歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~

なつきいろ

第123歩目 はじめてのおばさん!星空咲音とのデート?③


前回までのあらすじ

勇者きららの加護は『応援されるだけで力アップ』だった。

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□□□□ ~加護の制限~ □□□□

サキの力、加護は『応援されるだけで力アップ』という確かにアイドルにはピッタリのものだった。

アイドルは応援されてなんぼの職業である。
それがアイドルをやっているだけで力が勝手に上がっていくのだとしたら、『力に於いては比類なき勇者』ということになるだろう。

ただ、

みんなの応援が力になる。
つまり『力と言えば筋力だよね!』という導き出された答えが若干アホすぎる気もするが.....。

(まぁ、所詮アテナが管理する世界だし、こんなものか?)

アテナが何も考えてはいないように、世界もまた何も考えてはいないのだろう。

『アテナが』、『アテナが』、とても便利な言葉だと思う。
この言葉を発するだけで、どんな状況も、どんな理不尽なことも、全てに合点がいってしまうのだから。


それにしても.....、

『応援されるだけで力アップ』という加護ならば、確かに筋力が20万というのも頷ける。
一回ライヴをするだけでも数百、数千、もしかしたら数万は上がる可能性があるのだから。

ただ、それでも一つの疑問が残る。

サキが異世界でアイドル活動を始めてどれぐらいになるのかはわからない。
ただ、俺よりも先に転移していることや奴隷を購入していること、更には都市から都市への移動期間やアイドルとしての人気ぶりを見るに1年ということは恐らくないだろう。
少なくとも2年以上はアイドルとしての活動を間違いなくしている。

だからだろうか、どうしてもある疑問が尽きない。

それは.....





筋力が20万って少なすぎないか?





と言うことだ。

いや、20万という数字自体は確かに凄いものだ。
ただ、『応援されるだけで力アップ』という加護の特性から考えると余りにも少ないように思える。


そんなことはないだろ?、と思われる方もいるだろうが、俺の考えを聞いて欲しい。

まず前提として、サキのアイドル活動は2年以上とする。
当然のことだが、活動年数が長ければ長いほど母数が増えるのは理解してもらえると思う。

次にサキの加護である『応援されるだけで力アップ』についてだ。
これは「サキたそ!がんばぇー!」だけでも恐らくは有効だろう。
俺の加護『歩くだけでレベルアップ』にも、そこまでの厳しい制約はないのだから。
そして20万という数字と活動年数から考えれば、1回の応援で筋力が1上がるシステムというのも容易に想像がつく。

ただ問題があるとすれば、1個人の応援が複数回反映されるかどうかなのだが.....。

これについては20万という数字から憶測すると、1個人につき1回のみと判断したほうが妥当かもしれない。
それが1日1回のみに限定されるのか、永久的に、なのかはわからないが.....。


以上のことを踏まえた上で、今回の武器フェスティバルについて考察しよう。

まず、この王都フランジュは巨大な都市だ。
東西南北、そして中央区と5つの区に分かれており、1つ1つの区が1つの町並み程度の規模を有している。

そしてライヴが行われたのは中央区のステージである。

つまりは1つの町全体で行われた盛大なライヴとなる。
とは言っても、実質は2つのダンジョンを有している為、他の区よりかは面積は狭くなる訳だが.....。

それでも一つの町ということを考えれば、その規模の大きさは想像に難くない。
ちなみに郡町村の人口の定義は日本のそれよりかは少ない。異世界の町だと3万人以上かららしい。(都に納める税からのおおよその判断)

つまり、中央区だけでも人口は3万人近くいると仮定してもおかしくはないだろう。
そして今回は、一回のライヴにざっと万単位の観客が間違いなく来ていた。それが3日間だ。
単純計算をしても、この3日間だけで筋力が3万以上は増えている可能性が高い。

たった3日間だけで3万以上。
そして、サキのアイドル活動は2年以上。

・・・。

結果、20万という数字が『応援されるだけで力アップ』という加護の特性から考えれば、余りにも少なすぎるのでは?、と思った次第だ。

(確か、トキオさんが以前に言っていたな。勇者の力には制限が伴うと.....)

トキオさんの場合は『レベル差だけタイムストップ』の加護を使うと、全てのステータスが100分の1になるという制限が設けられていた。

ちなみに俺は『勇者』ではなく『付き人』なので比較対象から外す。
ただ敢えて制限と言うのであれば、レベルアップに必要な歩数が増えていくことだろうか。
勇者としての強靭な肉体を貰えなかったことや勇者ポイントが使えないなどの制限は、『力』の制限というよりかは『職業』の制限といったほうが正しい気がする。

つまり何が言いたいかと言うと、サキの加護『応援されるだけで力アップ』にも制限があるんじゃないか?、と言うことだ。

とは言うものの、20万という数字から大体の予想はつく。
恐らくは俺が考察した『1個人、1日に1回のみ』か、『1個人、永久的に1回のみ』のどちらかだろう。

いや、制限ということから考えると.....

「制限?そんなんもんねーし」
「いやいや。どう考えてもあるだろ」
「しらねーし。数が大きくなりすぎてもぅゎかんねーっつーの」

なるほど。
確かに一理ある。

増える時は一気に増えるタイプの問題点というやつかもしれない。
仮に俺がサキの立場だとしても.....。いや、早い段階で確認していただろうし、それはないな。


結局、サキの加護『応援されるだけで力アップ』の制限についてはわからず仕舞いだった。
ちなみに簡単に確認はできるのだが、正直なところ、そこまでして知りたいとは全く思わなかった。

(まぁ恐らくだが、『1個人、永久的に1回のみ』かな?)


サブタイトル『加護の制限(制限が判明するとは言っていない)』でした。残念!


□□□□ ~勇者サキの軌跡~ □□□□

男というものは、幾つになっても冒険に心を躍らせる生き物なのである。
冒険に心が躍らなくなった時、それ即ち、男という種が死んだ時なのである。
                                  AYUMU・MAINICHI

格言を残したところで、サキに『勇者サキ』としての軌跡を訊ねてみた。
俺は『勇者』ではないせいか、どうしてもその辺りが気になって仕方がない。

「サキ?サキは3年前に来たけど?それがなんなん?」
「異世界でのアイドル活動ってどれぐらいから始めたんだ?」
「2年ぐらぃ前じゃね?そんなん昔のこと覚ぇてねーし」
「いやいや。2年前って最近のことだろ.....」

どうやらたった1年で勇者業は廃業したらしい。
サキらしいと言えば、サキらしいが.....。でも、ちょっと早すぎないか?

「ぉっさん、ぃまサキのことバカにしたんじゃね?」
「し、してない」

意外と鋭い。

サキからの疑惑の眼差しが痛い。
女性はなぜかこういうのが鋭いような気がする。ラズリさん然り、ドール然り。


それにしても、サキが勇者業を辞めた理由が気になる。
もちろん主な理由はアイドル活動だろうが、それならばレベルを550も上げる必要はない。

つまりレベルを上げたということは、少なくとも勇者業をする明確な理由があったに違いないということだ。
とは言っても、この場合はあれしかないだろうが。

「勇者を辞めた理由はなんかあるのか?」
「それな!」

サキに勢いよく食いつかれるも、何が、それな!、なのかが全くわからない。
もう少し話の流れに沿った反応をして欲しいところだ。

すると、サキが俺からアテナへと視線を移し、

「女神様さー、魔王とかゅぅのマジでぃるゎけー?」
「んー?いるよー(・ω・´*)」

問い詰めるような鋭い眼差しを向けるも、アテナは飄々と受け流した。
アテナも意外と胆が座っている。.....いや、単に何も考えていないだけか。

それにしても、この展開は前にもあったような.....。
とりあえず、サキに真意を訊ねる。

「サキもさー、カレシ↑ぃるからガチめに頑張ったゎけ。
 なのに魔王のまの字もでてこなかったんだけどー?マジでぃんの?」

サキの疑いは晴れない。
と言うよりも、サキに彼氏がいたことに驚いた。てっきり、百合っこなのかと.....。

「と、言っているが?」
「いるよー(。´・ω・)?」

アテナも仕事をニケさんに任せっぱなしにしていたくせに、なぜかここだけは頑なに譲ろうとはしない。
召喚した勇者達のこともロクに知らないアテナだが、女神として管理する世界の危機だけはしっかりと把握しているのだろう。

まぁ俺には関係ないことなのでどうでもいい。
俺は絶対に魔王なんかとは関わり合いたくない!

サキとアテナの会話は続く。

「どこにぃんの?」
「しらなーい( ´∀` )」

「どこにぃんのか知らねーって、マジぉかしくね?」
「だってー、しらないんだもーん(´・ω・`)」

「しらねーのに、なんで魔王がぃるってゎかるゎけー?」
「んーr(・ω・`;)」

そこで詰まるのかよ!?
女神として、そこは詰まっちゃいけないところだろ!?

前言撤回。
召喚した勇者達のことも録に知らないアテナだが、女神として管理する世界の危機すらも全然把握していないようだ。


とりあえず魔王の存在は一旦置いとくとして、サキが勇者業に取り組んだ理由は地球への帰還が主な理由だったらしい。
この理由、召喚された勇者なら当然だと思われがちだが、実はそうでもない。

例えば、トキオさんはそれを望んではいない。
条件付きとして、ゼオライトさんを一緒に連れていけるのならというスタンスだ。

その他の勇者達もアテナやニケさんの話を聞くに、異世界生活を満喫しているらしいので帰る気はないのかもしれない。
もちろん全員が全員、そうとは限らないだろうが.....。

では当の俺はどうかと言うと、正直このままこの世界で暮らしてもいいかな、とさえ思っている。
無理してまで地球に帰りたいとは思わない。1年間この世界で暮らしてきて、特にそう思うようになった。

そんなバカな.....。と思われる方もいるだろうが、ちゃんと理由はある。
他の勇者達も俺とほぼ同じ理由だろう。


まず、地球とこのパルテールの世界を比較してみよう。


【文化面】

現段階では地球が上だ。

ただ多くの勇者達によって文化革命がなされ、様々なものが伝来しているので数年後どうなるかはわからない。
むしろ魔法という未知の存在がある以上、勇者の知識と技術、そして力を使うことで魔法と科学の融合を果たすことができるパルテールのほうが将来性は高いと言えるだろう。

地球では漫画や妄想、理想の世界でしかあり得なかった『とんでも技術』がパルテールでは可能なのだ。


【安全面】

どちらも五十歩百歩だ。

地球、とりわけ日本は安全と言えば安全だが、事故の可能性もあれば事件の可能性もあり得える。
それに一歩海外に出れば、確実に安全だとは言えなくなる訳だし、海外情勢も怪しいものだ。
一方パルテールは、魔物などもいるため常に命の危険性が伴う。
ただそこは勇者として多大なる加護を得ているので、危険とは言ってもそう大した問題にはならない。


【生活面】

圧倒的にパルテールが上だ。

文化とも一部被るが、文化革命によって、地球と比べてもさほど大差ないところまできている。
特に食事関連はもはや地球と比べても遜色はないと言ってもいい。多少物価は高いが.....。
それに地球と比べて何よりも違う点は、勇者という身分が、力が、この世界では多大なる恩恵をもたらしてくれるということだ。
勇者というだけで尊敬され、勇者の力を使うだけで億万長者も夢ではなくなる。

よくある『働かないで自由に暮らしたいでござる』を実現できるのが勇者なのである。


以上のことから『モノ』という意味では、地球は若干パルテールよりも魅力が劣ることになる。


では、一番重要となる『情』である『ヒト』について考えてみたい。

サキも言っていたが、地球に戻りたいと強く望むのは家族だったり、親しい人、愛しい人が主な理由となるだろう。
ここで重要なのは、それらの人々とどの程度の関係を築けているか、によってくる。

①家族とは疎遠である。
②親しい人でもたまにしか連絡を取らない。
③愛しい人がいない。または、いても自分の生涯を捧げてもいい人ではない。

これらの条件が揃えば揃うほど、恐らくは地球に帰りたいとは思わなくなるだろう。
それぐらい『勇者』というものの恩恵が計り知れないのが、パルテールという世界なのだ。

便利さを求めて都会に出るような心境が割かし近いかもしれない。

かくいう俺も4年間一人暮らしをしていた訳で、家族とは疎遠ではないものの『じゃあ、家族の為に!』みたいな感情はあまりない。むしろ家族をこのパルテールに連れて来たいぐらいだ。
親しい友人ともたまにしか連絡はしないし、愛しい人なんて.....。まぁ、気になるはいるけどさ?
まさに②③と揃ってしまっているので、別にいいかなぁ、みたいなことになっている。

トキオさんの場合は、ゼオライトさんへの想いが強すぎて、①②③なんか比較にすらならないのだろう。
サキの場合は、恐らく①③が該当すると思う。

・・・。

「女神様でさぇこんな感じっしょ?
 だからバカらしくなってやめたっつーの。ちゃけば、サキがゃらなくても誰かがゃるんじゃね?」
「それはまぁ.....。と言うか、彼氏はどうすんだ?」

「そんなもんこっちで作ればぃぃだけっしょ。
 それにこっちは、マジゃばたんな子が多くてたまんねーし↑↑↑」
「おっさんか!」

サキの手が再びわさわさと動き出して、ドールを捕捉しようとする。
俺にはサキが、アイドルではなくて、単なるエ(・にしか見えない。

あれ?

と、その時あることに気付いた。

「サキさんは3年前にこの世界に来たんだよな?」
「そう言ったっしょ。ぉっさん、ガチで病院ぃけっつーの」

い、いちいちイライラさせる小娘だな!
とりあえず、子供の戯れ言にいちいち反応するのは大人気ないので落ち着くことにする。すーはー!

それよりも重要なのは.....

「と言うことは、サキさんは実際には19か20歳になるってことだよな?」
「!?」
「だって、ステータス上は16歳だからそうなるよな?」
「.....ち、ちげーし。サキは16だし」

それはさすがに無理がある。

アイドルだからと言っても、いつまでも「永遠の16歳です☆」とか言っているのはさすがに痛すぎる。
むしろ年相応の演技力、歌唱力、人間味を出してこそ、真のアイドルと言えるのではないだろうか。

つまり、サキ自身がバカにしていた『20越えたらじじぃばばぁ』にまもなくサキ自身も差し掛かろうとしている訳だ。今は片足を突っ込んでいる状態になる。

(.....ふひひ。さぁ来いよ!じじばばワールドへ!!)

そして一番重要なことは、

「大きなお節介かもしれないが、
 さすがにJKでなくなったのなら言葉遣いはなんとかしたほうがいいと思うぞ?」

まさにこれ。
恐らくは誰もが当たり前のように感じたことだろう。

「はぁ?そんなんぉっさんには関係ねーっしょ」

「いやいや。サキさんも無理しているようだと、俺のように今時のJKにバカにされるぞ?
 そして今時のJKにこう言われる「おばさん無理すんなーw」ってさ。恥ずかしい思いはしたくないだろ?」
「はぁぁぁぁぁ!?誰がおばさんっだっつーの!!」

「サキさん。おばさんのギャルだから、略して『オバギャル』とかか?
 オバギャルのサキさん、言葉遣いを直しましょう!おばさんなのにみっともないぞ!!」
「...............ぉっさん、超MMC!マジぶっ殺す!!」

何を言っているのかはわからないが、サキの様子や言動からなんとなくの意味を察することができる。
恐らくは「超マジムカつく殺す」とでも言っているのだろう。

全くこの子は.....。


(はぁ.....。それを直せって言っているのがわからないのか?オバギャルさんよ!)


こうしてサキに一矢を報いることで、溜まりにたまった鬱憤を晴らすことができた。すっきり!


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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小

種族:女神
年齢:ーーー
性別:♀

職業:女神
称号:智慧の女神

体力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50

装備:殺戮の斧

女神ポイント:272040【↑4500】(3日分)

【一言】ここに居ればいいとおもうよー!ずっと遊んでー( ´∀` )
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アユムの所持金:3353452200ルクア【↓6000000】(3日分)
冒険者のランク:SS(クリア回数:14回)

このお話の歩数:約57000歩(3日分)
ここまでの歩数:約44084200歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:9389【↑6】

種族:人間
年齢:26
性別:♂

職業:凡人
称号:女神の付き人/竜殺しドラゴンスレイヤー
所有:ヘリオドール

体力:9399(+9389)【↑6】
魔力:9389(+9389)【↑6】
筋力:9394(+9389)【↑6】
耐久:9394(+9389)【↑6】
敏捷:11849(+11789)【↑6】

装備:竜墜の剣ドラゴンキラー(敏捷+2400)

技能:言語理解/ステータス/詠唱省略

Lv.1:初級光魔法/初級闇魔法

Lv.2:浄化魔法

Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知/隠密
   偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
   初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
   初級土魔法/ 物理耐性/魔法耐性
   状態異常耐性

Lv.4:初級風魔法 (※『竜墜の剣』装備時のみ)

共有:アイテムボックスLv.3
   パーティー編成Lv.1
   ダンジョンマップLv.3
   検査Lv.3
   造形魔法Lv.3
   奴隷契約Lv.2

加護:『ウォーキング』Lv.9389 2840/9390
   『NTR』   Lv.1473 1394/1474
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後書き

次回、改装!

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今日のひとこま

~ブーメラン~

「ねぇーねぇー。歩~( ´∀` )」
「どうした?」
「よくわからないんだけどー、きららは勇者をしてるんだよねー(。´・ω・)?」
「ちょっ!?お、おまっ!?」

「主、きららって誰なのじゃ?」
「..........ぉっさん、後でふるぼっこだから」
「なんで俺!?」
「当然っしょ。サキがかゎたんな子を殴るとかマジぁりぇんてぃ」

それはわかるけど、だからって、なんで俺!?
いや、それ以前に.....。

「.....い、いいのか?アテナは普通に呼んでるけど」
「なーんか女神様なら許せるっつーの?とりま、聞ぃたゃつはみんなふるっぼこするし」
「ねぇーねぇー。歩~(・ω・´*)」
「アテナのかわいさは世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!ってか!?理不尽だろ!!」

「ぉっさん、マジぅっさい。女神様の代わりに、ぉっさんがふるっぼこされればぃぃだけっしょ」
「やめてくれえええええええええええええええ!」
「のぅ、のぅ。主よ。きららって誰のことなのじゃ?」
「ドールちゃん、なんでもないっしょ。それにしても.....ドールちゃんのかわぃさはマジ神ってる♡↑↑↑」

「や、やめんか!勇者様は気持ち悪いのじゃ!」
「ねぇーねぇー。歩~(´・ω・`)」
「.....はっ!そうだ!ドール、俺の為にサキさんにとりなしてくれ!頼む!」
「断る。主は妾を売ったからの。今回ばかりは主の頼みでも聴けぬ」

「ねぇーねぇー。歩~r(・ω・`;)」
「ドールさん!?裏切ったな!?」
「最初に裏切ったのは主なのじゃ。反省するが良い」
「ぉっさん、マジざまぁぁぁw大草原不可避w」

くそっ!オバギャルのくせに調子に乗りやがって!

「ねぇーねぇー。歩~.....」
「うるせえんだよっ!くそ駄女神!黙ってろ!!」
「ふえええええ(´;ω;`)」
「あっ.....。わ、悪い。ごめんな?」

───ぽふっ。ぽんぽん

「にへへー(*´∀`*)ゆるしてあげるー!」
「それでどうした?」
「んー?えっとー、きららはちゃんと勇者をしてるんだよねー?」
「そんなんもん止めたっつーの」

「もう止めたんだってさ。魔王がどこにいるかわからないから諦めたんだってよ」
「ぃねーもん探しても無駄っしょ」
「いるよー(・ω・´*)」
「どこにぃるか教ぇろっつーの。そうしたら、勇者ゃってもぃぃし」

「知らないけどいるよー!それよりー」
「「「?」」」
「ちゃんと仕事しろーヽ(`Д´#)ノ」
「「「お前が言うなっ!」」」
「えーΣ(・ω・*ノ)ノ」

女神アテナの盛大なブーメランだった。

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