これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第7章 第239話 振り?

第7章 マスター権限
第239話 振り?


前回のあらすじ。
『タウロスビレッジ』を発見、タウロスビレッジには、酒が湧き出る場所があった、その酒を『タウロ酒』と名付け、特産品にする。



『タウロ酒』を受け取り、まゆやルージュが作った服を着た住人に見送られ戻る。
ドウドウゾ村での、疑問に思った物は解消した。
明日には、また移動できる…かな?

「ただいま」
「お帰りなさいませですわ。ショウリ様」

「そちらの方は?」
「ショウリが、また拾ってきた」
「エスプリ、それは『ゾウダ・たろう』さんに失礼だよ。すいません、ゾウダさん(ペコリ)」
「ごめんなさい(ペコリ)」
「いいんだぞう、気にしてないんだぞう」

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
『ゾウダ・たろう』さんは言われなければ象とは解らない。耳が大きくも鼻が長くも無いから、サイだと言われれば、そう信じてしまう。灰色の下半身は象ともサイとも、とれそうな体をしている。
 今は、僕が人化イオントレダーを付与して、人の姿になっている。

 身長2メートル、体重105キロ。
 (ハウス内、20cm、10.5kg)
 ロンより筋肉質の巨体、髪の毛の色が灰色。白髪でも銀髪でもない。耳も大きくない、鼻も普通。この世界にタウロスビレッジの住人が対応できるか、派遣された。
 これから、旅に同行する。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

「お昼はどうしますか?」
ミーゼわたし達は済ませましたが…。」

15:45
服を作ったり、村を広げたり、スキルを付与したり、交渉したり…、以外と時間のたつのが早かった。

エスプリは、食べるとキッチンに行った。

「ミーゼ、ごめんね村の事は話せない」

そ、話せないから、見せた。
記憶再現メモリープレイバックで。


で、こうなる。
◆帝都ススペード◆
〈冒険者ギルド本部〉
「こんにちは、リズさん。今日はきちんとボーリアゲートを通って、入都しましたから、彼のゾウダ・たろうさんのスマホ登録と、飛び級試験に来ました。」

ワナキオさんには、メール済み。

「はい、ギルドマスターワナキオから聞いてます。(小さい声で)また、精霊ですか?」
無の空間ナインラウーム』(無言詠唱)
「いいえ、今回はゾウタウロスです。」
「はい? ゾウタウロス?」
「人の上半身に馬の体のケンタウロスは、ご存じですよね。彼は象のケンタウロスだから、ゾウタウロスです。」
リズさんは、呆れていた。

「それと、このカードモンスターは、新種ですか?」
しずく』のカードを渡す。
「雨のモンスター? 調べてみます。ギルドマスター室でワナキオが待ってます。」
勝手知ったるギルドマスター室にシッターで移動。階段はテレポート。

コンコン
「ショウリです。」
「どうぞ」

「ショウリ君は、今度は、銅の鉱脈を発見し、ケンタウロスの村『タウロスビレッジ』を発見したんだよね。」
「はい、彼が『タウロスビレッジ』の住人の代表者として、僕の旅に同行する事になった、『ゾウダ・たろう』さん」
「どうも、はじめましてだぞう。ショウリ様に同行する事になり、冒険者登録に来たんだぞう。」


 ゾウダ・たろうさんには、記憶再現メモリープレイバックで、剣士サンバさん、武闘家カイさん、双剣使いノイチ、槍使いライト、斧使いバカデさん、弓使いデュークの戦い方を見せ、自分に合った職業も考えてもらっていた。

バカデさんのダブルアックスが気に入った様だ。

飛び級試験官は、副マスターのトランス=ポーター。
ゾウタウロスに興味津々、手加減無しでその実力を計る。

ポーターさんの魔法攻撃を斧で防ぎ、もう片方の斧を投げる。
人の体の動きに戸惑いながらの攻防の末

合格、ランクB。

タウロスビレッジの場所をしつこく聞かれた、面倒なので、【神力拡散】+【小と大ナノデマクロ】でタウロスビレッジへの興味を小さくした。

『何故、ゾウタウロスの姿に戻らなかったのか』と聞くと、これからは人化イオントレダーしたまま過ごすのだから、窮地に陥る度に人化イオントレダーを解くと自分の為に成らないと言って笑った。

スマホを受け取り、飛び級登録も済ませ、希少種発見報酬も貰い、クラブメンバーに登録した。帝都ススペードの案内・見学をして、ハウスに帰還。
※『しずく』は、遭遇履歴はあるが、その存在を確認されていなかった魔物。


17:55 
「ただいま」
「お帰り、ショウリ」


ドウドウゾ村『銅鉱山〈victory〉』
『victory』ブランド(ランジェリーや武器)の売り上げと一緒に銅の販売手数料が入金される。(末締め4日払い:スマホに入金)
銅鉱脈発見者として、手数料がもらえる。
(ミーゼの交渉)


※この後、村のセーブポイントが、僕の銅像…モニュメントになる。

 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
 ドウドウゾ村の銅で、フライパン、玉子焼き用フライパン(四角いフライパン)、丼用鍋(親子鍋)、中華鍋を出掛ける前に作っておいた。
 かまど(火床)も使わず、大鎚も小鎚も金床も…、道具を何も使わず、銅トレールで取り寄せた銅の塊をスキルでフライパン等にしていた。
 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
 

「ダミエナ、オリエナ、今日の夕食は、作っておいたフライパンや鍋を使っての料理だね。」


蟹チリ、八宝菜、蟹入り伊達巻、蟹の卵とじ丼、デザートはパンケーキ。

食前酒として試しに出してみた。
「『タウロ酒』(¥o¥)」
ゼロックスさん、バカデさん、くも爺さんに試飲させると、絶賛した。
余り飲まないミーゼは、酒の味は解らないそうです。希少価値だけは解る?

「まだあるのか?」
「ダメです、バカデさん達には勿体無いです。希少な珍酒ですから、献上品にしようかと思ってます。美味しいようですし」
(こんな感は当たる)
「酒の味も解らん貴族には逆に勿体無いんじゃないか?俺らが味わった方が酒の為にもなるんじゃないか?」
 酒を飲む人は都合がいいような事を言って飲みたがる。

 酒を飲まない僕からすると、みつおの酒で満足している人達も一緒な様な気がするのですが…。
 別にみつおの酒が悪いとは思ってませんから、魔力で直ぐに出てくる酒と、山から少しづつ湧き出る酒、個人的には山からの酒がいいと思う素人思考?

「この料理にも合うんだぞう」
ゾウダ・たろうさんもお酒飲みなんだと思いました。※ゾウダさんには、『タウロ酒』の産地を教えてません。
 初めて食べる料理にも驚いていた。

神様方も料理も酒も喜んだ。
「酒も料理も美味しい。」
「「ありがとうございます」ですわ。」

「ご馳走さまだぞう。お腹いっぱいなんだぞう」
ゾウダ・たろうさんに個室を使ってもらう。
個室にシャワーもトイレもベッドも有るので驚いていた。
人化イオントレダーって、いいんだぞう」感涙していた。


リッパー、サンデー、フライデ、ペッタン、バレーアル、ペーポに怒られる。
「出発するなら、早めに言ってください」
「いや~、ハウスごと移動するんだから、関係ないかなって思って、準備も要らないでしょう? 食事もこちらの用意したものですし。有料ですけど。」
「この村で、別れてもいいんですよ。村で馬借りられるでしょうし…。」
言い返せないペッタンさん達。

〈2階お風呂場〉
「ショウリ様、お一人で転移まで出来る様に成られてますね」
「魔力の代わりに星力を魔法発動時に使う様に直結したんだ」

背中を流してもらい、流してあげる。

〈ショウリ&お嫁さん達の寝室〉
クローゼットの発注書を処理、返送。
スポーツ用ユニフォーム・道具の発注が増えていた。


早速、『タウロ酒』1ダース(1リットル、12本)が届いた、トトマの苗、ナバナの苗を12本づつ送る、ゾウダ・たろうの報告書と一緒に。

「おやすみ」ログアウト

翌朝、メールの着信で起こされる。
『カッちゃん無理しちゃダメだよ~。ママ心配しちゃった。』『母さん泣いて大変だったんだぞ、心配させるな。』
父さんと母さんからのメールだった。
前々夜、イヴが仕事に行ったのはこれかな?

ログインボーナスを受け取る。


 誰も居ない。ベッドから立ち上がる。屈伸運動、歩く、跳ねる、バク転、バク宙、逆立ち、逆立ち腕立て…肉体的な不調は回復していた。魔力の流れは回復していない。
車イスに座る、まだ、治ってない振りをすることにする。
【神力拡散】村全体を包む。余裕で半径2キロは広げられる。
もう、銅採掘の準備が成されていた。入り口用の小屋の建設、商業ギルド横に造る様だ。

妖精の館に、土の精霊、銅の妖精、水の妖精、風の妖精を追加召集して、交代制にしておく。

朝食も済ませ、惜しまれつつ出発。
判定試験の冒険者も見送りに来た、いや、一緒にジャッコタウンへ行く為に待っていた。

「同じ、目的地に行くので僕らには止める事は出来ませんが、僕らはあなた方に合わせる事はしません。 移動式家キャンピング・ハウスは、自走式で速いので馬には気を使って下さいね」
一応、釘を指す。移動式家キャンピング・ハウスに驚いていたのは、言うまでもない。
「え?歩き? そう…気を付けてね」
Cランクに降格して、田舎よりジャッコタウンの方が仕事があるそうなので、移動。
適当な、依頼もなく歩きで移動。
 彼らが村を出るのを止めないと言う事は、村の人材だけでどうにか出来るのだろう、僕の口出す事ではない。妖精達も増員してるし、メールも出来る。

「また、心配しすぎてませんか?」
ミーゼには、解るらしい僕の考えが…。
心配してない振り。

移動式家キャンピング・ハウスは、シッターが憑依し、自走する。
ジャッコタウンに行く途中に、囚人用の鉱山に寄る。(ワナキオさん、ゼロックスさん希望)
そうか、だから分所にしては、地下牢の数が多く、頑丈に造られていたのか。護送の際、中継地点になっていた。
(ヤーセマシタの林、『ローズウォール』の冒険者ギルドの牢屋も数を増設することにしよう。ギルド管轄にしたいというワナキオさんの考えの中に、この事も少しは関係してるとかなと思う僕。)


 ジャッコタウンへ行く街道から右折、鉱山への山道へ、暫く進むと勾配がキツくなる、シッターには、ちょっとキツい様なので、移動式別荘キャンピング・ジムを収納。四輪を八輪に改造する。八輪独立サスペンション。
(キャタピラも有りかな?と思う僕)

【神力拡散】で、移動式家キャンピング・ハウスを包む。憑依モンスターの能力が上がった。
※冒険者達は、ジャッコタウンへの街道を進む。

「ゼロックスさん、こんな山奥の鉱山に囚人用の鉱山が有るんですね、護送は大変じゃないですか?」
「監守や囚人の食料の輸送も大変なんだ。だから、お前の力が要る。」
「あぁ、そう言う事ですか…。」

 囚人護送の際、登りは二頭引きにしている。食料は一部自給自足、野菜等を栽培しているが、肉や魚は長期保存が効かない。冷蔵庫が無いから。
これからの馬の事を考え、凹凸を減らす。

「また、心配しすぎてませんか?」
ミーゼには、解るらしい僕の考えが…。
「そんなことないよ」
何も、してない振りをする。


鉱山の入り口、城壁とやぐら、大きな門が見えてきた。



残り1744日 → 1743日(2月18日)



 §§§§ ステータス §§§§
名 前:ゾウダ・たろう
種 族:ゾウタウロス
年 齢:33
性 別:男
メイン:双斧使い
副 職:弓使い
サブ職:鍛冶屋
レベル:50 [ B ]
H P:500/500
M P:250/250
攻撃力:500
防御力:600
魔法攻撃力:350
魔法防御力:450
素速さ:200
備 考:タウロスビレッジの住人
魔法属性:水、風、無
 § § § § § § § § § § § § §
スキル:【人化イオントレダー

 §§§§§§ 装備 §§§§§§
武器:チタン製の双斧(両刃斧)

防具 (頭):
   (鎧):まゆの糸製のゾウダ専用の服
        :
   (盾):
   (靴):ゾウダ専用の靴

アクセサリー:[象牙の首飾り]
       []
 § § § § § § § § § § § § §
2月17日冒険者登録。飛び級試験合格。


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