライオンなのだがもの凄いシアを見ている。
「ねえ。あんた何でそんなにシアをみてるの?」
「こいつの姿を見ていると何だか腹が立ってくるんだよ」
シアの方を見ると笑顔だった。
「私にはさっぱり身に覚えがありませんね」
「いや。あいつめっちゃ見てるし絶対あるでしょ」
最近シアが少し腹黒くなった気がするのは私の勘違いだろうか。
「しょうがないですね。この格好に身に覚えがあるんじゃないですか?」
シアは巫女の姿に変わった。その瞬間あのライオンの表情も怒りに変わる。
「貴様!やはり俺達を殺した巫女の後継者か!」
「さあ。私は知りませんね」
「殺す!!」
ライオンは私達に襲い掛かるのだった。
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