これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第6章 第205話 犯人逮捕?

第6章 再会?〈疑似体感装置〉
第205話 犯人逮捕?


前回のあらすじ。
竜宮城ドラゴンシーパレスへ来た。
そこで、高校の同級生、マナブとリカに会った。


 僕が、意識不明の状態でカプセルに寝ていた。 その姿を見たときに、里香は、泣き崩れたらしい。
 学校側には、退学届けを出したとの事だ。
(保留になっている)
 教師、同級生が、見舞いに来た。
体感装置で、余命を楽しんでいる、その世界で結婚し、お嫁さんが8人居ることを知ると、(二人とも)殴りたくなったらしい。

「殴らせて。」
「私をお嫁さんにしてくれるって言った、約束を破ったんだから…。」
「そんな約束したか?」
 
 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
幼稚園の時からの幼馴染み、半年ほど年上のリカと飯事ままごとで、よく家族…パパとママをしていた。○○ちゃん人形の子供もいた。時々、熊のぬいぐるみや、パンだのぬいぐるみも使い、大家族の設定。
 父さんと母さんが子供役の時も…。(--;)恥ずかしい。 そんなときに、お嫁さんにすると言ったような、言わないような?
 里香は、覚えているようだが、いつも言われて、そんな気がする僕だった。 マインドコントロールを小学生の時からされていた?
 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲

“主、今よろしいですか?”
“「どうかした、ロン」”
ロンからの念話を声に出した。 マナブとリカは、少し驚いた。

“乙姫様との面会手続きが、出来ました。”
“「乙姫様との面会が出来るようになったんだ、解った直ぐ行く。」”

「竜宮城だから、居るんじゃないかなぁって、思ってたけど、本当にそういう設定なんだ。」
設定って何?(--;)
「何で、ついてくるの?」
「乙姫だぞ、会いたいだろ」
「マナブもリカも関係ないだろ? 僕の仕事だよ。 途中で、関係ない人が増えたら、変だろう? 相手は、乙姫様だよ。」
「バーチャルなんだから、固いこと言うなよ。」
「私、まだ、殴ってない。」
いやいやいや、バーチャルじゃないし、殴らせる趣味無いから…。(--;)

「それじゃ、バーチャル体験を存分に体感してもらおう。『小と大ナノデマクロ』」
「何々?」「何だ?」
二人を胸ポケットに入る大きさにした。

ポケットそこで、大人しく、しててね。」
「何で、マナブと一緒なの?」
声が小さくて聞こえない振り。マナブは、満更でもなさそう。

面会は、僕、まゆ、ルージュ、ロンと、念体で、姿が見えない亀仙人、チェアさん、インクさん。

特に、持ち物検査や身体検査も無く、乙姫様の待つ、謁見の間に通された。

謁見の間というより、中庭…、何にもない…イスやテーブルさえ、木や花壇も無い、広場。

「その方が、巨大海ガメで、来城した者だな? 巨大海ガメをカード化しているそうだな? ここに、巨大海ガメを出してもらえるか?」
半魚人(鯛) 護衛の隊長 クロシオ=タイゾウ

亀の助(巨大暴走海ガメ)を召喚した。

「どうした? 遠慮せずに、巨大海ガメを出してもらっていいのだぞ。」
「はい、ですからこの亀が、そうです。」
50cmサイズの亀が足元に居た。

「…「なんですとぉー!?」…」

乙姫様は、2階バルコニーから見ていた。
いや、このフロアー自体が50階だから、51階か?(--;)

◆謁見の間◆
乙姫様
色白、黒髪、飛仙髻ひせんけい
(※典型的な乙姫様の髪型、頭頂部に2つの輪がある髪型。)
残念ながら、着物ではない。さらし…真っ白な布を巻いた様な服装。とても、凄く、非常に残念です。
「「無いわ~。」」
ポケットの中から聞こえました。これは、聞こえました。
決定です!後で、乙姫様の衣装を作ります!


「驚きましたわぁ~、巨大海ガメを小さくする事が出来る方だったなんてぇ~。」

「ワシは、巨大暴走海ガメだ。亀の助と言う名もある。」
抗議するも迫力がない。

亀の助をカード化した経緯を話す。
「そうでしたかぁ~、巨大暴走海ガメにぃ~、ご迷惑を掛けたみたいですねぇ~。」
「はははははっ はははははっ」
亀仙人が姿を見せる。
「えー! エンシェント・タートル?」
亀仙人の姿でも解るらしい。

「おかしくて、隠れておれん。」
「な な な 何で、居るのよ? え?いつから居るのよ?」
真っ赤な、乙姫。マナブもリカも驚いた。
亀仙人の姿にです、地球の二人には、まんま亀仙人ですから(--;)

「いつから?始めからじゃ。 何で?そやつが、ワシの主人ヴィルマだからじゃ。」

「え?」
「カード引換券で、具現化しました。」
「えー! あんた、カードモンスターに?」

亀仙人エンシェント・タートルのカード化の経緯の説明。

神獣を使役出来るのに、驚く。
亀の助も驚いて、土下座していた。

「あの~、世間話、思出話は後でしてもらってもいいですか? 『海王の首飾り』について、話を聞いてもいいですか?」

「あのね、海王と闇の大精霊を仲直りさせたいの、それでね~(もじもじ)、海王から闇の大精霊にプレゼントされた、『海王の首飾り』を探してくれないかなぁ~って(ツンツン)、闇の大精霊がね、海の何処かに捨てちゃったのよねぇ~…。」(もじもじ)
 胸の前で人差し指をツンツンしながら、無理だよねぇ~みたいな雰囲気で、もじもじしながら言う。

「確認します、海王様から闇の大精霊にってことは、海王様は男性で、闇の大精霊は女性ですよね?」
「そうよ」コクリ
「闇の大精霊は、『海王の首飾り』をこの広~い海の何処かに捨てちゃったんですよね?」
「そう」コクリ
「何で、海王様と闇の大精霊は喧嘩したんですか?」
「闇の大精霊の『テネリス・プリネ』ちゃんがね~、お風呂を覗かれたのに~、海王がその犯人を捕まえようとしなかったの~。」
「プリネちゃんが、怒って出て行ったの~。それだけなら、まだよかったんだけど、海王の首飾りって、先代の海王の形見だったみたいで、それをプリネちゃんが、海の何処かに捨てちゃったから、こじれちゃったの…。」
「と言うことは、魔道具屋で売っていると言う『海王の首飾り』はレプリカ? オリジナルは海の底?」
「うん」コクリ

「オリジナルの『海王の首飾り』を探して、覗きの犯人を捕まえないと、二人の仲直りは出来ないのでは?」
「『海王の首飾り』だけでも違うと思うんだけど…。やっぱり、無理よねぇ~…。」
「オリジナルの『海王の首飾り』って、直ぐに解る特徴って有りますか? レプリカとの違いって解ります?」

「残留魔力で解るはず、プリネちゃんと、今の海王と、先代の海王の魔力が、残った海王の首飾りは、1つのはず。」
「レプリカは、精々100年物、オリジナルの海王の首飾りは、1万年以上昔の物よ。」

◆犯行現場:闇の大精霊の部屋のお風呂場◆
「現場は、1000年前当 時のまま何ですね?」
「プリネちゃんが出て行った後、誰も使って無いからそのはずよ」
【神眼】残留魔力感知…。(--;)そういうこと

「犯人が解りました。」
「…「えー!」…」
ポケットの中からも聞こえた。

「海王様と闇の大精霊テネリス・プリネさんを呼んでもらえますか?」


「私が、海王『シンガポー=ルセイドンJr』です。」

「闇の大精霊の『テネリス・プリネ』ちゃんは、多分 精霊界だと思うの~」

仲直りしたくても、精霊界に行ったきりだから、1000年も放置してたの? 妖精の伝言は精霊界に出来ないのかな?

「そうですか、じゃ呼びましょうか。精霊王が命ずる、闇の大精霊『テネリス・プリネ』召喚ここへ。」
「…。(ペコリ)」闇の大精霊って、無口な方ばかり?(--;)

「…「えー!!」…」
ポケットの中からも聞こえた。「綺麗」と。

「あ あんた、何者?」
「僕は、ショウリ。 イヴとエスプリとエナとシーレンとスイレンとまゆとミーゼとルージュの旦那で、亀仙人エンシェント・タートル主人ヴィルマで、精霊王で、ランクSの冒険者です。」
「…「精霊王?」…」
ポケットの中も同調シンクロした。

「プリネさんて、綺麗ですね、まゆとルージュを足したくらい綺麗ですね。」
「ショウリ様? 今の言葉は聞き捨てなりません、何ですか? ワタクシ達を『足したくらい綺麗ですね』って、確かに足したくらいは、ありますけど…胸が」
まゆもルージュも、立派なCです、プリネさんはCとCを足したくらいの大きさです。
 精霊がよく着るローブ系の装備ではなく、レースアップベスト…靴暇の様にフロント部を紐で結んだベスト。
 紐で結ぶタイプの服、生地と生地を紐で結びます、谷間が見えます。
 ショルダーレス…、より胸が強調されている。つい最近、僕が妖精用に作った服。 victory精霊界販売担当のエナが(精霊界に)持っていた服。 帝都の妖精の館や、シーズーの妖精の館にも納品した服。 ショートパンツで、生足。 お風呂を覗きたくなる…と、思ったのは、内緒。

「え~の~、美人さんの生足は、え~の~。ぱふぱふされたいのぉ~」ブバー
亀仙人が、鼻血を出した…。ぱふぱふって(--;)

「あっ!」プリネさんが喋りました。
「解りました? あの時、覗いていた犯人。」
赤くなり、震える指で亀仙人を差す。
亀仙人エンシェント・タートルが、犯人では、海王様も捕まえられないですよねぇ~。」
うつ向く海王様…、犯人が解っていたようです。
「犯行現場が、1000年経ってましたが、その間1度も使われなかった為、残留魔力も残ってました、その魔力も亀仙人が、犯人だと教えてくれました。」
「証人のまゆ、ルージュに証言を求めます。」
「ワタクシも、ハウスで亀仙人さんが、『念体で美人さんのお風呂に入っても気づかれない』と自慢していたのを聞きました。」
ルージュも、聞きました。」
乙姫わたしも、以前 覗かれました。」
「う 嘘じゃないわよ~。偽証はしません。」


「現場の残留魔力証拠、証人の証言を元に、覗きこの事件の犯人は、亀仙人だと立証できます。」
「判決、有罪。執行猶予5年」
「「意義無し」」
ポケットの中から聞こえました。

「僕の監視下に置いて、再発防止、更正させます。」
「亀仙人さん、プリネさんに、謝ってください。」
「悪かったのぉ~。じゃが、自慢していいぞ。ワシが覗くのは、美人さんのお風呂だけじゃからな。」
「反省してます?」
「ん、気を付ける。」



「次の案件、オリジナルの海王の首飾りについてですが…。」
「あるぞ」
亀の助が足元から言う。

「え?」
「はい、海王の首飾りのオリジナルだと思われる物を、僕が持ってます。」
ポーチから、革袋に入った海王の首飾りを出す。

「これじゃ、ないですか?」
革袋から、海王の首飾りを出す。

乙姫、海王、プリネが確認。
「あぁ、間違いない。これは、先代から譲り受け、プリネにプレゼントした物。 海王の首飾り(オリジナル)に間違いない。 何処でこれを?」
「ワシが拾った」
「偶然だとしか言えませんが、亀の助が、海で拾ったみたいです。」

バレンタインは、関係なかったみたいです。
バレンタインがあるかはまだ、解りません。

2月14日に期限を決めたのは、2月14日が犯行日…プリネさんが覗かれた日、失踪した日だったからでした。 朝シャン?を覗かれたみたいです。

1000年ぶりの夜が約束されました。
今晩から、夜が復活します。

マナブとリカを元に戻し、お昼。
マナブとリカが、この世界の食べ物を食べたいと希望したから、ドラゴンの肉のステーキ、オーク・オーガのミンチ肉のハンバーグ。
テーブルには、海王ルセイドン様と闇の大精霊プリネさん、乙姫様、も同席。
勿論、くも爺さんと亀仙人も。
仲直り、謝罪の機会を与えた形。

マナブとリカが居ます。
ここは、竜宮城です、乙姫様から、玉手箱風の深海の宝箱をもらいました。
「マナブ、リカ。 これって、あれっぽいよね?」
「うん、浦島太郎の昔話の玉手箱」
「だよな、俺もそう見える」
「開けたら、ヤバイよね?」
「玉手箱ならね」
「中身、気になる?」
「「勿論」」
ポーチに収納。
「だよね、玉手箱なら、大変なことになるもんね。」

昼食後、空飛ぶ絨毯で、竜宮城ドラゴンシーパレスを遊覧飛行。
1~10階は、1つの広いフロアーに、最高10階建ての建物が建っている。
10階建ての建物の2つは、冒険者ギルドと商業ギルド。
10階建ての上を通れる。 何となく、試練の塔オルドルタワーを思わせる。

僕とマナブとリカの3人。
「バーチャルって、凄いな。」
「空も飛べるけど、どうする?」

「私は、遠慮しとく。」
リカは、高所恐怖症? 僕に、しがみついてます。
「ピラミッド 見に行く?」
「空飛ぶ絨毯で、ピラミッド?」

ピラミッドの町へ、転移。
「え? 瞬間移動? すご~い」
「記憶転移って言う特技、行ったことがあるところへ、瞬間移動出来るんだ。」
「リアルでも、使えたらなぁ~。」
笑いが起きる。

「綺麗な、ピラミッドね」
「鉄と、チタンのピラミッド。」
「熱くなるんじゃね?」
「あ、そうだな。後で聞いてみよう。その時は、対策しないとね。」

カジノの街『スタトベガス』へ転移。
「この町は、地球のラスベガスみたいな、カジノの街なんだ。」
「カジノかぁ、やりたいけど、時間無いし。」

ダダイヤ草原に転移。 長岩
「ここから、僕の冒険が始まったんだ。」

長岩に近づく。
『セーブしますか?』
 [はい] [いいえ]
「セーブ? ゲームみたいだな?」
 [はい]ポチッ
ビクン 3人が、ビクンとした。

「今の、ビクンは、初めてだよ」
「ふふふふふ」「ははははは」「ははははは」なんかおかしくなった。

長岩に座り、これまでの冒険を話す。
ここで、エスプリと遭遇したこと、ミーゼを助けたこと、スイレン、エナ、シーレンと知り合ったこと。
 移動式家キャンピング・ハウスを作り、冒険が始まったこと。
試練の塔オルドルタワー試練の迷霧オルドルメイム、ステータスが、異常な事。
 まゆを使役し、ロン、ルージュが仲間になり。 星座をこの世界に造ったこと。
 
「僕は、父さんと母さんに、感謝してる。 残りの寿命を楽しめる。 向こうで出来なかった事が出来てる。」
「結婚もしたもんね。」
苦笑い。
「里香、僕と結婚すると、17歳で、未亡人 Ⅹ1確定だよ。 バーチャルだけど。」
「それ、笑えない。」
笑いが起きる。

「今日は、ありがとう。 来てくれて、嬉しかったよ。」
「まだ、システム開発途中なんだって、そこをお願いしたの。お父さんとお母さんに。」

里香は、自分の両親は、パパ、ママで、僕の両親を、お父さん、お母さんと呼ぶ。
今 気づいた、里香は既に、父さんと母さんの義娘むすめなんだと…。

「また来たいが、脳と精神に相当、負担があるらしく、間を置かないとダメらしい。 それにここに来たがっている者は多い。 次は先生か? 他のクラスメイトか? 俺らが次来るとしたら、ゴールデンウィークかな? …。」
「じゃぁ、来年かな?」
「来年?」
「地球の4ヶ月後だろ? こっちは、20ヶ月後だよ。」
「そうか…、子供も出来てるかな?」
「な な 何を言うの、里香は。」
「嫁さんが8人だぞ。20ヶ月も経てば、出来ててもおかしくないだろ?」
学は、僕の首に腕を回し、耳元で「やってるんだろ?」と里香に聞こえないように、呟いた。
「バーチャルだよ。バーチャル。ははははは」
「バーチャルじゃ、出来ないの?」
「ん~、エナとシーレンとスイレンは精霊で、赤ちゃんは卵で生まれるらしい交尾無しで、エスプリもまゆもルージュも魔獣だし、ミーゼだけかな?可能性があるの。イヴは、AIだし。」
「魔獣と、結婚かよ。バーチャルって凄いな。」
「魔獣って、思ってないでしょ、ショウリ君は。 みんな、可愛かったり、綺麗な人達だから…私と違って…。」

ピピピッ ピピピッ
「時間、戻らなくちゃ…。」
「また今度な。」
「あぁ、待ってる。」

二人は、光の中へ消えた。
里香の目から涙が流れたのが見えた。
18:00 
イヴが、転移してきた。
「戻られたのですね、問題なく作動したみたいで、よかったです。」
「イヴ、ありがとう。」
「女神として、ダーリンの妻として、出来ることをしたまでです。」

『ナビレーダー』ピコッ
「合体スライム(4体)だね」
「どうします?」

「この戦いから、始まったんだ。」
僕は、正拳突きの構えをとった。


第6章 終わり。


残り1771日(1月27日)




フォロー、いいね ありがとうございます
感想等ありましたら一言お願いします




コメント

  • ショウ

    よくよく考えたら記憶転移ってド○クエのル○ラじゃん

    0
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品