よくある?異世界物語

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よくある?臨界突破

ユウ視点

魔王により突き出される剣が、ゆっくりと見えた。だが、それを認識しても、体は、1ミリも動かない。そのとき、僕の体に、横から、力がかかった。押し倒されるままに、そちらを見ると、ちょうど、雪のお腹に大剣が突き刺さっているところだった。魔王は、剣を抜くと、剣を振り上げた。そこに、おそらくサナがやったのであろう結界ができた。
「ゆ・・・・・き・・・?」
「こほっ、・・今度は・・・こっちが助ける・・番だよ。」
彼女はそういうと、意識を失った。それと同時に結界が割れる音がした。僕は、魔王をここから遠ざけて、そして倒すために決意した。
「臨界突破」
と呟いた。その瞬間、僕の体は全て魔力に変換され、あとには、膨大な魔力を持った白い人影のようなもの、いわゆる精神体が残った。限界突破は、肉体の限界を引き出すスキル。それに対し、臨界突破は、肉体の限界すら越えるために、肉体を捨てるスキルである。普通の人間が使えば、20秒ほどで、その魂は、輪廻の渦に飲み込まれてしまう。ただ、神が使う場合は異なる。神様は、魔力が非常に多いので、それにより魂を保護することができる。まあ、これは、後から知ったことではあるが。
現在の僕は、精神体。とはいえ、魔力を集めて固めることで、敵を殴ったり、剣を持ったりすることはできる。そして、肉体を持たないからこそ、空気抵抗が存在しない。その代わり空気中の魔力による抵抗を受けている。いままで、特に考えたこともなかったけど、ほんの少しだけ抵抗があるようだ。魔力を使わなければ、世界に干渉することはできないが、干渉されることもない、僕はそういった存在になった。さあ、戦いを終わらせよう。

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