よくある?異世界物語

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よくある?懸念事項

ユウ視点

船のデッキに出て、少しすると、船がゆっくりと動き出しました。
「・・・なんていうか、こう。ワクワクするよね。」
「ええ。そうね。いい天気でよかったわね。・・・だけど・・・。」
「ん?雪、どうかしたの?」
「ううん。なんでもない。・・・もしかしたら大丈夫かもしれないしね。」
「・・・?・・・まあ、いいや。」
「ええ。楽しまなきゃ、損よ!」
「そうだね。・・・風が気持ちいいね。」
「日差しもポカポカしているし・・・最高ね!」
・・・なんて、雪と話をしてから30分。僕は連続的に襲いかかる吐き気と戦っていた。
「・・・やっぱり、船に弱いのは治ってなかったんだね。・・・空を飛んだりするときはもっと激しい動きをしたりしているから平気かなと思ったんだけど・・・ダメだったんだね。」
「・・・忘れてた・・・。僕って船酔いしやすかったんだったね。・・・うう。」
「ユウくん。大丈夫ですか?」
「・・・無理・・・気持ち悪い。」
「・・・空を飛んでいれば治るんじゃないですか?」
「・・・確かにその通りなんだけど・・・気持ち悪すぎて体に力が入らない・・・。だから、空を飛ぶことは出来そうにないかな。ううっ!」
「あああっ!ユウさーん!!」
「・・・なら〜、私が飛ぶので〜、それならいいでしょ〜?」
「・・・リアラちゃん?・・・うん。よろしく・・・。」
僕がそう言うと、リアラちゃんは僕を抱きかかえました。いわゆるお姫様抱っこです。そしてそのまま、背中に翼をはやすと、そのまま船から飛び上がりました。しばらくして、気持ち悪さは消えて行きました。

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