これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第7章 第228話 世界最長トンネル?

第7章 マスター権限
第228話 世界最長トンネル?


前回のあらすじ。
スポツピック王国の国王に招待されたので、直ぐに行けない代わりに、この世界にまだ無い球技の知識を渡し遅れることを伝えてもらう。



この世界にまだ無い球技のルールブックをジャンプ=ロング、シュポン=ワーに持たせ、帰都させた。
 サッカーボール、バスケットボール、テニスラケットとボールとユニホーム、卓球のラケットとボール、水着(ビキニ、ワンピース、フリル付、ハイレグビキニ、ハイレグワンピース)も持たせて。

「ショウリ? ボク達もハイレグ水着着た方がいい?」
「エスプリは、ワンピースの方が似合うと思うよ。ハイレグじゃない普通のヤツね」

広場に水槽も無いのに水の塊、プールができていた。(魔法の便利なところ。)

「体が、こんなんじゃ無かったら、僕も泳ぎたいよ」

シンクロ→アーティスティックスイミングを水中映像を側面から見ている物がそれに近い、別に水球等をしてる訳でなく、泳いでいる訳でもない。

「え~の~、ピチピチギャルの水着姿はえ~の~」
「いつ、来られたのですか? 亀仙人エンシェント・タートルさん」
「くも爺さんから、念話をもらって飛んできた!」
※亀仙人は、スマホを持ってない。

カオル、ミホ、フレイは、お嫁さんではないが、それ以外は、僕のお嫁さん、フレイも人妻。見た目はピチピチギャルですが、亀仙人からすればギャルに入るのか?ルージュ以外は年齢が3桁以上です…。口には出せませんが。

「ちょうど良かった、亀仙人さん、球技セットこれ竜宮城ドラゴンシーパレスへ持って帰って下さい。」

※球技セット…ルールブック、道具

「ビーチバレーか、え~の~。早速乙姫ちゃんやプリネちゃんにハイレグ水着着せて(ビーチバレー)やるかな?」
亀仙人さんは、喜んで球技セットを持って帰った。

「ロンは、帝都に武器の製作序でに持って行って。」
ルージュと僕は、2階ショウリ&お嫁さん達の寝室に、まゆ達は球技セットの配達に行ってもらった。
 

クローゼットの注文書の処理
「ごめんね、手伝えなくて」
「大丈夫です、今日は注文の数が少ないですし…。」

ランジェリーは、食材と違い直ぐに悪くなるものではない、売れ筋商品(サイズ)が大体分かりだし、注文の流れが安定し始めた様です。

「配達は、明日にしよう」

コンコン
「ショウリ様、夕食の準備が出来ました、皆様お帰りになりました。」

神力拡散で、オリエナが上がって来たことも、みんなが帰って来たことも解っていた。

「そう、直ぐに下りるよ、オリエナ」
「ルージュ、ご飯にしようか」
「はい」

シッターが、ハウスから車イスへ憑依した。
「商隊も、ここで野営するみたいだね、シッターが戻ってきた。」

車イスが自走する。下に下りる。

リッパー達が、モンスター広場にある、サッカーゴール、バスケットリング、バレーボールのネット、テニスのネット、ゴルフのグリーン(ピン・カップ)に気づく。

「あれは何?」

「先に夕食にしよう、後で説明してあげるから」
「そうね、お腹も空いたし」

今日はオークのサイコロステーキ…ご飯も一口サイズのおにぎり、フォークで、刺して食べられる。
食事のマナーからすると、おにぎりをフォークで、すくって食べるのがいいのだろうが、背もたれに背中を着けた状態で首も動かせない…肉、おにぎり、肉と食べていると…。

「ねぇ、ダミエナ、オリエナ。ねぎまってあるじゃない、めしまって作れない?」
「串にお肉とおにぎりを交互に刺したヤツ。」

作っちゃいました、めしま。
揚げおにぎりにして、崩れ落ちないようにして。
肉おにぎり肉おにぎり肉の串。
※ノンフライ…高温スチームのフライ風おにぎりです。

「ご馳走さま、美味しかった。めしま 売れるかな?」
めしまをポーチに入れておく。


夕食後、球技の説明。

軽く練習して…、
「本当にショウリあんたって、何でも創っちゃうのね」
ペッタンさん、バレーアルさん、ペーポさん達が呆れていた。


お風呂も済ませ、ベッドに横になる。

 確か地球向こうでは、ゴルフの後に女性とイチャイチャするのを19番ホールとか言うとか聞くけど…、ゴルフはしてないけど、19番20番21番22番23番24番25番26番ですか?

「おやすみ」

もう、みなさん、おやすみでした。
神力拡散の左手のマッサージは感度が良くなるようです。
 まゆが珍しくMP/霊力が減ってました、結界に霊力等を大量に使ったのでしょう、神力拡散によるチャージをしておきました。満足して頂いた様です。

僕もロクアウト。



翌朝、イヴに起こされる、魔力は停滞している。
一番最初に寝たから起きるのが早かったみたい。
まだ、魔法は使えない、体も左腕以外で、首を左右に動かせる様になっていた。これだけでも、随分違う。


イヴは、『そのうち動ける様になりますよ、心配要りません。』と言うが…。

スマホのログイン報酬受け取り、お天気チェック。

〈マヤシタの里付近〉
 2月 11日 ~ 2月 16日
 2月 11日(風) 曇り    25/15 
    12日(土) 曇り    26/16 雷 
    13日(光) 大雨    25/17 暴風、雷
    14日(闇) 雨     29/20 雷
    15日(火) 雨のち曇り 28/19 雷、風
    16日(水) 曇り    26/17 風


リビング、朝食中
「2月13日14日って、何かあったりする?」
13日の大雨が気になる。

「特別なことは無いですが…、イヴ様に聞きましたが、14日は女性が男性にチョコをプレゼントする日だとか?」
「気の無い人でもお世話になった方には、義理チョコ?をあげるとも聞きました。」

「13日の大雨が気になるんだけど…。」
「雨期が無い場所でも、年に数回、大雨は有りますデスワ、特に珍しい事では無いデスワ。」
「1日の大雨は、気にする程のものでは無いです、これが何日も続くときは、注意しないと行けませんが。」
「暴風と雷も有るんだね」
「早くから解ってますから、それなりの準備はしてるはずですよ。」
「午前中には、マヤシタの里に着きます」
エナもシーレンもペッタンさんもペーポさんも気にしていない。


10:00 神力拡散に魔物を感知
リッパー達が、対応。スイレン、ミーゼ、バカデさんが参戦。
 まゆとくも爺さんの糸で動きを止め、霧散確認後数体を解放、討伐、解放、討伐、解放、討伐を繰り返す。
 魔力切れに成らずに6人で、129体の魔物を討伐。
(神力拡散の中では僕が仲間だと認識している者には魔力譲渡トランスファー効果、魔法の威力が増す等の効果が有るようです)


「怖かったよ~」
「良かった~、ショウリさん達と一緒で~。」
「何で、私達だけ~?」
「手伝ったでしょう、(まゆとくも爺さんの)糸で、襲われ無いようにしてたじゃないですか、スイレン、ミーゼ、バカデさんも手伝ったでしょう」

確かに僕等は見学してましたが、彼女等だけで大丈夫だと判断したからです。

12:00 マヤシタの里到着、討伐後の休憩に時間を使いました。精神的回復に。

冒険者ギルド分所に行く。
途中、注目を集める。いつもの事です。

僕とゼロックスさんが分所に入る。
「こんにちは、お久しぶりですヤマトさん」
ピラミッドの町の子供を迎えに来て以来です。
冒険者ギルドマヤシタの里分所所長『ヤマト』

で、こうなる。
「どうしたんですか?」
「手加減なしの模擬戦をしまして…、はははっ」
僕の実力を知らないヤマトさんは、『気を付けて下さいね』と言うだけ。

ゼロックスさんとメール登録をする。
途中、魔物の群れの討伐したことを報告。
こちらの方が、驚かれました。

リッパーさん、サンデーさん、フライデさん、スイレン、ミーゼ、バカデさんが討伐報酬を受け取る。
(いつもの事で、ドロップアイテムの買い取りは『大きな町でお願いします』となる。)

「馬泥棒の牧場はどうなりましたか?」
「現在冒険者ギルドで、管理してます。牧場をやってくれる人を募集するか決めかねてまして…。」

神力拡散で、村を確認、気になることを聞いてみた。
「この前来たときも思ったのですが、この里には、井戸は無いのですか?」
「何度も井戸掘りを試したのですが、途中に固い岩盤があり、水源に届かず、近くの川に水汲みに行ってます。この里が川より少し高い位置にあって、水路は造れなくて。」
「馬には、水が必要です。水汲みは、欠かせない作業になります、馬の数に水の量も比例します、牧場主募集を躊躇している理由もそこに有ります。」

そんな大変な牧場を切り盛りしていた牧場主マダ=タリンは少しだけ許せる気持ちが生まれた、馬泥棒だけど。

「井戸を造るとしたら、どの辺りがいいですか?」
ポーチから、『井戸の元』『温水の井戸の元』を出す。

「ショウリ、お前なぁ…。」

里の中心に宿屋『マヤシタの宿』があり、その横に井戸の元を2つ使った。
山からの地下水が井戸から溢れ出た噴水の様に。

「ショウリ、お前なぁ…。」
ミホに地下水路を造ってもらい、水道を設置。
「川まで水汲みに行かなくて済むでしょう」
里の10ヶ所で、獅子の口から水が出る水汲み場を造った。

シーレンもミホも山からの地下水が豊富なので水が枯れることは暫く無いと言う。


もう一つの提案、マップを見せる。

「こちらが、マヤシタの里、山の向こうが、卓上G連合国のマヤモト村、直線距離で11km……トンネルが出来たら、良いと思いません?」

「ショウリ、お前なぁ…。」
ヤマトさんと商業ギルドマスター『フモト』さんも驚いた。

全長11kmのトンネル、マヤモト村の商業ギルドマスター、冒険者ギルド分所所長にも許可を申請。
こういう大事は首都の国王や本部のマスターの許可が必要だろうが、そんな時間的余裕はこちらには無い、故に神々の権限をちょっとお借りした。
『神の力でトンネルを掘る』
分所所長やギルドマスターが、断れないように。土の精霊を10名づつ、木の精霊・光の精霊を4人のづつ召喚、この時点でどうしようも出来ない。神力拡散誘導…神素を11kmの長さに伸ばす 、両側から(5. 5kmの)トンネルを掘り始める。見ているしか出来ない。光の精霊が光源を並べ、木の精霊が光ゴケ・光ランを天井に着けていく。

「神力拡散誘導? 神力拡散ってそういう使い方はしないのですが…。」
魔法神マナ神様が呟く
「11kmの神力拡散? そんなに伸びません普通…。」
農耕神ファーミング神様が呆れる。

習得して直ぐのが使えるレベルではない、ショウリの才能に驚く神々。

6時間後、19:45開通。
 繋げちゃいました!マヤシタの里とマヤモト村をトンネルで。 水の侵入を防止するトンネル中央部が最高地点になる構造。神力拡散誘導が、無ければ精霊の力を使ってもこんなに早く、完璧なトンネルは出来なかっただろう。荷馬車二台が余裕で履行出来る広さ。荷物を積んだ荷馬車も余裕で通れる高さ。地下水の流入防止。耐震構造。

※普通は土砂の処理に困る、が出土した土砂はリュックに入れた。と言うことはコンテナ行きです。勿論、分別されて保管です、砂、土、石、岩。


「ご苦労様、ありがとう。」
「精霊王様のお力になれて嬉しいだよ」
左手で触れて魔力譲渡トランスファー擬きをする。28人の精霊を回復させる。

「…「えー!!」…」同調シンクロした
精霊達も、お嫁さん達も、神々のみなさんも驚きました。
「神力拡散にその様な効果は無いはずなんですが…。流石、ダーリンですわ。」

「はははっ、ショウリ、ワナキオにメールだ。マヤシタの里、マヤモト村間にトンネルを造ったって、はははっまた『ギルマス代わる』って返信来るぞ」
「11kmのトンネルって、この世界の最長記録じゃないのかな?」
「俺は、知らんなこんなに長いトンネルは。」「俺もだ」「私も聞いたこと無いです。」
ゼロックスさん、バカデさん、ミーゼも知らない。勿論、ペッタンさん、バレーアルさん、ペーポさんも。
イヴ達神々は、ノーコメント。
精霊界には、まだ長いトンネルが存在するらしい。(ミホ談)


「ライト、(ワナキオさんに)説明お願い」
ヤマトさん、フモトさん、マヤモト村の商業ギルドマスター『スソノ』と分所所長『ヤマネ』も一緒に、ライトの記憶転移で帝都ススペードギルド本部に説明に行ってもらった。




残り1751日 → 1750日(2月11日)




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