これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第7章 第210話 旅は道連れ?

第7章 マスター権限
第210話 旅は道連れ?


前回のあらすじ。
エルフの里『タリコホ・ダウワーマ』へ出発した。
マップアプリを知らないという事にビックリした。
(リアルでも未経験の)メール一斉送信を初めて使う。
ナイバータへ、ちょこっと転移。



コンコン
「おはようございます。ショウリ様、外が騒がしいようです。」

「ん~、おはようオリエナ。外が?」
【神眼】
商人の三姉妹がハウスを物色中。
結界で、ハウスに触ることが出来ません。

「はいはい、君達、起きようか?」
お嫁さん達は、まだ寝てました。昨晩の神の指ゴッドフィンガーの刺激が強すぎた。

「僕は、外に出るよ」
一応、断りを入れた。
「お供しますデスワ。」
シーレンも、お供します。」

エナとシーレンを連れ、テレポート。

「おはようございます。僕の移動式家キャンピング・ハウスに何か?」

マップアプリでは、容姿は解らなかった、神眼で、容姿を確認した…、長女ペッタンは、ペッタンコで、次女バレーアルは、谷間が有り、三女ペーポは、スイカです。
このサイズは、市販されてないはず、まゆかルージュも連れてくるべきだったか…。(--;)

「「「おはようございます」」」

「これ、あなたの? これ、何ですか?」「馬車でも、荷馬車でも無いみたいですけど…。」「あなた達、どこから、出てきました?」
同時に、質問されました。スキルで聞き取れましたが…。(--;)

「質問は、同時にしないで下さいね。まず、僕はショウリ、こちらは僕の妻エナとシーレン。(ペコリ) 質問1:どこから出てきたか? 転移で出てきました。 質問2と3:これは何? これは、僕の移動式の家、移動式家キャンピング・ハウスです。」

「…「えー!!」…」
「転移で?」「二人も奥さんが!」「移動式家?」
同時に返ってきました。(--;)

護衛の3人がテントから出てきました。
エスプリ達が、ハウスから出てきました。

「え?」「え?」「え?」
「…「えー!?」…」
「エスプリ(ペコリ)、イヴ(ペコリ)、スイレン(ペコリ)、まゆ(ペコリ)、ミーゼ(ペコリ)、ルージュ(ペコリ)僕の妻です。」
「ロン、ライト、デューク、スキマ、カオル、ミホ、フレイ、バカデ 僕のクラブメンバーです。」
「くも爺じゃ、ほほほほほっ」
「モモコです、おはようございます。」

「…「えーー!?」…」

「そ…そうよ!この人、ショウリさん。飛び級で、Sになって」「黒龍とフェニックスを使役し、巨大暴走海ガメ討伐して」「蟹の大群数千を討伐した…等々の、武勇伝が豊富な今ちまたで噂の富豪冒険者!」
商人の三姉妹がやたら僕に詳しい。情報源は帝都新聞だと思うが…。(--;)

富豪って、失礼な今は、大富豪ですよ。称号が【富豪】→【大富豪】になってます。
数千って、シーズーでは、2万以上です。

「ショウリ様、朝食の準備が出来ましたですわ」
いつもなら、念話で言ってくるダミエナが、ハウスから出てきました。
ダミエナは、ミスリルのゴーレムメイドです。

「えー!何? ピカピカ?え?これ、ミスリル?え?(¥o¥)」
「そう、ダミエナ。外で食べようか?みんな出てるし」
「だから、この人?、何?」
「ダミエナは、ミスリルのゴーレムメイドです。」
「ダミエナ?」「ゴーレムメイド?」「ミスリル(¥o¥)」

ダミエナ、オリエナ、オリミネーター、ミスミネーター、ダイミネーターが朝食を持って出てきました。

「…「えーー!?」…(¥o¥)」
当然、こうなります。

ポーチから、テーブル・イスを僕らの分を出します。 当然、こうなります。
「…「えー!何?収納魔道具?」…」

朝食は、パン。
焼き立てのミニクロワッサン、ミニメロンパン、ミニコッペパン、食パン、ミニフランスパン…。
ジャム、バター、チーズ…。
紅茶、コーヒー、果物系のジュース、ミルク、ホットチョコレート、ココア…。
サンドイッチ、ホットドッグ、ハンバーガー…。
スクランブルエッグ、薄焼き卵、目玉焼き、新鮮野菜をパンに挟みやすく切った物。
クラブメンバーは、それぞれ好きな食べ方を始める。

ぽかーんと、見とれていた彼女達が…、
「な な な 何なのよ~!」
「朝食です。」

 ~ 〈説明タイム〉 ~
 ダミエナ…ミスリルのゴーレムメイド
 オリエナ…オリハルコンのゴーレムメイド
 オリミネーター…オリハルコンのゴーレム執事
 ミスミネーター…ミスリルのゴーレム執事
 ダイミネーター…ダイヤモンドのゴーレム執事

 モンスター広場で、自給自足、野菜も卵も朝採り。
 個室、ベッド・シャワートイレ付。

 モモコ(二角ピンクユニコーン)に、引かせて旅をしている。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

「な な 何なのよ、あんたは?」
「ただの冒険者です。」
言葉に成らない抗議を受けたが、言葉に成らないので表現出来ない。


「有料ですが、ご一緒にどうですか?」
「有料ですが、シャワー使います?温水ですよ。」
ミーゼが交渉、成立。
…(--;)ミーゼの副職、商人?交渉人ネゴシエーター?かな?


「な な 何なのよ~この家は?」
1階の風呂を解放しました。感涙していてます。

「あの~、そろそろ自己紹介してもらえませんか?」
「…「あっ」…」
赤くなり、お互いの顔を見会う

「私は、ペクトス=ペッタン。商隊のリーダー、三姉妹の長女、独身よ」
「わたしは、ペクトス=バレーアル、次女、独身です。失礼しました。」ペコリ
「私、ペクトス=ペーポ。お姉ちゃんと一緒に買い出しに帝都に来ました。三姉妹の一番下です。勿論、独身です。」胸を強調。

「失礼しました。私は、ジ・ムネ=リッパー。護衛の『ラビットガール』リーダー、冒険者ランクはBです。胸はGで、結婚はしてません。」
「え?ソリス=サンデー。職業は魔法使いです。その~Bです、独身です。」ペコリ
「ビーナリス=フライデです、独身です、Cよ、よろしくね。」ニッコリ
3人とも獣人、ウサギさんです。耳だけがウサギ、見た目は人。帽子をかぶっていたら解りません。 何故、独身アピール?何故、胸のサイズを?

朝食もシャワーも済み、出発です。
「待って、待って、今テント畳むから…。」
「何故です?」
「何故? 旅は道連れって言うじゃない、どうせ、ヤーセナイ村まで行くんでしょ?」
「僕は、あなた達の馬に合わせるつもりは、ありませんよ。モモコのスピードに着いて来れるとでも思ってます?」

「この達、意外と足速いのよ。いくら二角ピンクユニコーンでも、19人とゴーレムを5体も乗せた、風呂付の荷台を早く引けるとは、思えないんだけど。」

「………(--;) それでも、モモコの方が速いと思いますよ…。」
「ショウリ、この馬…。」
「どうした?エスプリ」
「【神眼】(--;) この馬、3頭ともメスですね。」
ペッタン「そうよ、よくわかったわね。」
ショウリ「普通、メスは余り使わないのでは?」
バレーアル「それがね、私達の馬が、途中のマヤシタ村で、具合が悪くなって、お借りしたんです。」
ショウリ「バカデさん、借りた馬が途中で、魔物とかに殺られたらどうなります?」
バカデ「それゃ、賠償する、金を払ったり、変わりの馬を渡したり。」
ショウリ「その借りた馬が妊娠していたら、どうなります?」
「…「え?」…」同調シンクロした

「なんや?この馬、妊娠してんのか?」
「うん、この馬3頭共。」
スキマの質問にエスプリが答えた。

何でこうなった?
「3頭共、妊娠10ヶ月、出産予定日3月3日」
3頭が、3月3日って(--;)エスプリの誕生日
まるで、ゲームみたいな展開。

ペーポ「何で、出産予定日まで解るの?」
シーレン「それが、ショウリ様のお力ですから。」
 
バカデ「臭いな。馬が具合が悪くなり、借りた馬が妊娠、普通妊娠してる馬など貸さん。
借りた側も知らず、昨日も似た様な商隊が襲われていたな?」

昨日襲われていた商隊の馬も、この馬の様な、茶色…よく居る馬では、あるが…。

ショウリ「バカデさん、馬(の所有者とか)って登録されてます?」
バカデ「登録はしていない。残念ながら、色や特徴が違う馬なら、見た目で明らかに違う馬なら、解らん事は無いが、同じような馬は区別出来ん。首輪とかで所有を示しても外されたら解らなくなるからな。焼き印を付ける馬主も居るが…。」
ショウリ「馬にも、ステータス有るんですよ」

「…「えー!?」…」同調シンクロした
「ステータスオープン」ピロンパ
※鑑定系のスキル持ちに、見れる様に、マスター権限でした。

 §§ ステータス §§
名前:マーチ 
種類:馬
性別:メス(7歳)
状態:良好、妊娠中
飼い主:ヤセイタ(ドウドウゾ村)
備考:出産予定日3月3日

 §§ ステータス §§
名前:やよい
種類:馬
性別:メス(6歳)
状態:良好、妊娠中
飼い主:ウマヌシ(コイーンタウン)
備考:出産予定日3月3日

 §§ ステータス §§
名前:マーズ
種類:馬
性別:メス(6歳)
状態:元気、妊娠中
飼い主:ダブネ(ヤーセナイ村)
備考:出産予定日3月3日

「…「うそぉー!」…」全員同調シンクロした


「飼い主まで解りますね、出身地?が違います。」
「この中に、貸し主は居ますか?」
「私達が、馬を借りたのは、マヤシタ村の馬主さんです。それにコイーンタウンには、行ってません。」
「バカデさん、ゼロックスさん、この状況でどんなことが考えられますか?」

バカデ「馬泥棒。馬を貸して、傷つけ慰謝料を請求する詐欺行為。」
ゼロックス「その両方。」
ショウリ「商隊が来る、馬に何かして具合を悪くする。困っているところへ親切を装い馬を貸す。 盗賊を雇い、商隊を襲わせる。馬を奪えれば奪い、奪えなければ傷つける。そして賠償させる…、こんな流れですか?」
バカデ「元々、奪った馬だ、傷つこうが死のうが気にしない。外道のやり方だな。」

ペッタン「でも、証拠が有りませんよね。」

ショウリ「馬に喋らせることは出来ますが、それは証拠にはならないでしょうね…。」

ペッタン、バレーアル、ペーポ、リッパー、サンデー、フライデから、
「「喋らせることが出来るって何で簡単に言うのよ!」」
と言われた。
バカデ「ショウリだからだ。」
僕らには当たり前すぎた。

ゼロックス「犯行時期、犯行場所は、聞いても損は無いだろう。」
ショウリ「ゼロックスさん、帝都のギルドにメールしてもらっていいですか?『捕らえた盗賊の目的、馬を奪うか、傷つける事が目的だったのか?』的な内容で。」
ゼロックス「面倒だ、盗賊が着いたら、転移して直に聞けばいい。」
ショウリ「じゃ、そうします。メールしときますね。」
リッパー「何? 転移? どういう事?」

ポチポチ ポチポチ メールを打ち始め
「説明しなさい!」
と当たり前すぎてスルーしたことに怒られる。
「送信。(ポチッ) 僕が、転移魔法を使えるから、途中捕らえた盗賊が帝都に着いたら、直接事情聴取する旨をメールしたんです。『聞きたいことがあるから、盗賊が着いたら、メール下さい』って。」
「じゃ、こっちも事情聴取しましょうか」
ペッタン「へ?」
スキマ「馬に聞くんやろ?」
「喋らせる様にすると…、メスだからねぇ…。」
エスプリ「子供産まれちゃう?」
「何かあったら、困るから、念話で聞こうか?」


「説明しなさい!」
「お断りします、タブーですから。」
「何で、ここでタブーなのよ?」
説明するのが、面倒だから。

まず最初の馬、マーチに触れる『接触念話タッチフォン』[NEW]
“「君の飼い主はヤセイタだね。」”
“えー? え? そう”
馬が、驚きましたが直ぐに理解しました。

“「いつ、どこで襲われたか、解る?」”
“ドウドウゾ村を出た後、ジューンと一緒だったけど、ジューンは殺された。いつかは、解らない、ずっと前。”
“「襲われた後、どこかへ行った?商隊の荷物を運んだりした?」”
この後も、事情聴取は続き、幾つかの手掛かりを得た。

2頭目、やよいに聴取。
飼い主:ウマヌシ(コイーンタウン)
やよいからも、幾つかの手掛かりを得た。

3頭目、マーズに聴取。
飼い主:ダブネ(ヤーセナイ村)

馬との事情聴取、僕の質問以外は、馬の鳴き声にしか聞こえない。

聴取の結果を話す。
マーチ、やよい、マーズは、見た目…大きさ、毛色も似ている。姉妹馬と言われても、疑わない。そう扱われていた。
・マーチは、ドウドウゾ村を出た後に襲われている。お腹の父馬ジューンを殺された。
・その後、コイーンタウンへ連れていかれる。
・1度だけ、コイーンタウンから、チャワンダの村へ荷物を運んでいる。
(馬だからか、いつ襲われたかは解らない。)
・夜中にコイーンタウンから出た、着いたのはマヤシタの里。荷物はコイーンタウンを出た後に背積み。(盗まれた?)

・やよいは、マヤシタの里で具合が悪くなって、商隊に置いていかれた、夜中に村から移動、暫く山の中で過ごし、夜中にマヤシタの里へ戻った。
(何日山の中で過ごしたかは、解らない。)

・マーズは、帝都からマヤシタの里へ向かう商隊の荷物を運んでいた。
・盗賊に襲われ、自分だけが荷馬車ごと残された。
(恐らく、盗賊との交渉で、マーズが残された。)
・山の中で何日か過ごし、夜中にマヤシタの里へ移動。
・3日たって、この商隊の荷物を運ぶことになる。

エスプリは、泣いていた。エーン エーン

バカデ、スキマ、ロン、カオル、ミホ、フレイの怒りが漏れる。
ライト、デュークは静かに怒る。

リッパー、サンデー、フライデ、ペッタン、バレーアル、ペーポがついてこれていない。
リッパー「それを信じろと?」
ペッタン「やはり、常人には、信じられないでしょうね。馬の証言なんて…。」
フライデ「この場を見ている私たちでさえ、信じられないのですから。」

「解った事は、マヤシタの里近くに隠れ家的な場所がある。マヤシタの里と、コイーンタウンに仲間が居る。盗賊は1組ではない。」
バカデ「コイーンタウンは、仲間じゃ無いかも知れんぞ、同罪には代わり無いが、訳あり馬と知っていて買った可能性もある。」


 コイーンタウンに仲間が居ないとすると。
 コイーンタウンの門番(番兵)は買収されている可能性が高い。訳あり馬だから、盗まれても盗難届けが出せない。
 マヤシタの里、ドウドウゾ村にも内通者が居そう。

バカデ「このままでは、らちが明かん。マヤシタの里へ行こう。」

犯人と関わりある人物は、マヤシタの里に居る可能性が高い。マヤシタの里の近くにアジトがある。『虎穴に入らずんば虎児を得ず』

マーチ、やよい、マーズには荷馬車を引いて貰うが、荷馬車の重さを『小と大ナノデマクロ』で小さくした。




残り1769日(1月29日)



〈称号紹介〉
【大富豪(8)】
D.W.(ドリームワールド)の富豪ベスト100位以内の称号(8位)

〈オリジナル魔法〉
接触念話タッチフォン
マスター権限で、創りました。

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