クラス全員で異世界転移!?~厨二病が率いる異世界ライフ~

Akisan

木澄VS帝国魔術師

あちこちで火花や閃光が乱舞するなか
木澄は苦戦を強いられていた

「しつけぇな!もう!」
数えるのを止めるほどの
光弾を木を操り弾いてきたが
背後以外のほぼ全方位から来るため
精神の消耗が激しい

「攻撃に転じたいけどそんな隙もねぇな」
頭割りしていくと一人あたり五人ずつ
この時点でも不利に見える
これを引っくり返すのは相当厳しい

『そろそろ諦めたらどうだ?』
光弾を放ちながら敵の一人が話しかけてくる

「生憎、諦めは悪い方でね
そっちこそ諦めたらどうだ?」
放ってくる光弾を弾く
これ以上、消耗しないように速いところ
決着をつけたいところだが…

「そろそろかな?」
木澄がそう呟くと相手の足元から
木の根が地面を割りながら出てきた
すると、あまりの衝撃に光弾が少し止んだ
その一瞬を木澄は見逃さなかった

育ちの速い竹を更に速く伸ばす
そのようすは地面から急に棒が出て来て
突きを繰り出したようにみえる

『グハァッ!』
空へと放り出された魔術師達は
一切の抵抗を許さないまま
大木の横薙ぎによって遠くまで吹っ飛ばされた


「ったく、しつこいのは嫌いなんだよ」

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