ラノベ独学の最強スキル3つを選んでみた。~チートって一体~

Kartian

入国ついでの宿探し

 トレイルに着いた。
 トレイルの街の道は賑わっていたのはそうなんだが、白い豆腐の建物が並んでいるそれは殺風景と言うと近かった。
 一番最初に思ったのはベット硬そうだった。

 まずは宿を探そう。
 もういつものお決まりッスネ。

 宿は決まった。
 普通以下な宿をとった。
 出来るだけ無駄な金の消費は避けたい。
 だといって野宿も出来ない。
 それで妥協して普通以下の宿に。

「ベット硬い……」

「文句を言うなキース。金がなくなったら砂の上で寝ることになるんだぞ」

 お、よく分かってんじゃんアーサー。
 ようやく、分かってくれたか。

「けど、お金がなくなったら稼げばいいじゃん」

「あ、そう言えばそうだな。大輔、もうちょっといい宿を探せないのか?」

 あいつちょろ過ぎるだろ。
 もうちょっと粘るという事を知らないのか?
 こういう時はお得意の無視だ。

 そうこうしているうちに倒れた人が起き上がった。

「ん……」

「お、大丈夫か?」

「……!?」

 今の光景に驚いていた。

「俺は玉田大輔、これはエシアでキース、それから……めんどくさくなったから省くよ?」

「大輔?俺だけめんどくさいの?
伸ばす棒入れなかったら二文字だよ。あ、アーサーです。よろしく」

「よろしく」

 男は静かにそういった。

「ここはどこだ?」

「宿」

「何の国だって意味だよ! 言われなくても宿ってのは分かってる」

「トレイルだが」

「おい、まじか」

 大きなため息をつき、本当に嫌そうな顔をした。
 どうしたのだろうと、俺達が顔を見合わせていると言われた。

「俺はこの国から逃げてきたんだ! 連れ戻されちゃ気が気じゃねえよ」

 俺達は無言になった。
 とりあえずごめんね。
 そう心の中で謝った。

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