チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第十一話 旅立ち 後編
俺は決めた。
「俺は家庭教師を受けようと思います」
これに母は驚いていた。
母は、
「どうして!いつになるかわかんないのよ!?」
確かにそうかもしれない。けど、
「確かにそうかもしれない。けど、これなら自分の学費も払えるし、教える立場で分かることもあるかもしれないから。それに長くなるなら俺の力不足のせいだから」
これを言い、母も何も言えなくなっていた。それに、ちゃんとお礼を言いに来た村長だ。無駄に長引かせるとかそういうのはないだろう。
ただ、不満もある。
「あの、お父さん。もしかして、面接免除は俺があの子を助けたから?」
それに親父は頷き、
「あぁ。その通りだ。元々お礼らしいからな」
やはりそうか。
「あの、俺からも条件だしていい?難しい事じゃないんだけど」
親父はちょっと意外そうな顔をして、
「それなら、俺から村長に言っとこう。条件ってなんだ?」
「それは二つある。一つ目は、面接免除は嫌だ。俺は別にあの子を助ける為に、森に行ったわけじゃないし。二つ目は、もし俺が五歳になるまでに他に家庭教師の候補がいるなら、そっちを優先させてほしい」
これには親父だけでなく、他の人も驚いていた。
親父は、戸惑いながらも、
「.......お前それだと家庭教師になれないかもしれないぞ?」
確かにそうかもな。
ただ俺はご都合主義は嫌だ。やるなら、正々堂々だ。
「うん。けど、それならそれで運が無かったってことだろうし」
親父は納得のいかない顔をしていたが、
「わかった。それなら、普通に許してくれるだろう」
後、これは自意識過剰だが、二つ、怖い所がある。
だから、
「俺から、家族に二つお願いがあるんだけど」
これには、さっきと同じぐらい皆驚いていた。
あぁ。そうか。俺皆にお願いするの、鍛錬以降殆どないもんな。
親父は、ちょっと笑顔で、
「なんだ?レイが、俺達にお願いするなんて珍しいな。大抵のことなら聞いてやるぞ」
それに、母も同意らしい。
「一つ目は、俺がもし家庭教師に受かったら、この家には一年に一回しか帰ってこない」
母は怒ったような表層で、
「何言ってるの!そんなの絶対駄目よ!せめて一週間に一回は帰ってこないと!」
だと思ったよ。けどそれじゃあ駄目だと思う。
「いや。これだけは譲れない」
俺は多分この家族に少し依存しそうになっていると思う。それは、今後止めないといけない。だから、これはしょうがない。
次に母は泣きそうな顔をして、
「レイは早くこの家を出たいの?私達の事嫌いなの?」
「......はあ。違うよ。俺がこの家族が好きだからこそだよ」
そんな訳がない。こんな俺を大切に育ててくれるこの人達の事を嫌いな訳がない。だからきちんと言った。
「俺はこの家族が大好きだ。だから、何度も帰ったりしていたら途中で、もういいかな。ここで、ゆっくり過ごそうかな。なんて思ってしまう。だから、帰ってこない」
これに、母より早く親父が、
「分かった。いいぞ。アンナもいいじゃないか。一年に一回は帰ってくるって言ってるんだし。レイはちゃんと考えてると思うぞ」
母もそれに納得しているのか、してないのか分からない顔で頷いた。
やっぱり怖いな。これあんまり言いたくなかったけどしょうがないな。
「もう一つは、一日前の誕生日ってことで、弟か妹が欲しい」
これを言った瞬間、場の空気が静まり返った。
親父と母はお互いに顔を見て赤らめてるし。
ここでイチャイチャするなよ。俺のせいだけども。
アネットはこの雰囲気どうするんだ、と非難の目を向けてきた。
......いや。しょうがないじゃん。欲しかったんだもん。
それにこれは、一石二鳥だ。
親父は急にこちらを向いてきた。何だか何かを悟られた気がして俺は目を逸らした。
親父は大爆笑しだした。
「アンナ。この子はやっぱり天才だ」
と言い、また笑い出した。
やばい。
親父は多分俺の考えが分かった気がする。
母はまだ分かっていないようで、
「どいうこと?」
親父は俺のほうをニヤニヤしながら見て説明する。
「アンナは多分これからレイの学費の為に、働く気でいただろう?」
母は戸惑いながらも頷いた。
「レイはそれが分かってたんだよ。そりゃあ、妹か弟が欲しいって言うのは本当だと思うぞ。ただ、妊娠したら子育ても考えないといけないだろ?そしたら1.2年は働きに出れないだろ。その為にあんな事を言ったんだよな。レイ?」
みんなの視線が俺に向かってきた。
俺は目を逸らすことしか出来なかった。多分顔は真っ赤だと思う。
母は泣き出してしまった。
......親に知らないことはないって本当だな。と改めて思った。
ていうか恥ずかしいから言うのを止めろよな!
~五歳~
これまでの時間は、親孝行が大分できたと思う。
それに俺に双子の妹が出来た。名前は俺が家庭教師を終えるまで内緒らしい。
もう一歳だ。
なんと、俺の親は俺があの言った日に夜のレスリングをしていた。
あれは、ゴブリン以上の衝撃だったよ。
まあ。それは置いといて。今日は家庭教師の面接だ。
俺が五歳になるまでに面接をする人はいたらしいが面接で全員不採用だったらしい。
もう恐怖しかない。
まぁ。今日頑張るしかないんだが。これで落ちたら当分は成長出来ないままだがそれはそれで仕方ない。
俺が行こうとすると、家族皆で見送りに来てくれた。
家族は皆それぞれ、
「レイ君。頑張ってきて」
「レイ。お前なら余裕で受かるだろう。頑張れ」
「レイ。いつでも帰ってきてくれていいからね」
.....全員俺が受かる前提だ。これ、フラグだろう。
けど。何故か元気を貰えた。
「行ってきます!」
俺に先程までの恐怖は無くなって軽い気持ちで面接に向かうのだった。
「俺は家庭教師を受けようと思います」
これに母は驚いていた。
母は、
「どうして!いつになるかわかんないのよ!?」
確かにそうかもしれない。けど、
「確かにそうかもしれない。けど、これなら自分の学費も払えるし、教える立場で分かることもあるかもしれないから。それに長くなるなら俺の力不足のせいだから」
これを言い、母も何も言えなくなっていた。それに、ちゃんとお礼を言いに来た村長だ。無駄に長引かせるとかそういうのはないだろう。
ただ、不満もある。
「あの、お父さん。もしかして、面接免除は俺があの子を助けたから?」
それに親父は頷き、
「あぁ。その通りだ。元々お礼らしいからな」
やはりそうか。
「あの、俺からも条件だしていい?難しい事じゃないんだけど」
親父はちょっと意外そうな顔をして、
「それなら、俺から村長に言っとこう。条件ってなんだ?」
「それは二つある。一つ目は、面接免除は嫌だ。俺は別にあの子を助ける為に、森に行ったわけじゃないし。二つ目は、もし俺が五歳になるまでに他に家庭教師の候補がいるなら、そっちを優先させてほしい」
これには親父だけでなく、他の人も驚いていた。
親父は、戸惑いながらも、
「.......お前それだと家庭教師になれないかもしれないぞ?」
確かにそうかもな。
ただ俺はご都合主義は嫌だ。やるなら、正々堂々だ。
「うん。けど、それならそれで運が無かったってことだろうし」
親父は納得のいかない顔をしていたが、
「わかった。それなら、普通に許してくれるだろう」
後、これは自意識過剰だが、二つ、怖い所がある。
だから、
「俺から、家族に二つお願いがあるんだけど」
これには、さっきと同じぐらい皆驚いていた。
あぁ。そうか。俺皆にお願いするの、鍛錬以降殆どないもんな。
親父は、ちょっと笑顔で、
「なんだ?レイが、俺達にお願いするなんて珍しいな。大抵のことなら聞いてやるぞ」
それに、母も同意らしい。
「一つ目は、俺がもし家庭教師に受かったら、この家には一年に一回しか帰ってこない」
母は怒ったような表層で、
「何言ってるの!そんなの絶対駄目よ!せめて一週間に一回は帰ってこないと!」
だと思ったよ。けどそれじゃあ駄目だと思う。
「いや。これだけは譲れない」
俺は多分この家族に少し依存しそうになっていると思う。それは、今後止めないといけない。だから、これはしょうがない。
次に母は泣きそうな顔をして、
「レイは早くこの家を出たいの?私達の事嫌いなの?」
「......はあ。違うよ。俺がこの家族が好きだからこそだよ」
そんな訳がない。こんな俺を大切に育ててくれるこの人達の事を嫌いな訳がない。だからきちんと言った。
「俺はこの家族が大好きだ。だから、何度も帰ったりしていたら途中で、もういいかな。ここで、ゆっくり過ごそうかな。なんて思ってしまう。だから、帰ってこない」
これに、母より早く親父が、
「分かった。いいぞ。アンナもいいじゃないか。一年に一回は帰ってくるって言ってるんだし。レイはちゃんと考えてると思うぞ」
母もそれに納得しているのか、してないのか分からない顔で頷いた。
やっぱり怖いな。これあんまり言いたくなかったけどしょうがないな。
「もう一つは、一日前の誕生日ってことで、弟か妹が欲しい」
これを言った瞬間、場の空気が静まり返った。
親父と母はお互いに顔を見て赤らめてるし。
ここでイチャイチャするなよ。俺のせいだけども。
アネットはこの雰囲気どうするんだ、と非難の目を向けてきた。
......いや。しょうがないじゃん。欲しかったんだもん。
それにこれは、一石二鳥だ。
親父は急にこちらを向いてきた。何だか何かを悟られた気がして俺は目を逸らした。
親父は大爆笑しだした。
「アンナ。この子はやっぱり天才だ」
と言い、また笑い出した。
やばい。
親父は多分俺の考えが分かった気がする。
母はまだ分かっていないようで、
「どいうこと?」
親父は俺のほうをニヤニヤしながら見て説明する。
「アンナは多分これからレイの学費の為に、働く気でいただろう?」
母は戸惑いながらも頷いた。
「レイはそれが分かってたんだよ。そりゃあ、妹か弟が欲しいって言うのは本当だと思うぞ。ただ、妊娠したら子育ても考えないといけないだろ?そしたら1.2年は働きに出れないだろ。その為にあんな事を言ったんだよな。レイ?」
みんなの視線が俺に向かってきた。
俺は目を逸らすことしか出来なかった。多分顔は真っ赤だと思う。
母は泣き出してしまった。
......親に知らないことはないって本当だな。と改めて思った。
ていうか恥ずかしいから言うのを止めろよな!
~五歳~
これまでの時間は、親孝行が大分できたと思う。
それに俺に双子の妹が出来た。名前は俺が家庭教師を終えるまで内緒らしい。
もう一歳だ。
なんと、俺の親は俺があの言った日に夜のレスリングをしていた。
あれは、ゴブリン以上の衝撃だったよ。
まあ。それは置いといて。今日は家庭教師の面接だ。
俺が五歳になるまでに面接をする人はいたらしいが面接で全員不採用だったらしい。
もう恐怖しかない。
まぁ。今日頑張るしかないんだが。これで落ちたら当分は成長出来ないままだがそれはそれで仕方ない。
俺が行こうとすると、家族皆で見送りに来てくれた。
家族は皆それぞれ、
「レイ君。頑張ってきて」
「レイ。お前なら余裕で受かるだろう。頑張れ」
「レイ。いつでも帰ってきてくれていいからね」
.....全員俺が受かる前提だ。これ、フラグだろう。
けど。何故か元気を貰えた。
「行ってきます!」
俺に先程までの恐怖は無くなって軽い気持ちで面接に向かうのだった。
コメント
ノベルバユーザー343351
(*´д`*)ハァハァ良いっすね。(*´д`*)ハァハァ
ノベルバユーザー280356
夜のレスリング... 爆
べりあすた
妹で双子とか最高