本日は性転ナリ。
After Story…Aya.10
暗闇の中、耳鳴りのような不快音が鳴り響いている。
此処は…
辺りは漆黒に包まれ、自分がどのような状況に置かれているのかさえ理解できなかった。
すると漆黒の一部がぼうっと白く色付いたかと思うと、その靄のようなモノが光を放ち、その閃光に目を閉じる。
そしてゆっくりと瞼を持ち上げると、柔らかな光の中に衣瑠の姿が浮かび上がった。
「ねぇ!!衣瑠、此処はドコなのッ?!みんなは?!」
私の声に衣瑠がゆっくりと振り向く。
『彩ちゃん、ジブンが悪いって思わないの??』
その冷たく私を蔑むような声色に私は息を飲んだ。目の前に居るのは確かに衣瑠…なのにいつもの衣瑠とは思えない程に説明できないような心的な距離を感じた。
衣瑠は続ける。『自業自得って知ってる??私だって彩ちゃんの事許してないんだよ??』
「ちょっと…どうしたの??衣瑠…だよね??」
『もちろん私。彩ちゃんが殺そうとした私。まさかだけど忘れてないよね。』
「そんなっ…忘れてなんかないわ。本当に悪いと思ってるもの…でも今までそんな事…」
『言わなかったから許されてるとでも思った??彩ちゃんのそういうとこキライ。そんなのウワベの付き合いに決まってるでしょ?ね、莉結。』
気がつくとまた白い靄が浮かび上がっており、そこには莉結の姿が浮かぶ。
『えっ、それ以外になんかあるの??だって私たちを殺そうとした人間だよ??仲良くなるなんて絶対ないよね♪』
「莉結ちゃん…」
私は軽いパニックを起こし、鼓動を早める心臓とそれに伴って小刻みに震える身体を握りしめる。息が荒い…思考がまとまらない…突然どうしたの??
『それじゃぁ早く死んでねッ♪私たちこれからデートだから♪』
「ちょっと待って!!私っ…」
2人の姿が消え、辺りが再び闇に包まれた。
そして間も無く、またあの白い靄が現れたかと思うと「お父さん…お母さん…」
『彩っ!!貴様はいつまで人に迷惑を掛け続けるつもりだ!!この恥さらしめ。何故同じ子供でもこうも違うのか理解できん。』
私だってそれは分かってる。姉と私に姉妹とは思えぬ程の差がある事なんて。
『彩、産んであげたのだから私の言う事を聞きなさい。これ以上皆に迷惑を掛けないように。いくら彩でも分かるでしょ??』
分かるわ。私の存在が皆の迷惑ってことでしょう?
『私もお嬢さん…いやこんな娘の世話なんてしたくありません。正直、何度寝ている間にその息の根を止めようとした事か…ドブネズミの世話をしていた方がよっぽどやり甲斐があるわ。』
すると辺りが眩い光に包まれる…
急に辺りが騒がしくなり眩しさに閉じた目をゆっくりと開く。
これは…
『天堂さんって本当にメイワク。』
『社長の娘だからって何??キモいんですけどー。』
『早く死ねばいいのに。』
『見てるだけでイラつくよな。アイツ。』
周りを取り囲む同級生から次々と放たれる言葉の矢に私の身体はその原形をとどめぬ程に砕かれていく。
私の心臓はミシミシと音を立て、その負荷に今にも破裂してしまいそうにまで鼓動を速める。思考はその活動を完全に停止し、頭の中では止まることのない皆の言葉が嵐のように吹き荒れた。
すると突然に"ビューッ"と突風が吹き荒れて、私の身体は見えない床へと叩きつけられたのだった。
此処は…
辺りは漆黒に包まれ、自分がどのような状況に置かれているのかさえ理解できなかった。
すると漆黒の一部がぼうっと白く色付いたかと思うと、その靄のようなモノが光を放ち、その閃光に目を閉じる。
そしてゆっくりと瞼を持ち上げると、柔らかな光の中に衣瑠の姿が浮かび上がった。
「ねぇ!!衣瑠、此処はドコなのッ?!みんなは?!」
私の声に衣瑠がゆっくりと振り向く。
『彩ちゃん、ジブンが悪いって思わないの??』
その冷たく私を蔑むような声色に私は息を飲んだ。目の前に居るのは確かに衣瑠…なのにいつもの衣瑠とは思えない程に説明できないような心的な距離を感じた。
衣瑠は続ける。『自業自得って知ってる??私だって彩ちゃんの事許してないんだよ??』
「ちょっと…どうしたの??衣瑠…だよね??」
『もちろん私。彩ちゃんが殺そうとした私。まさかだけど忘れてないよね。』
「そんなっ…忘れてなんかないわ。本当に悪いと思ってるもの…でも今までそんな事…」
『言わなかったから許されてるとでも思った??彩ちゃんのそういうとこキライ。そんなのウワベの付き合いに決まってるでしょ?ね、莉結。』
気がつくとまた白い靄が浮かび上がっており、そこには莉結の姿が浮かぶ。
『えっ、それ以外になんかあるの??だって私たちを殺そうとした人間だよ??仲良くなるなんて絶対ないよね♪』
「莉結ちゃん…」
私は軽いパニックを起こし、鼓動を早める心臓とそれに伴って小刻みに震える身体を握りしめる。息が荒い…思考がまとまらない…突然どうしたの??
『それじゃぁ早く死んでねッ♪私たちこれからデートだから♪』
「ちょっと待って!!私っ…」
2人の姿が消え、辺りが再び闇に包まれた。
そして間も無く、またあの白い靄が現れたかと思うと「お父さん…お母さん…」
『彩っ!!貴様はいつまで人に迷惑を掛け続けるつもりだ!!この恥さらしめ。何故同じ子供でもこうも違うのか理解できん。』
私だってそれは分かってる。姉と私に姉妹とは思えぬ程の差がある事なんて。
『彩、産んであげたのだから私の言う事を聞きなさい。これ以上皆に迷惑を掛けないように。いくら彩でも分かるでしょ??』
分かるわ。私の存在が皆の迷惑ってことでしょう?
『私もお嬢さん…いやこんな娘の世話なんてしたくありません。正直、何度寝ている間にその息の根を止めようとした事か…ドブネズミの世話をしていた方がよっぽどやり甲斐があるわ。』
すると辺りが眩い光に包まれる…
急に辺りが騒がしくなり眩しさに閉じた目をゆっくりと開く。
これは…
『天堂さんって本当にメイワク。』
『社長の娘だからって何??キモいんですけどー。』
『早く死ねばいいのに。』
『見てるだけでイラつくよな。アイツ。』
周りを取り囲む同級生から次々と放たれる言葉の矢に私の身体はその原形をとどめぬ程に砕かれていく。
私の心臓はミシミシと音を立て、その負荷に今にも破裂してしまいそうにまで鼓動を速める。思考はその活動を完全に停止し、頭の中では止まることのない皆の言葉が嵐のように吹き荒れた。
すると突然に"ビューッ"と突風が吹き荒れて、私の身体は見えない床へと叩きつけられたのだった。
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