義妹は引きこもり美女

神野猫夜

初めての朝

『お兄様起きてください。もう朝ですよ?』

まだ朝日が昇って間もない頃俺は起こされた。

(あ、ありがとう)

起こしてくれた凛空に礼を言って着替えようとし

た。

(あの、凛空。部屋から出てくれないかな?着替え

られない。)

『すみません、私としたことが。お着替えを手伝

おうとしましたが、迷惑でしたよね?』

凛空は、上向きに顔を上げて、涙ながらに言って

きた。反則だろっと思いながらグッと我慢した。

(恥ずかしいから、やっぱり出て行ってくれるか

な?その代わりにネクタイをお願いするよ。)

『わかりました。少々残念です。では、リビング

で朝食の準備をしてきます。』

俺はため息をつきながら着替えた。

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