これって?ゲーム?異世界?
第15話 誰かが見てる?(2)
第1章 両親の思い
第15話 誰かが見てる?(2)
前回のあらすじ
エスプリにこの世界の事について聞いてみると、余り詳しく無いようで、スマホを使ったらと言われる
『擬態』を使って町に住んでいたことのあるエスプリは、その時に人間の言葉を修得したみたいだ(スキル『D.W.言語』)
冒険者が使うスマホの事もそれなりに知っていた。
スマホに魔力を込めてみた
エスプリを再び頭に乗せ
~ ~ ~ ~ ~ ~
エスプリを長イスに降ろしてもよかったんですが、エスプリがスマホの画面を見れないかなぁって思って…決して、エスプリが頭に乗っているのが気持ちいいからではないです。
僕は、誰に言い訳をしているのだろう?
~ ~ ~ ~ ~ ~
充電の終わったスマホを起動した
"ポラララララン"起動音が鳴り、スマホが起動した
画面に『D.W.&G.S』の文字
「????? はい?(・・;)?」
「D.W.&G.S?」
画面がアプリ画面に変わると手紙の形のアイコンに『1』が付いていた
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メールの差し出し名【運営】
…………(--;) 運営って
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タイトル 冒険者様へ
##############
ようこそ D.W.の世界へ
魔法と剣、拳、バトルを楽しめます。
モンスターを倒すとアイテムが貰えるかも。
ダンジョン、迷宮、塔で冒険を楽しめます。
宝箱、いっぱいです。タヌキや罠とかあるかも。
モンスターをカード化しコレクションできます。
※一部有料アイテムがあります。
【添付】音声メッセージ
なっ?短っ、運営手抜きしすぎじゃないのか?
ゲームみたいだが、詳しい説明も注意事項とかもない…
タヌキ?
有料アイテム?
添付メッセージ…音声メッセージ?
そんな、ゲーム聞いたこと無いなぁ
オープニングやチュートリアルを音声入りでするヤツはやったことあるけど…
まぁ取り敢えず添付メッセージ開いてみるかな(ポチッ)
===============
『驚いたか? 勝利、驚くよなぁ、はははっ』
「なっ? 父さん?」
それは、父さんの声だった。
父さんが、僕の事を『勝利』って呼ぶのいつぶりかな?
『ここは、俺と叶子と雪さんと爺さんとで造ったゲームの世界だ!』
「父さんと母さんが造った?ゲームの世界?」
「爺さん?」(僕のお爺ちゃんは小さい頃に亡くなったはず…)
僕の、父さんと母さんは、(ゲーム等の)デザイナー?プログラマー?エンジニア?アドバイザー?…ゲーム等のソフトを開発する会社を経営している、雪さんは、秘書兼家政婦?…ちょっと変わった女、家事や僕の世話をしてくれる女性だ、この1年寝る間も惜しんで何やらゲームを造っていた…それがこれ…
『勝利覚えているか? 1年前の事故の事…実は、あの事故で俺と母さんは……死んだんだ。』
「えっ? 父さんと母さんが死んだ? えっ?」
僕は、覚えている…忘れもしない、いや、忘れる事の出来ないあの日の出来事、1年前の事故の事、その日の事を…
~ ~ ~ ~ ~ ~
《回想(1)》 1年前…事故前
あの日は、クリスマス間近の土曜日、僕は、毎月の定期検査の結果を聞くため学校が終わった後、病院に来ていた。
いつもと違って両親も呼ばれていた…
僕は、もうすぐ冬休みだし、年末年始の事くらいの軽い気持ちで深く考えていなかった。
余命宣告【余命2年】
両親も僕も言葉を失った。
告知はこの病院の方針らしい。それは、いいが、両親だけでなく、本人それも未成年に告知はどうかと僕は、今でも思っている。
僕は、更なる精密検査の為、検査入院することになり、病院に残った。
両親は車で帰宅した、事故はその帰宅途中に起こった…
~ ~ ~ ~ ~ ~
《回想(2)》 1年前…事故前後(父目線)
〈車中〉
「パパ…」
「…………」
俺は、何も答える事が出来なかった。
涙で前が見れない…このままでは危険と判断し、コンビニの駐車場の端に車を止めた。
「パパ…勝っちゃん死んじゃうの?」
(叶子は、息子の事を勝っちゃんと呼び、俺の事をパパと呼ぶ)
俺は、何も答える事が出来なかった。
俺は、叶子を黙って抱き寄せた。
車を覗く視線も気にすることなく抱き合っていた…
そこに、隕石が落ちたのだ。
ドーン!ドッカーン! (車は爆発した)
「こ ここは?」
雲の上?雲の中?そんな不思議な真っ白な空間?
「パパ…ここは?私達…」
俺の腕にしがみつく
「すまんの」
白髭の老人が表れた
「いや、すまんじゃすまんか…」
俺は、なんとなく分かった…が質問した。
「ここは、どこですか? あなたは?」
「ん~、ここは異界と現界の間…かな?」
「ワシは、そうじゃなぁ…お主らの世界の表現じゃと、『神』かな?」
「異界と現界の間?『神様』?」
「お主らは、初神者の力の暴走に巻き込まれたのじゃ」
(力の暴走…『神』のミス?)
俺は、確信した。
「では、俺達は生き返れるのですか?」
(叶子もようやく気がついたみたいだ、この展開に)
「ん、そのつもりで呼んだ。日頃の行いに感謝じゃな ほっほっほ」
「お詫びに、願いを叶えてやろう…お主ら1つづつじゃぞ」
それに答えたのは、叶子だった
「じゃぁ、勝っちゃんの病気を治して!」
俺もそれを願う…
「勝っちゃん…お主らの息子じゃな…(暫くの沈黙の後)…残念じゃが、それは無理じゃな、その者は寿命…735日後に命の火が消える…死ぬ…ということじゃ、寿命を延ばす事は出来ん、すまんな」
「永遠の命とか不老不死の願いは? どうなんですか?」
「あれは、ここだけの話しじゃが、実は初めからそういう寿命の場合が多い…」
「お主らも、寿命が残っておるから、生き返らせる事が出来る…悪人の場合は、寿命が残っておっても生き返らせることなどせん、面倒じゃし」
神の威圧感?に俺は、体が痺れた…叶子は、座り込んでしまった…いや、延命が無理ということからかもしれないが…(顔に手をあて泣いている)
俺は考えた…延命が無理なら、勝利が残りの寿命を楽しく過ごせる方法を…
「で では、息子を異世界に転移させたり出来ますか?」
「出来んことはないが、そこでも寿命は変わらんよ」
なんでも、その世界が現在の世界と時間の流れが違っても…現在の世界寿命735日は、変わらないらしい
「そろそろ、お主らを戻さんといかんのじゃが」
「戻す? 現在の世界に…ですか?」
「そうじゃよ、だから早めに処理したいんじゃが…」
俺はまだ決めかねていた。
「勝っちゃんを異世界に転移させた場合、私達はそれを見守る事は出来ますか?」
「ん~、お前さん(父)が、異世界転移を願い、お前さん(母)が、それを見守る…と願えば、出来んことはないが」(老人は目線を向けて話す)
叶子の顔が少し明るくなったが、俺は少し違った
「その時、息子にその世界で1人で生きていける力を与えるの事はできますか?」
「そうじゃなぁ…そこまでのサービスは出来んな」
叶子は考えを切り替えた
「私達は、ある体感型のソフトウェアを造っているのですが、その世界に勝っちゃんの精神…魂ですか?を繋ぐ事は出来ますか?」
「出来んことはないと思うが、詳しく話してくれぬか? 時間がないので手短にな」
叶子は、開発中のソフトウェアの説明をし始めた…息子のような病気の人達の為に開発中であること、問題点、メリット、デメリット
『神様』の質問に2人で答えた
~ ~ ~ ~ ~ ~
〈作者の呟き〉
回想が思ったより長くなりました…次に続きます。
話のボリュームは、今くらいでいいでしょうか?
大体3,000文字を目安にしているのですが…
よかったら、メッセージをください。
なぜか?話が途中で消えてたので書き直しました(--;)
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第15話 誰かが見てる?(2)
前回のあらすじ
エスプリにこの世界の事について聞いてみると、余り詳しく無いようで、スマホを使ったらと言われる
『擬態』を使って町に住んでいたことのあるエスプリは、その時に人間の言葉を修得したみたいだ(スキル『D.W.言語』)
冒険者が使うスマホの事もそれなりに知っていた。
スマホに魔力を込めてみた
エスプリを再び頭に乗せ
~ ~ ~ ~ ~ ~
エスプリを長イスに降ろしてもよかったんですが、エスプリがスマホの画面を見れないかなぁって思って…決して、エスプリが頭に乗っているのが気持ちいいからではないです。
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『驚いたか? 勝利、驚くよなぁ、はははっ』
「なっ? 父さん?」
それは、父さんの声だった。
父さんが、僕の事を『勝利』って呼ぶのいつぶりかな?
『ここは、俺と叶子と雪さんと爺さんとで造ったゲームの世界だ!』
「父さんと母さんが造った?ゲームの世界?」
「爺さん?」(僕のお爺ちゃんは小さい頃に亡くなったはず…)
僕の、父さんと母さんは、(ゲーム等の)デザイナー?プログラマー?エンジニア?アドバイザー?…ゲーム等のソフトを開発する会社を経営している、雪さんは、秘書兼家政婦?…ちょっと変わった女、家事や僕の世話をしてくれる女性だ、この1年寝る間も惜しんで何やらゲームを造っていた…それがこれ…
『勝利覚えているか? 1年前の事故の事…実は、あの事故で俺と母さんは……死んだんだ。』
「えっ? 父さんと母さんが死んだ? えっ?」
僕は、覚えている…忘れもしない、いや、忘れる事の出来ないあの日の出来事、1年前の事故の事、その日の事を…
~ ~ ~ ~ ~ ~
《回想(1)》 1年前…事故前
あの日は、クリスマス間近の土曜日、僕は、毎月の定期検査の結果を聞くため学校が終わった後、病院に来ていた。
いつもと違って両親も呼ばれていた…
僕は、もうすぐ冬休みだし、年末年始の事くらいの軽い気持ちで深く考えていなかった。
余命宣告【余命2年】
両親も僕も言葉を失った。
告知はこの病院の方針らしい。それは、いいが、両親だけでなく、本人それも未成年に告知はどうかと僕は、今でも思っている。
僕は、更なる精密検査の為、検査入院することになり、病院に残った。
両親は車で帰宅した、事故はその帰宅途中に起こった…
~ ~ ~ ~ ~ ~
《回想(2)》 1年前…事故前後(父目線)
〈車中〉
「パパ…」
「…………」
俺は、何も答える事が出来なかった。
涙で前が見れない…このままでは危険と判断し、コンビニの駐車場の端に車を止めた。
「パパ…勝っちゃん死んじゃうの?」
(叶子は、息子の事を勝っちゃんと呼び、俺の事をパパと呼ぶ)
俺は、何も答える事が出来なかった。
俺は、叶子を黙って抱き寄せた。
車を覗く視線も気にすることなく抱き合っていた…
そこに、隕石が落ちたのだ。
ドーン!ドッカーン! (車は爆発した)
「こ ここは?」
雲の上?雲の中?そんな不思議な真っ白な空間?
「パパ…ここは?私達…」
俺の腕にしがみつく
「すまんの」
白髭の老人が表れた
「いや、すまんじゃすまんか…」
俺は、なんとなく分かった…が質問した。
「ここは、どこですか? あなたは?」
「ん~、ここは異界と現界の間…かな?」
「ワシは、そうじゃなぁ…お主らの世界の表現じゃと、『神』かな?」
「異界と現界の間?『神様』?」
「お主らは、初神者の力の暴走に巻き込まれたのじゃ」
(力の暴走…『神』のミス?)
俺は、確信した。
「では、俺達は生き返れるのですか?」
(叶子もようやく気がついたみたいだ、この展開に)
「ん、そのつもりで呼んだ。日頃の行いに感謝じゃな ほっほっほ」
「お詫びに、願いを叶えてやろう…お主ら1つづつじゃぞ」
それに答えたのは、叶子だった
「じゃぁ、勝っちゃんの病気を治して!」
俺もそれを願う…
「勝っちゃん…お主らの息子じゃな…(暫くの沈黙の後)…残念じゃが、それは無理じゃな、その者は寿命…735日後に命の火が消える…死ぬ…ということじゃ、寿命を延ばす事は出来ん、すまんな」
「永遠の命とか不老不死の願いは? どうなんですか?」
「あれは、ここだけの話しじゃが、実は初めからそういう寿命の場合が多い…」
「お主らも、寿命が残っておるから、生き返らせる事が出来る…悪人の場合は、寿命が残っておっても生き返らせることなどせん、面倒じゃし」
神の威圧感?に俺は、体が痺れた…叶子は、座り込んでしまった…いや、延命が無理ということからかもしれないが…(顔に手をあて泣いている)
俺は考えた…延命が無理なら、勝利が残りの寿命を楽しく過ごせる方法を…
「で では、息子を異世界に転移させたり出来ますか?」
「出来んことはないが、そこでも寿命は変わらんよ」
なんでも、その世界が現在の世界と時間の流れが違っても…現在の世界寿命735日は、変わらないらしい
「そろそろ、お主らを戻さんといかんのじゃが」
「戻す? 現在の世界に…ですか?」
「そうじゃよ、だから早めに処理したいんじゃが…」
俺はまだ決めかねていた。
「勝っちゃんを異世界に転移させた場合、私達はそれを見守る事は出来ますか?」
「ん~、お前さん(父)が、異世界転移を願い、お前さん(母)が、それを見守る…と願えば、出来んことはないが」(老人は目線を向けて話す)
叶子の顔が少し明るくなったが、俺は少し違った
「その時、息子にその世界で1人で生きていける力を与えるの事はできますか?」
「そうじゃなぁ…そこまでのサービスは出来んな」
叶子は考えを切り替えた
「私達は、ある体感型のソフトウェアを造っているのですが、その世界に勝っちゃんの精神…魂ですか?を繋ぐ事は出来ますか?」
「出来んことはないと思うが、詳しく話してくれぬか? 時間がないので手短にな」
叶子は、開発中のソフトウェアの説明をし始めた…息子のような病気の人達の為に開発中であること、問題点、メリット、デメリット
『神様』の質問に2人で答えた
~ ~ ~ ~ ~ ~
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コメント
キャベツ太郎
読みやすい量で良き