Dead by Daylight(二次創作)

わびさび

置き去り

...またこの悪夢か。僕は今まで感覚のある悪夢を見続けてきた。またあの時のように断末魔が聞こえる。




ドワイト・フェアフィールド
勤め先で除け者にされ、上司が作った密造酒を振る舞う為に隠れ家のある森に無理矢理連れていかれた後、上司・同僚に置いて行かれ行方不明となり今に至る。


「...っ!置いて行かないで...!」
はぁ。僕はここで死ぬのか。この不条理な世界死んでも悔いはないのかもしれないが。この時はまだ希望を捨ててはいなかった。死に間際に世界が優しくなって助けてくれると。でもこの世界が手を差し伸べるはずも無かった。

ましてや死に間際、死と隣り合わせの悪夢を見続け、昔より過酷な運命を背負った。死ねば何度もやり直し、死なずともまたやり直し、僕達は悲痛の無限ループをしている。「僕達」は。

悲鳴が聞こえたあたりから、他にも誰かいる。多分、新しい「生存者」だろう。
「...君は?」
「誰...!?」
「僕は...」


彼女はメグ・トーマスと言う名だった。軽く自己紹介を交わした後今の状況を説明する。

よく聞いてくれ、メグ。このフィールド内には沢山の発電機が有るんだ。それを5つ直せばフィールドから脱出する為の「ゲート」が開く。でも一筋縄じゃあ行かない。君もさっき聞いただろう?断末魔を。このフィールド内にはキラーがいる。つまり殺人鬼。勿論、僕達を殺しにかかる。さっきの断末魔も多分クローデット仲間だ。僕達もぐずぐずしていられない。助けに行くんだ。


「殺人鬼が彷徨く所を...?私まだ死にたくない...!」
「それは僕も同じだ。でも仲間を見捨てる事はもっと辛いんだ。」
「ドワイト...」

涙を流す彼女は顔を強ばらせたが、
「私も助ける」と、
弱々しくもはっきりと言ってくれた。

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