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久留米天狗

第7章 第241話 やっぱり?(1)

第7章 マスター権限
第241話 やっぱり?(1)


前回のあらすじ。
囚人収容所の改築をした。
報酬にカードモンスターの引換券を1000枚受け取る。



「これで、全て依頼は完了ですね。」
「依頼報酬は、これでいいかな?」
ギルド的には不要品の有効利用。モンスターのカード引換券。数百種類、1000枚以上。
(お金は有る、食材や素材は持っている、それよりは引換券を貰った方が良い。)
引換券を受け取り、冒険者ギルドを出る。

 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
カードモンスターの個人使役上限は1種5体、既に5体使役している種類も居る、ダブりまくりの報酬、多分この先利用する事が起こるのだろう。 こういう感は、当たる。
 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

「デルナルドさん、行きましょうか?」
孤児院・養護施設の代表者にデルナルドさんと会いに行く事になっていた。


13:15 お昼を済ませた時間に説明会。

◆デルナルド邸◆
〈応接室〉
孤児院の管理者代表『ドン・バーナード』『マダム・バーナード』
養護施設の管理者代表『ノーマネ・ホームズ』『イナネマ・ホームズ』

※孤児院の管理者は、同姓バーナードだが、夫婦でも血縁関係でもない。
※養護施設管理者は、同姓ホームズだが、夫婦でも血縁関係でもない。

 この世界では魔物や盗賊、病気などで命を落とす者は多い、怪我は魔法で治療出来るが、病気は『状態異常回復アヌマリディタ・レフェクティー』を使える者が少ないため、特に田舎では、自己回復力が弱いと命を落とす。子供を育てられなくて、孤児院等に子供を預ける親、誘拐などで親を知らない子も多い。特別なことではない。
 町や国が孤児院等を運営していることもよくある。デルナルドさんは、帝都の施設の管理をする一人。

ミーゼを同伴、車イスを押して貰う。

「はじめまして、ショウリと言います。こちらは、僕の妻ミーゼ」ペコリ
僕らの事は、帝都新聞で知っている様です。やっぱり有名でした。

 パンフレットを見せながら、スポーツ施設、職業訓練施設等の建設交渉。
 交渉と言うか説明、建設費用は冒険者ギルド、商業ギルド、帝都ススペード都市開発運営資金から出る。

「素晴らしい施設ですね。ですが、内にはその施設を建てられる土地が有りません。」
「ノーマネさんの言う通り、イナネマわたしの所にも、運動をさせられる庭さえ、そんなには広くありません。」
 孤児院の側には空き地はある。所有者がその土地の利用を認めるかだ…。
 孤児院の移転を望んでいる所有者が認めるはずが無いとドンさん。
 マダムも貴族が施設建設を認めても、孤児達の使用許可を認めないだろうと言う。


「楽器を作ったり、演奏したり、歌や踊りのスキルを取りたい子供達は、レーベルを解放しましょう。」
 正規の生徒(受講料を払った冒険者)の邪魔にならない時間帯を解放する。
 生徒が指導者として、孤児達に教えるのなら、楽器、ステージの使用を許可する。


「妖精の館でホテルの仕事関係を体験・お手伝いを、マザーに相談してみましょう。」
「料理スキルを取りたい子供達は、赤提灯、『神の食卓』『精霊王の食卓』の見学・手伝いが出来るように、一休さんやシンエ=モンさんに相談してみましょう。」

やっぱりみなさん呆れて、言葉も出なかった。ポカーン状態。

 孤児院や養護施設の土地の所有者、近隣のスポーツ施設建設に適した空き地の所有者は直ぐに調べられる。 マップアプリで確認し、その空き地の所有者をリストアップ。


ドン・バーナードの孤児院『ヨーイドン始まりの里』
場所:帝都ススペードボーリア
土地の所有者:商人『ソンハ・センヨ』
近隣の空き地の所有者:『ツキッテ=係 長 爵カリチョカレンダス=ムーンッス』
備考:『ソンハ・センヨ』は孤児院運営にも口を出し、冒険者まで育て上げ投資分を回収をする。優秀な孤児は学校にも行かせる。

『ソンハ・センヨ』商人
「借地代は、取らない代わりに、私の提案する事くらいは利いてもらいますよ。」
と言っているらしい。
『ツキッテ=係 長 爵カリチョカレンダス=ムーンッス』貴族
まだ関係が無い、悪い噂は無い、趣味が魔物の収集(デルナルドさん情報)。

マダム・バーナードの孤児院『マダム天使園』
場所:帝都ススペードノーリヤ、ワナキオ邸の近所
土地の所有者:帝都ススペードのランクBの冒険者『カジッタ=マカオ』
近隣の空き地の所有者:貴族『シャトウ=課 長 爵ガゥージャンカレンダス=ピサーノ』
備考:学生寮を建てたいと考える宿屋の店主『ナツメ・ノグチ』に目をつけられる。

『カジッタ=マカオ』冒険者[ B ]
ガチャの景品で土地の所有者となる。
『シャトウ=課 長 爵ガゥージャンカレンダス=ピサーノ』貴族
シャトウの妻『トスカーナ夫人』は、ルージュのお客さん。『victory』を気に入っている。
『ナツメ・ノグチ』宿屋の店主
既に3店舗の宿屋を所有、更に宿屋や学生寮を建てたいと思っている。


ノーマネ・ホームズの養護施設『ノーマネの園』
場所:帝都ススペードテテリア、商業ギルド側
土地の所有者:商業ギルド本部
近隣の空き地の所有者:貴族『ナラ=係 長 爵カリチョカレンダス=カンサイ』

『ナラ=係 長 爵カリチョカレンダス=カンサイ』貴族
ナラの妻、キンキ夫人や娘さん達は、まゆのお客さん。『victory』を気に入っている。


イナネマ・ホームズの養護施設『イナネマの園』
場所:帝都ススペードナナトリ、ナナトリゲートセーブポイント側
土地の所有者:『ギガノート=ボウズ』商人
近隣の空き地の所有者:『サンノ=社 長 爵プロデオスカレンダス=タイヨウ』
備考:宿屋を建てたいと考える宿屋の店主『ナツメ・ノグチ』の目につけられる。

『ギガノート=ボウズ』商人
『イナネマの園』の卒園者、この場所に移転してきた。
『サンノ=社 長 爵プロデオスカレンダス=タイヨウ』貴族
まだ関係は無い、悪い噂も無い(デルナルドさん情報)。
『ナツメ・ノグチ』宿屋の店主
この場所に、宿を建てたいと思っている。


「最初に宿屋の店主『ナツメ・ノグチ』さんに会いましょうか?」

「はじめまして、ショウリと言います。」
「あなたがショウリさん? お噂は色々と聞いてます。 そのショウリさんが態々私に何のご用でしょうか?」
イナネマ・ホームズとマダム・バーナードが一緒に来ている、ある程度予想は着くと思う。

「『マダム天使園』『イナネマの園』の土地の件に関する話です。」
ナツメさんの目付きが変わる
「はっきり言いますね、2ヶ所の学生寮と宿屋の建設予定を考え直して貰えませんか?」
「私も商売です、儲け話を簡単に中止には出来ません。」
「解ってます、これからの話は、極秘の話です。冒険者ギルド本部、商業ギルド本部主導で、近い将来に町を造ります。 新しいセーブポイントを発見しそこへ町を造るのです。 僕は町の建設依頼を受けてます、宿屋…宿泊施も設建築予定です(写真を見せる)、客室数100室、集客人数300人の宿屋。その管理を任せますので、帝都ススペードの宿屋、学生寮を諦めて下さい。 宿の建設は僕がやります。管理だけをお願いします、出資0です、美味しい話だと思いますがどうでしょうか?」
「…「なんですとぉー!」…」やっぱり同調シンクロした

 ~ 説明タイム ~
スポーツリゾート施設をマヤシタの里、卓上G連合国のマヤモト村の間のトンネル内に造った、集客数千人単位、マヤシタの里、マヤモト村の宿泊施設だけでは間に合わない。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

 孤児院・児童養護施設の側にスポーツ施設を建設する、パンフレットで、スポーツ施設、リゾート施設、建設予定宿場『ローズウォール』を見せる。
 ここまで、説明するとナツメさんの目が輝いていた。

 ナツメさんと契約を交わし、帝都ススペードの土地の件に関しては中止してもらう。
 ワナキオ邸にサッカー場が出来ることも、オフレコで伝える。 今の所有する宿屋の増改築を依頼される。(有料)
ナツメ・ノグチさんとメール登録。

「ナツメ・ノグチさんとの話し合いは着きました。次は、貴族『シャトウ=課 長 爵ガゥージャンカレンダス=ピサーノ』『ナラ=係 長 爵カリチョカレンダス=カンサイ』さんです。」
ルージュとまゆに念話、召喚する。


「こちら、ルージュとまゆ、僕の妻です。」
「…「知ってます」…」やっぱり…有名ですから(--;)

「ルージュ、まゆ、ごめんね。今から『シャトウ=課 長 爵ガゥージャンカレンダス=ピサーノ』邸と『ナラ=係 長 爵カリチョカレンダス=カンサイ』邸に用があって行くんだけど、同行を希望します。」
「「はい、ショウリ様」」

まゆの記憶転移でナラ邸に転移。
転移初体験にやっぱり驚いた。

門番に面会をお願いする。
突然の訪問だったが、まゆが来たと伝えてもらうと快く通してもらえた。

 土地の件を話し、ランジェリー、ドレス、装飾品(ミスリル、オリハルコンに真珠、ダイヤモンドの指輪、ネックレス、ティアラ、ブローチ)を作って、サッカー場が造れる広さの土地を売って貰う。
(ランジェリー等の代金で相殺)
姿見の鏡をサービスで作った。大変喜ばれた。
僕、ルージュとメール登録。

マップアプリで検索、シャトウ邸にテレポート。
(マップアプリとテレポートに)驚いたことは言うまでもない。

門番に面会をお願いする。
突然の訪問だったが、ルージュが来たことを伝えてもらうと快く通してもらえた。
 
 土地の件を話し、ランジェリー、ドレス、装飾品(ミスリル、オリハルコン、真珠を使った指輪、ネックレス、ブローチ)を作って、バスケットコートが造れる広さの土地を売って貰う。
(ランジェリー等の代金で相殺)
姿見の鏡をサービスで作った。大変喜ばれた。
僕、まゆとメール登録。

カジッタ=マカオさんに、後日会う約束をマダムにお願いする。
ガチャの景品で土地の所有者となった、冒険者…彼は、何を望むかな?


「ミーゼの交渉力で、スムーズに事が運ぶね、助かるよ」

孤児院『ヨーイドン始まりの里』
商人『ソンハ・センヨ』との交渉。

 彼は、孤児院の運営にも口を出してると言う。人材育成系に興味がある人なら…。
「はじめまして、ショウリと言います。」
「あなたがショウリさん? お噂は色々と聞いてます。 そのショウリさんが態々、わたくしに何のご用でしょうか?」
ドン・バーナードが一緒に来ている、ある程度予想は着くと思う。

 彼の孤児院経営論?を聞く、やはり人材育成に興味がある人、その才能、願望がある人の様です。
 なら、僕が彼に提供出来るものは…、

「僕はレーベルを経営・運営しています、帝都ススペードのレーベルを代わりに経営してみませんか?」
「はぁ?」
「楽器の製作、修理、演奏、歌や踊りを教える施設です、少ないですが、講義代も貰ってます。施設の維持管理(建物の補修等)は僕らがします、経営だけをお願いしたいのです。」
楽器の素材も衣装も僕らが用意する。
「生徒・講師の募集は既に、ギルドにしてます。面接は僕らでしても良いです。」

ソンハ・センヨさんは、任せてもらえるのなら全てをやる、自分で面接もすると言う。「人を見る目は良いと自負してます。」と言うので任せました。

※レーベルが忙しくなり、『ヨーイドン始まりの里』への口出しは減る。進学希望者の孤児にソンハ・センヨ自分で作ったテストをさせ、合格者は入試を受けられる。学費はソンハ・センヨが払う。(きちんと回収はする)

(ローズウォールの町の)学校建設の話し、僕の理想の学校の話しをすると興味を示した。
「新しい学校を造る? 楽しそうですね」
ソンハ・センヨさんは、解りやすい人の様です、学校を運営したいオーラが出まくりです。


近隣の空き地…バスケットコートとテニスコートが造れる広さの土地の所有者:『ツキッテ=係 長 爵カリチョカレンダス=ムーンッス』
情報通りツキッテさんには、魔物を使役する趣味があった。 そのスキルも持っている。

やっぱり、カードモンスターの引換券の出番ですか?
 ツキッテさんの使役する魔物は、★か★★…スライムやチビゴブ、流石に魔獣や幻獣は使役していなかった。
と言うか、出来なかった、魔力の問題が一番大きい。具現化の成功確率が低いのもある。

「はじめまして、ショウリと言います。こちらは、僕の妻ミーゼ、まゆ、ルージュです。」
「はじめまして、ツキッテ=係 長 爵カリチョカレンダス=ムーンッスです。 そうですかぁ…貴女が、ルージュさん、フェニックスの人化の姿なんですよね」
やっぱり有名ですから(--;)
ルージュに興味津々。

ツキッテさんは、カードモンスターの引換券を所持して居たが、失敗続きで具現化していなかった。
★~★★★のカードモンスターの引換券

 馬車を引く馬系の魔獣を希望された、引換券の中の馬の魔獣…、レア度★★★、カラオッケイ国原産、シマウマの魔獣『ピアノゼブラ』。ピアノの演奏能力も持つ。
最低具現化MP300、ツキッテさんのMP390では、出来ないことは無いが失敗を懸念している。

報酬のカード引換券の中にもあったので、僕が試しに具現化してみせる。
具現化専用風呂敷で、具現化。
やっぱり驚かれ、羨ましがられる。
「流石、ショウリさん、フェニックスを使役しているだけはありますね。具現化に失敗したりしないのですか?」
「僕、失敗しませんから」


 D.W.ドリームワールドマスター権限で新魔法『限界突破・具現化確率アップ』発動


【神力拡散】の中では、魔力・魔法効果が上がる。
ツキッテさんの所持していた、カード『ピアノゼブラ』の具現化に成功、大変喜ばれた。

 ツキッテさんには、具現化の最中にも魔力譲渡トランスファーし続けた事で成功したと説明。
具現化か終わってもMP390/390 MPを消費していない。

カードの信頼度を操作したのは内緒。
(★★→★★★、彼は使役モンスターにとても優しい、直に信頼度は上がるだろう。)
ツキッテさんの豪邸の1室に具現化用の魔法陣を設置してあげた。★、★★の未所持のカードモンスターの引換券をプレゼントした。


【神力拡散】で、奥様の寂しいオーラを感じ取る。念話でその事をミーゼに伝える。

「旦那様だけ、喜ばれては、奥様のご気分を損ねるのでは無いですか? 夫婦円満は大切ですよ。」
やっぱり奥様にも喜んで貰わなければ…、
で、こうなる。
別室で、まゆ、ルージュのランジェリー等のお仕立て。

ツキッテさんと談笑中、別室のまゆから念話。
そして、こうなる。
「ミーゼ、まゆが呼んでる、バリニン酸をポーチに入れておいたから。」
「え?あっ、はい。」
何も言わなくても理解したミーゼは、白衣に(早)着替え、別室に向かう。

「妻に何か?」
「ミーゼは、医者ではなく、カウンセラーです、奥様に寂しい思いをさせ過ぎ という事です。」

苦笑いし、魔物を使役しているから、旅行等にも連れて行ってあげられない、子供が出来れば少しは違うと言う。

「メイドも執事も、魔物を使役しているので適任者が居なくて…。」

で、こうなる。
ポーチから1メートルのアイアンゴーレム像を出す、擬態を付与。執事さんに触ってもらう。1メートルの鉄の執事さんになる。ゴーレムの核とメモリーカード(2M)を融合、『D.W.ドリームワールド言語』『お世話係プロソピコー』を付与。
「アイアンゴーレムの執事、アイアンバトラーの完成です。」
「ハジメマシテ、アイアンバトラーデス。ヨロシクオネガイシマス。」ペコリ
「「「えー!」」」やっぱり、ツキッテさんも執事さんも、メイドさんも驚いた。 
「このゴーレムの核は、ツキッテさんが首飾りにしていた物、そのせいか、信頼度が初めから★★★★★星5です。お世話係プロソピコーを付与してますし、家族が増えても大丈夫ですね。」
「え?」
「詳しくは、奥様にお聞きください。」

僕らはご夫妻とメール登録を済ませた。
大変喜ばれ、土地が貰えた。
ツキッテご夫妻に見送られ、ツキッテ邸を後にする。

…続く



残り1743日(2月18日)





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