よくある?異世界物語

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よくある?美味しい食事

ユウ視点

部屋に戻ってきました。と同時に雪とサナさんに、抱きしめられました。本当に助かった。彼女たちがいなかったら、後悔と無力感に押しつぶされていただろうから。もうしばらくの間は、彼女たちに甘えさせてもらおう。頭の中ではわかっているつもりだから、心が落ち着くまではそうかからないだろう。そうして、心の中で、この戦いの死者についての折り合いがついた頃に、料理が運ばれてきた。タイミングを見計らっていたのだろうか?というくらいちょうどいいタイミングだった。
「うん、悠はもう大丈夫だね。」
「私たちが一緒に背負ってあげますから、これからは独りで悩まないでくださいね。」
「うん、ありがとう雪、サナさん、そしてみんな。」
「よーし、じゃあユウが元気になったことだし、ご飯を食べよう。」
ところどころ元の世界で僕が好きだった食べ物がある。光かな?もともとあまり食べる方ではないが、それでも、いつもの3倍は食べたと思う。それくらい、美味しくて、嬉しくて、そしてありがたかった。食べ終わってからみんなにあらためてお礼を言うことにした。そうしたい気分だったのだ。
「みんな、ありがとう、それからご飯美味しかったよ。」
みんな一瞬きょとんとしていたが、すぐににっこりしながら、
「いいえ、どういたしまして。」
と返してきました。こういうやりとりをするだけでも、幸福感に包まれます。僕はみんなが大好きなんだなとあらためて思いました。これからもきっと、弱いところを見せてしまうでしょう。でも、みんなと一緒ならきっとなんだって乗り越えることができる、僕はそう信じています。
「うん、もうすっかり大丈夫そうだね。じゃあ温泉に入りに行きましょう。せっかく貸切状態なんだし、部屋のお風呂じゃなくて大浴場にしよっか。」
エリアスはそう言いました。・・・もしかして一緒に入るとかそんなわけないよね。うん。僕は自分にそう言い聞かせると、脱衣所へと向かいました。

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