よくある?異世界物語

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よくある?『ナンバー』の話

ユウ視点

「おそらく、権能が使えるようになったのだろう?俺がステータスを確認できないってことは、おそらくそういうことだからな。」
「正解。権能をもった他者は鑑定できないみたいなルールがあるのかな?」
「そんなところだ。ちなみにどんなものだった?」
「名前は、万物斉動ナンバー7で・・・」
「『ナンバー』を手に入れたのか。」
「『ナンバー』?何か特別だったりするんですか?」
「ああ、例えば、地球における太陽の神って何が思い浮かぶ?」
「へっ?え、えーっと、アマテラス、アポロン、ラー・・・とか?」
「まあ、他にもたくさんいるが、そいつらの権能は『太陽』になるわけだ。」
「まあ、そうなりますね。それで?」
「次に、俺の権能、運命操作ナンバー5これは、『運命』を操るものだ。だが、『運命』が権能の神とは決定的に異なるんだ。」
「できることとか?」
「まあ、それもあるが、『運命』の神はそれこそ無数に存在するが、ナンバー5を持つ神は俺の他に存在しない。といった点が大きな違いだな。」
「へえ、・・・でも、並行世界のルクスさんはどうなの?」
「所持しているはずだね。ただ、出会うことは決してないけどな。今いる世界と並行世界の違いってなんだと思う?」
「よくあるたとえ話で考えてみよう。箱の中の猫は蓋を開けた時に生きていれば、死んでいるという世界が並行世界な訳だよね。」
「そうだ。」
「なら、観測結果が異なるんだ。」
「違う、答えは過去だ。原因があって結果がある。過去があって、現在の観測結果があるんだ。並行世界に移動するっていうのは、過去が変わるということいや、変えるということすなわち、過去改変に等しい行為なんだ。というより、過去改変の先にしか並行世界は存在しない。そして、過去改変それは自身の積み上げた歴史を否定することだ。そんな自分は果たして同一人物なのか?答えは、否だ。人間は歴史的動物なんだよ。歴史が違えばそれは他人。つまるところ、並行世界への移動は、できない。できることは精々、観察することぐらいだ。」
・・・なんか倫理の授業みたいだったな。並行世界ってなかなか厄介な存在なんだね。

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