チートスキルで異世界を生きる!

お月見兎

06 初クエスト

最低ランクの僕にできる依頼は、薬草採集かな。

「あの、この薬草の依頼って常時依頼と書いてあるんですけど、数の指定は無いんですか?」
「はい。薬草採集や、ゴブリン討伐などは数に指定の無い常時依頼になっています」
「じゃあ、これを受けます」「わかりました」


依頼を受けたので、行こうとした時。
「あ、あの私リカって言います」
「はい。宜しくお願いします」
「そ、それではお気を付けて」

まだ、顔赤いな。本当に大丈夫か?
気のせいか、エルフさん改めリカさんに名前を教えて貰った瞬間からギルドの男性冒険者からの視線が、厳しい気がする。


アイ、薬草ってどこにある?
「町の門から外に出てすぐに見える森にあります」
アイなんか怒ってる?「怒ってません」
本当に?なんかごめんね。「もういいですよ」


というわけで、門から外に出て森に来ました。
安全そうな場所に来たので薬草の前に、剣を取り出し振ってみる。
それを、15分程繰り返していると…
「剣術」レベルが上がりました。
「剣術」レベルが上がりました。
「剣術」レベルが上がりました。

こんな簡単にスキルのレベルって上がるのか?
「それは、マスターに女神の加護があるからですよ」
まあ、気にしてもしょうがないかな。

手頃な石を投げ続たら…
「投擲」レベルが上がりました。
「投擲」レベルが上がりました。
「投擲」レベルが上がりました。

脚力強化を使い続けたら…
「脚力強化」レベルが上がりました。
「脚力強化」レベルが上がりました。
「脚力強化」レベルが上がりました。

持っているスキル全てが、レベル4になった。

「じゃあ、そろそろ薬草探すかな」

その辺の草を手当たり次第鑑定する。

毒草
ランクN

毒草
ランクN

毒草
ランクHN

毒草多くね?
「毒草と薬草の区別は、難しいんですよ」
諦めずに鑑定。

薬草
ランクN

毒草
ランクN

薬草
ランクHN

薬草
ランクN

毒草
ランクN………

一時間後
「もういいかな?」
「はい。それぐらいで十分だと思います」

結果 薬草15束  毒草45束


「そろそろ町に戻ろうかな」
と、帰ろうとしたら目の前に二足歩行の豚がいた。


オーク
魔物
LV.15
HP110
MP0
筋力105
防御力90
敏捷15
魔力0
運5

スキル
槍術LV.2


やっぱり運低いのか。

「アイ今の僕で勝てるかな?」
「勝てます」

まだ気付いていないので、後ろから剣で切る。
「ブヒィ」と驚いて身体を動かしたせいで浅くなってしまった。でも、落ち着いて、脚力強化を使い上に飛んでからもう一度切る。

「レベルが上がりました」
「レベルが上がりました」
「レベルが上がりました」
「レベルが上がりました」
「レベルが上がりました」

ふぅ、勝てた。結構レベルも上がったかな。
ステータス
シュンヤ・オリハラ
人間
LV.12
HP240
MP180
筋力195
防御力145
敏捷175
魔力165
運100

スキル
投擲LV.4
剣術LV.4
脚力強化LV.4
槍術LV.1
鑑定・隠蔽LV.10

固有スキル
スキル強奪

女神の加護

着々と強くなっているな。

オークの魔石を鑑定

オークの魔石
ランクN

オークの槍
ランクN

オークってどれくらいの強さ?
「パーティならDランク、単独だとCランクの強さと言われています」
肉はどうなの?
「美味しいですよ」

なら、魔石と肉を少し貰っとくかな。
ギルドには出さない方がいいかな。
よし!今度こそ、帰るかな。

門番の人に冒険者カードを見せて、町に入りそのまま冒険者ギルドにクエスト完了報告をしに行く。


扉を開けると、リカさんが手を振って来たので振り返すと凄い笑顔になっていた。

「リカさん、依頼の薬草採取終わりました」
「お疲れ様でした」
薬草を渡す。リカさんは奥に行って少しすると戻って来た。
「全部で、銅貨35枚です」
日本円だと、3500円になるのか。もっと稼がないと生活できないな。

「リカさんこの辺に安い宿ってありますか?」
「ギルドの三つ隣の建物が、「満腹亭」と言う宿になっています」
「ありがとうございます」
「じゃあ、これからも頑張って下さいね」
「はい」

ギルドを出てすぐに見つかった。
「あれが、「満腹亭」かな?」

扉を開けると女将さんみたいな人が居た。
「ようこそ、「満腹亭」へ。泊まりかい?」
「はい、おいくらですか?」
「一泊朝晩食事付きで、銅貨10枚だよ。身体を洗いたいなら、銅貨2枚でお湯を持って行くよ」
「毎日お湯付きで、取り敢えず3日お願いします」
「はいよ、お湯付き3日なら銅貨36枚だね。
 はいこれ、鍵だよ晩御飯出来たら呼びに行くからね」
「あの、お湯もらっていいですか?」
「ああ、構わないよ」

今日は結構動いたので早く身体を綺麗にしたい。
部屋に入って身体を拭いてから横になっていると、疲れていたのか眠ってしまった。


「あのー起きてますかー?」
ん?声が聞こえるけど、僕一人暮らしだしな。

「ご飯ですよー」
まだ、聞こえる。

「早くしないとご飯無くなりますよー」
うーん起きるか。

目を開けると知らない天井だった。
そうか異世界に来たんだった。

さっきから読んでいるのでドアを開けると、そこには女将さんではなく可愛らしい女の子がいた。
髪と目が薄い茶色の女の子だ。
歳は13歳ぐらいかな?

「あ!あのご飯出来てますよ!」
「君は誰?もしかして女将さんの娘?」
「ひゃい!そうです」

顔赤いな、噛んだし。

「君の名前は?」「マリアって言います」
「僕はシュンヤだ。よろしくね」
「は、はいよろしくお願いします」




食堂らしい所に行くともう既にたくさんの人が居た。
「マリアちゃん、オススメは?」
「オーク肉のステーキです」
「じゃあ、それで。」「はい」

うまかったら、今度自分でも作ろう
とか、考えていたら。
「お待たせしました」


運ばれて来たオーク肉は美味そうだ。
一口食べてみると、癖になるタレがかかっていて無茶苦茶うまかった。

食べ終えてから部屋に戻り明日の事を考えていると、さっき寝たはずなのにまたすぐに眠った。


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