第５章　第１３１話　エスプリが…？(２)

第５章　入学試験
第１３０話　エスプリが…？(２)

前回のあらすじ
筆記試験を終わったエスプリ、デント、ノイチと会い
召喚獣と模擬戦をした
リマナにエスプリと夫婦だとばれ、幻術魔法で生徒達ギャラリーの記憶を書き換えた

12:52
「そろそろ　魔法科の実技の時間だね」
「※私も、行かないと　一緒に行きましょう※」
※リマナは訛っているので、変換表示※

剣士科のデント達と別れ、魔法科の実技が行われる場所に、リマナの案内で僕とエスプリは移動した

校舎の右側下の建物、(上空から見たとき)１辺１０mの四角いバトル場が４つあった建物

レイジさんが居た　両隣に魔法使いのローブを着た初老の男性２人、後ろに４人(男性２人、女性２人)

「ショウリさん　ｺﾞﾎｯ　こちらは魔法科の　ｺﾞﾎｯ　先生達です　ｺﾞﾎｯ」
「こんにちは　ショウリです」
握手をした　実力を知るために

「はじめまして、魔法科３年Ａ組担任の『キセイボン＝ニースール』です　よろしく」

彼は、エルフ　中々の魔力の持ち主の様だ
３年のＡ組、エリートのクラスを担任するだけの事はある

「はじめまして、ショウリです」
「Ｓランクの冒険者だとか、蟹の暴走祭カニイバルの時のお仲間の活躍も凄かったですな」
「(現場に居たのかな？)どうも」ペコリ

「はじめまして、魔法科２年Ａ組担任の『キニナル＝ヒロコーデ』です　よろしく」
彼はおでこが広いだけと主張している
人族にしては魔力が強い

後ろの４人は魔法科の１年の受け持ち
Ａ組『ジーデ＝ブラナ・イヨ』
ハーフエルフの女性、身長１８０cm、メロンサイズ以上？

Ｂ組『エフデ＝キキ・ツーイ』
ハーフエルフの女性、身長１７２cm、メロンサイズ

Ｃ組『きなし・けんじ』
身長が１５０cm

Ｄ組『でぐち・げんぞう』
体重が１００kg

「はじめまして、ブラナです､よろしくお願いします」
柔らかい手　弾けそうな胸元…

「はじめまして、キキです､よろしくお願いします」
柔らかい手　柔らかそうな胸…

「はじめまして、けんじです､よろしくお願いします　『せ』ではなく『き』ですから『きなし・けんじ』」
　(せなし…あぁ　言われたく無いよね)

「はじめまして、げんぞうです､よろしくお願いします、『でぐち』です『でぶち』じゃありませんから」
どうも生徒から『でぶち』と言うあだ名をつけられている様だ

学園長の趣味？胸が強調された方が多いような？
図書室の彼女もだったし…
後で、まゆとルージュを紹介してあげよう　と思うショウリだった
男性陣はかわいそうだなぁ～と思うショウリ

魔法科の先生はそれなりに魔力はありますね、そこらの冒険者より魔法だけなら、強いかも？

◆適性検査◆
最初は適性検査？所持属性と魔力レベルの測定らしい
中央に宿屋や妖精の部屋で魔力寄付ドネーションをしたときに見た様な魔石が埋め込まれた台

左から、火の魔石が入った透明な柱、高さが２m程
火の隣に水、風、土、光、闇、無属性の魔石がそれぞれ入った透明な柱　全部で７本が立っている
柱には１cm単位の目盛が付いていた

※※※※※※※※※※※※※
中央の魔石に魔力を込めると、属性の魔石が反応して浮き上がる
Ａ組には複数の属性を持っている者は最低３０cm、単属性持ちなら８０cmは浮き上がらなければ入れない(最低ラインＭＰ８０)
入学試験で１５０cmを越えた受験生はまだいないようだ

魔石の台にはダイヤルがあり、今は１／１に設定されている(２、１／２、１／５、１／１０が設定可能)
１５０cmはその属性の魔力１５０を意味する
ＭＰ１５０は受験生レベルでは極極希まれ、１０年単位で現れる

１０年に１人の逸材、１００年に１人の逸材等と言われる
ＭＰ１５０を越える受験生でも大抵複数の属性を持っているからゲージが分散する
ＭＰ１５０で、単属性なら、その属性ゲージが１５０cmまで上がる
※※※※※※※※※※※※※※※
僕が測定したら壊れるな　と思うショウリ

↓∴∵∴　ナインラウーム　∴∴∵↓
無の空間ナインラウーム(無言詠唱)
「エスプリ　あの日の後、ステータス確認した？、本当に体、大丈夫？元に戻った？」
「ステータスの確認はしてない　でも全然平気、前より元気になった感じだもん」

「確認してみて、計測するなら、隠蔽の必要があるかもしれないし」
「うん、ステータスオープン」

「え？」
エスプリが自分のステータスに驚いた

「どうした？」
「ショ　ショウリも見て」

【神眼】
「え？」
僕も驚いた

～～～～～～～～～～～～～～～～～
§§§§§　ステータス　§§§§§
名　前：エスプリ
レベル：３５７
Ｈ　Ｐ：１８５５／１８５５
Ｍ　Ｐ：１９４９／１９４９
霊　力：３００／３００(ＭＰ９００)
神　力：２００／２００(霊力８００)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆魔法属性◆
火、水、光、無、精霊

【まゆの糸想い】　[NEW]
ＨＰ＋５００／ＭＰ＋５００
霊力＋１００／神力＋１００
攻撃力・魔法攻撃力１０％増
防御力・魔法防御力１０％増

【ルージュの血想い】　[NEW]
ＨＰ＋５００／ＭＰ＋５００／霊力＋１００
火属性魔法の効果５０％増
火属性魔法の耐久５０％増
～～～～～～～～～～～～～～～～～

「まゆとルージュの想い……」
エスプリが僕の腕を抱き、涙を流した

親指で涙を拭いてあげた
「よかったね」
その言葉しか思いつかなかった

エスプリが冒険者だから、ステータスを見せることは無いと思うが、まゆとルージュの想いを隠蔽した
職業は元々隠蔽してます　『妻獣』…エロく感じるのは僕だけ？
↑∴∵　無の空間ナインラウーム解除　∴∵↑

ヒロコーデ「今から、君たちの適性検査を行う」
「この魔石に魔力を込めてもらう、柱の中の属性の魔石が君たちの所持属性と魔力量を示してくれる」

「げんぞう先生に見本を見せてもらおう」

げんぞう先生が、魔石に魔力を込める

魔石がゆっくり上がり始めた
火３５、水３５、風１００、闇６０、無５０
で、止まった(合計２８０)

「このように、属性と魔力量が解る」
「げんぞう先生は　風魔法が得意だ、今度新設される　風魔法特化コースの受け持ちでもある」

へ～１００程度で任されるんだぁ　と思うショウリ

「ショウリさん　測ってみませんか？」
「え？」
「Ｓランクの数値に興味があります」
「壊れちゃいますよ　止めましょう」
「え？　壊れる？」
「目盛が１／１０にしてもですか？ゲージ２０００まで測れるんですよ」
「僕、全属性持ちですし」
「なら、尚更　大丈夫、測れるますから」
「それでも　壊れちゃいますよ　止めましょう」

「ショウリは　２万の蟹を一瞬で氷付けにした、水属性だけでも５０万以上ある計算になるから　止めた方がいい」

～～～～～～～～～～～～～～～～
氷の棺桶アイスグロゥヴの消費ＭＰ２５の２万体分
(僕の場合は７５％還元とかの加護があるからそこまで消費はしないけど、逆に測定の場合３２倍とかになるから…壊れちゃいます１７４万／７の３２倍…)
～～～～～～～～～～～～～～～～

エスプリの助言は正しい　が
「…「なんですとぉ～」…」
同調シンクロした　先生も生徒も受験生も

「そ　そ　そうなんですね…Ｓランクの冒険者は…」
「ははははっ」苦笑い

「エスプリさんを測定してみましょうか？」
「目盛　１／１０で」

エスプリが魔力を込めると　ビューン勢いよく魔石が浮いて　
火　ドン！ドッカーン！
水　ドン！ドッカーン！
風　ドン！ドッカーン！
土　ドン！ドッカーン！
光　ドン！ドッカーン！
闇　ドン！ドッカーン！
無　ドン！ドッカーン！

全て属性の魔石が柱を突き破り、天井を突き抜け魔石は空の彼方へ飛んでいったのでした

エスプリが…　　壊しちゃいました

「…「え～～～～～～～～～～」…」
同調した　僕もエスプリも同調した　

「ごめんなさい」ペコリ
「ごめんなさい」ペコリ
エスプリと僕は謝るしかなかった

「そ　そ　測定器が～～」

「『復元』」
元に戻った　測定器も天井も

「…「え～～～～～～～～」…」
同調した

「ま　まさか　エスプリさんまで　測定器を壊してしまうとは…」
「ごめんなさい」ペコリ

「という事は、エスプリも全属性２０００を越えているんですよね？」
「そうなりますね」

【神眼】測定器を解析して､構造を理解しエスプリを鑑定してみた

ＭＰ１９４９
　(え？　ＭＰは２０００無い)

火(438+1350+3600=5388)「え？　火が５３８８」
(あっ　ルージュの想いがここにも反映しているのか)
(壊れた原因は霊力…神力か)
水(292+900+2400=3592)　「水が３５９２」
風(　　900+2400=3300)　「風が３３００」
土(　　900+2400=3300)　「土も３３００」
光(974+900+2400=4274)　「光、４２７４」
(エスプリは光属性が強いんだ)
闇(　　900+2400=3300)　「闇　３３００」
無(391+900+2400=3691)　「無属性が３６９１　です」
※霊力・神力は全属性の性質を持つ
※神力を霊力換算

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
属性の数値化　
測定装置　眼鏡(片目タイプ)　出来そう
なんて　思うショウリだった
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

「…「すご～い」…」同調した
僕の能力とエスプリのステータスに驚いた

「霊力のせいだね　霊力が全属性に反映している、その霊力だけで２０００越えてるから、測定器が壊れちゃったんだ」
僕とエスプリが目が合う

「これからは、霊力持ちは気を付けないと壊れかねませんよ」

首を横に振る
「れ　霊力持ちなんて　(受験しに)来ませんよ　普通」

このあとは　受験生にＭＰと所持属性を申請してもらうが
　目盛が１／１でも半分の１００まで上がる受験生は居なかった
魔法科の受験生には…

剣士科のデントが火属性の１８０、土３０、無７０を出し

剣士科のノイチが壊しちゃいました
風２３０、無１０３

勿論、謝りました
「復元」で元に戻しました

測定が終了して、いよいよ実技試験

魔法科
対土壁か　対人模擬戦か　選択できる
対人模擬戦は　魔法が使えて、測定値合計が５０以上ある人のみ

対土壁は威力と命中率等
土壁を破壊すれば合格

対人模擬戦は　魔法の相殺、防御魔法による防御､攻撃魔法の詠唱時間種類命中率等を見る

剣士科
対人模擬戦　対アースゴーレム模擬戦
アースゴーレムは教師が魔法で作ったゴーレム
動きが単純　脆い　遅い
制限時間３分　３分以内にゴーレムを破壊すれば合格
逃げ回っても不合格、負けたら不合格

対人模擬戦　試験官との模擬戦
制限時間３分　３分後に立っていられれば合格
試験官にダメージを与えた時点で合格
１分以内に伸びたら不合格、バトル場から出ても不合格

測定で多少トラブルがあったため僕の魔法科の実技担当時間がずれた

13:45～14:30
僕にビビって実力を出し切れない受験生が居たので、土壁制作担当に

土壁に的を書いた、点数表示を付けた
現代の狙撃の的を模した、丸型、人型に、スライム型、ゴブリン型、オーガ型、オーク型、ドラゴン型
他の試験官が呆れていた

受験生に好評で平均点が上がった
やっぱりイメージだよね　と１人納得するショウリ

時間になり剣士科の試験官をする
最初の受験生は１分持ちませんでした
攻撃させ、受けるだけだったのに倒れた
１分攻撃し続けるだけの体力も無いんだもん不合格
「１分　僕はこの場から動きません　好きなだけ攻撃し続けてください」
って言っても攻撃しない受験生は不合格
後ろからばかり攻撃し続けていた受験生も不合格
(後ろから攻撃されても前を向いたまま対処した、剣の試験です魔法は使いません、サービスで目をつむっても僕に当てられる受験生は居なかった)

１分間の攻撃の内容でそれなりに合格が決まっていた
１分間で僕がこの受験生は面白いと判断した受験生は２分間を楽しんだ
Ｓランクの冒険者だとびびる者、自分の実力を出しきる者、試す者、
男子も女子も人も獣人もエルフもドワーフも関係ない
経験者？初心者？　関係ない
剣に気持ちが入っているか否か　僕なりの判断基準

デントもノイチも僕の担当ではなかった
ちょっと期待していたけど
後で、デントもノイチも試験官(上級生)に勝ったと聞いた

エスプリの実技試験の試験官は１年Ｃ組担任きなし・けんじ先生だったらしい見たかった　エスプリが勝つところ
先生が初めからビビっていたとか？
でも、そんな教師に教わる生徒の事を考えるとエスプリの勝ったことは誉めるべきだとショウリは思った

シーズー学園入学試験が終わった
合格発表は1月21日　の筈が
魔法科の１位　エスプリ　最低保証『１』位？
魔法科の２位　ノイチ

剣士科の１位　ノイチ
剣士科の２位　デント　　

商業科の１位　スズ

教師科の１位　エスプリ　が、発表された

「エスプリが…　先生になるの？」

残り１７８４日(1月14日)

1月17日ワナキオさん結婚式(帝都)
1月23日帝都入学試験
1月末　竜宮城ドラゴンシーパレス

§§§§§　ステータス　§§§§§
名　前：エスプリ
レベル：３５７　[ Ｃ ]
Ｈ　Ｐ：１８５５／１８５５
Ｍ　Ｐ：１９４９／１９４９
霊　力：３００／３００(ＭＰ９００)
神　力：２００／２００(霊力８００)
《飼い主：ショウリ〈★★★★★〉《『妻獣』》》
職　業：双杖使い《／ショウリの妻》
攻撃力：８６７
防御力：８７０
魔法攻撃力：１１９２
魔法防御力：２６８４
素早さ：９０２
ＥＸＰ：7180000(／7380000)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆魔法属性◆
火(15％)、水(15％)、光(40％)、無(30％)、精霊(霊力100％)

【まゆの糸想い】
ＨＰ＋５００／ＭＰ＋５００
霊力＋１００／神力＋１００
攻撃力・魔法攻撃力１０％増
防御力・魔法防御力１０％増

【ルージュの血想い】
ＨＰ＋５００／ＭＰ＋５００／霊力＋１００
火属性魔法の効果５０％増
火属性魔法の耐久５０％増

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