これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第153話 収納魔道具の容量は帝都?

第5章 入学試験(帝都編)
第153話 収納魔道具の容量は帝都?


前回のあらすじ
ギルドで試練の塔オルドルタワーの新種報告をする
収納魔法系のアイテムを探す


光の誘導に従い来たのは図書館
「図書館に収納魔法系の魔導書があるみたい」

【神眼】
「そして、収納魔道具がこっち」
指差したのは、図書館の道を挟んだ対面にある帝都の学校だった
※学校の図書室にも収納魔法系の魔導書があるみたい

「帝都の図書館は整理されてるみたいだね」
「(は?)どこかの図書館は整理されてなかったの?」
「シーズーの学園の図書室」
図書館の入館はスマホでチェック、閲覧資格は冒険者ランク&魔力量によって保管室のロックが開く

「この保管室の入室資格は魔力量1500以上なんだ」
ミーゼまで入れるとは思いませんでした」
「今朝、上げててよかったね」
ミーゼが赤くなる

「この部屋には3冊、別の部屋にもあるみたいだけど、まずはこの3冊から…」
一人の図書管理員の男性が付き添いしていた

「私は当図書館の副館長『ホンカッターラ=スグリード』です、この部屋には希少な魔導書が保管してありますので立ち会いが義務付けされてます」
「私が立会人として立ち会います」

「ホンカッターラ=スグリードさんは、冒険者ギルド職員のカーバーサービースーネさんと関係が?」
「カーバーサービースーネは娘です、ご存知なのですか?」
「副ギルドマスターのサーラさんが、カバちゃんと呼んでましたのを…」
スグリードさんは苦笑い
「名前が長いと娘も言ってました」

・イレイセ語『収納魔法の原理』
・古代精霊言語『便利な収納魔法』
・古代精霊言語『収納魔法の使い方』

「って、タイトル やっぱり、イレイセ語の『収納魔法の原理』からかな?」
「読めるのですか?」
「はい」
スグリードさんは驚いていた
『収納魔法の原理』『便利な収納魔法』『収納魔法の使い方』の順で読んだ
ペラッペラッペラッペラッペラッペラッ パタン

「作れそうだね、収納魔道具」
「え?3冊とも読めたのですか?」
「はい」
「理解出来たと…」
「はい」
「ショウリさん…でしたか?古代文字を読めるのですか?」
「はい、この本はイレイセ語、こっちの2冊は古代精霊言語で書かれています。読めました(覚えました)」

「お若く見えますが…エルフですか?」
「いいえ、人族15歳ですよ」
「15歳! 魔力1500以上? その若さでどこで学ばれたのですか?誰に語学を教えてもらったのですか?」
「僕のスキルです タブーですので口外はしないでくださいね」

「スキル? 凄いスキルをお持ちなんですね~」
感心するスグリードさん

「この部屋には1200冊以上の本がありますが、殆ど読めない物なのです。読める者が居りません、古代文字を読める者が…」
ポーチから眼鏡を出す、黒渕の眼鏡
【イレイセ語ヨメール】を付与した

「スグリードさんは ここの本を読みたいと思いますか?」
「私は読めません、読めたらと何度思ったことか…」
「では、これをお貸ししましょう」
眼鏡【イレイセ語ヨメール】を渡す

スグリードさんが眼鏡をかけ、『収納魔法の原理』に目を通す
「読めます 読めます」
「その眼鏡はイレイセ語が読めます、スグリードさんはそれを使ってここの本を読んで悪用はしないと信じてますから」

【神眼】オーラ診断の結果、悪人ではない
眼鏡をかけたら、オーラの色がピンクに高揚している

【神眼】イレイセ語の本…500冊(全1297冊)
「この部屋には全部で1297冊、イレイセ語の本が500冊あるみたいですね」
「そんなことまで解られるのですか?」
「はい スキルで」
「500冊 読み終わったら 古代精霊言語 が読める眼鏡をお貸しします」
二人の会話にお嫁さん達は呆れていた

蟹暴走祭カニイバル誘導アレシタ
2冊
「これもイレイセ語ですね」
蟹暴走祭カニイバル
蟹暴走祭カニイバルの記録

ショウリの持つ情報以上の事は書いてなかった

「ショウリ 終わった?帰ろ」
エスプリが言う

「そだね 帰ろうか」
「僕ら、今日は、帰りますね」
「あっ はい」
スグリードさんは本を元に戻し僕らと部屋を出た

「また お越しください、ショウリさんには感謝します(眼鏡を貸していただいて)」
図書館の横の路地で転移でハウスに帰宅

お昼を済ませてから、試練の塔オルドルタワーに再入塔を予定

◆ショウリ&お嫁さん達の寝室◆
収納魔道具作成をみんなの前でするのは控えた
お嫁さん達が居る

「その前に、キッチンで何が起きたかをお復習さらいしたい」

お嫁さん達の話しは矛盾の無いもの
でも、エスプリが下着を着けてない理由が解らない
「何かおかしいところがありますか?」
シーレンが聞く

「話しに違和感は感じないみたいだね」
「たぶん、父さん、母さんに記憶を書き換えられている」

「…「えっ?」…」同調した

「まず、イヴが転移で現れてるけど、僕は中に入れなかった、僕のステータスでだよ、念話も通じなかった、ルージュの監視眼モニタリングアイも使えない、そのキッチンにイヴが転移で現れたのは変だと思う」
「記憶転移もテレポートも不発動 イヴが使った転移は何?」
「僕は、転移以外の方法で現れたと思う」
「…」

「次に、ルージュが服を燃やし、まゆが服を着せた…火が消えた後にルージュが自分で服を作り出せなかったの?」
「それは…」
ルージュも困る、言葉が出ない

「まゆが以前作った(僕の)服は、燃えてるんだよ、ルージュの炎で…今、着ているルージュの服は炎耐性の物じゃ無いよね? 矛盾してない?」
【神眼】で確認して魔力阻害・吸収系の魔法は付与されていない

「記憶が無いって怖いよね…」
「…」
「何か思い出したら 教えて 今はそういうこともあったと思ってて」
頷く コクリ

後は、イヴに事情聴衆するだけ…解らないのは不安だけど、知らない方がいいのかな…




*収納魔道具を作る*
原理で読んだ内容
収納空間を作るのに膨大な魔力を必要とする
魔力量で空間の広さが決まる
空間を維持するのにも膨大な魔力を必要とする
その空間と出入り口を常に繋ぐのにも膨大な魔力が必要
繋いでいないと収納したものが取り出せなくなる恐れがある
収納したものを指定して出し入れする魔法が必要
収納空間で整理するには魔法が必要
空間が維持できなければ中身が飛び出すか潰れる
接続が出来なければ収納したものは取り出せない
時間コントロールの魔法が必要、しなければ劣化する

 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
それを可能にしたのが『収納ストレージ
24時間、空間維持に魔力が必要
寝ている間も空間維持をしないといけない
維持が出来ないと、収納している物が飛び出す
 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

「デリバリーボックスを保管に使うとき鮮度を保つ時と、ただ収納するだけで必要魔力量が違ったけど、0から収納魔道具を作ると、作った魔道具を使えるのは、まゆとかロン、ルージュくらいのMP持ちかな」
「それだけ、魔力を消費するということですか?」
「そ、原理を理解するとポーチがどれだけ凄いか解るよ」

以前、ポーチを複製してみたが収納魔法能力の無いただのポーチだった

エスプリ「作れるんでしょう? 図書館でそう言ってたし」

「繋ぐのと、整理するのは殆ど魔力を消費しないから、問題は収納空間…収納空間を作って維持するから魔力が要るのなら、広い空間があればいいんだから…」
隣の部屋ナスタルームですね」
「正解」
「だから、ルージュに コンテナこれ隣の部屋ナスタルームに置いてきてもらいたい」
直径7cm、厚さ4cmのコンテナ、円盤の様な形

「これは、『コンテナ』僕が作った収納のための閉鎖空間、広さは帝都ススペードと同じくらい」
お嫁さん達は呆れる、それが手で持てるサイズなのだから

 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
『コンテナ』
無の空間ナインラウーム】結界魔法
結界連結ドッキン・グー】結界連結魔法
印転移マーキングてんい】内部を繋ぐための魔法
小と大ナノデマクロ】コンテナを大きくする魔法
【ルーベ・ラナ・ムテイア】整理用魔法
選択出エリダス】魔法陣内の物を選択して転送する魔法
時間停止イナチオナス】閉鎖空間内の時間の流れを止める魔法
魔力貯蔵庫マジックタンク★★★】
 (直径7km×高さ40m)
(高さ40m、広さ38.483平方km)
無の空間ナインラウームをギルドのバトル場で使った結界連結を応用し、『結界連結ドッキン・グー』でこの広さをカバー
 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

「僕が行ってもいいんだけど、隣の部屋ナスタルームは時間の流れが違うみたいで寿命に関わるみたいだから お願い出来る?」
「念話と監視眼モニタリングアイで指示できるんじゃないかと思うから…監視眼モニタリングアイが使えない場合も考慮して、印から(500m程)離して置いてね コンテナは大きくなるから」

ルージュを隣の部屋ナスタルーム印転移マーキングてんいで送る
隣の部屋ナスタルームでも監視眼モニタリングアイは発動したが使える物ではなかった
それだけ、時間の流れが違った

指示した場所にコンテナを置く、小と大ナノデマクロが発動して大きくなる

ルージュを呼び戻す
「お疲れさま ありがとう」


リュックが光出す
「『巨大ムカデンシャの卵』が孵ります」
「『鯨みたいな金魚の卵』が孵ります」
「『イカの様な巨大タコの卵』が孵ります」テロップが出た

「ゲッ、このタイミングで孵化、金魚にタコだよ 水辺がいいよね、ベッドここじゃ不味いよね」
「何で、こうなるの?」
お嫁さんが抱きつく
「いいよ、転移して」
【神眼】『不可視の壁シールド』『テレポート』(無言詠唱)
ベッドごと海岸に転移

「鯨みたいな金魚って 川の方がよかった?」
「タコも居るし ムカデだろ…海岸に来たけどよかったのかな?」
リュックから卵を出し、砂浜に置く

「何故、ベッドごとなんですか?」
「なんとなく?」

パキパキ パッカーン
「『巨大ムカデンシャ』が孵った」
「『鯨みたいな金魚』が孵った」
「『イカの様な巨大タコ』が孵った」

「本当に鯨みたいな大きさですね」
バチャバチャ ピュー
体長30mの金魚? (口から)潮を吹く金魚?

「イカではないんですよね?」
ピチャピチャ
白くて三角頭、足が8本、よくよく見ると三角の帽子の様なものをかぶっている
体長10m以上

「ムカデも大きいですわ、イス?がありますですわ」
デンシャというよりジェットコースターの様な乗り物にムカデの様に足がついている、頭と10両編成?2(人掛け)×10席(20人乗り)

「喋れるのかな?」
「喋れるギョ」「話せマス」「話せるッス」

「金魚は海でも大丈夫なの?」
「水があれば大丈夫だギョ」

「ムカデンシャはどこで乗るのかな?」
「主に山岳地帯でございマス」

「イカのタコさん、竜宮城ドラゴンシーパレスって、知ってる?」
「知らないッス 生まれたばかりッス イカじゃないッス、タコッス」

「金魚は深海に潜れる?」
「大丈夫だギョ、鯨と違い息継ぎ要らないギョ」
「でも、夜や暗い所は 見えないギョ」
「金魚なのに鳥目?」

金魚、ムカデ、タコに魔力寄付ドネーションして隣の部屋ナスタルームに送った

「戻って続きをしようか」
ベッドで寝室に戻る

「で、コンテナの印とリュックの印を『選択出エリダス』と言う魔法で繋ぐと、リュック型の収納魔道具が完成」
「ポーチと違うのはあまり大きな物は出し入れ出来ない事、だから、ポーチのタイプにしなくて口が大きなリュックにした」
「コンテナに収納したものはスマホで確認できる、私物の設定は、今は出来ないから基本入れないこと、共有物にしておいて」

エスプリボクら リュックそれ要らないよね、ポーチがあるから」
「リュックの口の大きさくらいしか出し入れ出来なくて、帝都の広さ要りました?」

と、お嫁さん達の感想を聞いて
動作チェックして
お昼になったので、お昼を食べに下に下りる




残り1779日(1月19日)

1月23日帝都入学試験
1月末 竜宮城ドラゴンシーパレス


選択出エリダス
収納された物を選別し、手元に転送する魔法


収納ストレージ
魔力で空間を作り、物を収納する
魔力量で広さを加減できる
出し入れ口の広さも魔力で調整できる
空間維持に膨大な魔力を消費する
中は時間の流れが無い
生物は収納出来ない


時間停止イナチオナス
閉鎖空間の時間の流れを止める
生物が存在すると発動しない


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