【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(123) マジでヤバい

(123) マジでヤバい



「アメイヤちゃん、ランコさんの言うのに間違いない?」
「はい、数は約100、人の反応でした、魔物ではありません」

「ビューティーさんの念話によると、兵士じゃ無いみたいです」
ママとビューティーさんが念話している

「兵士じゃ無い?」
「亡命か?」

ギルドの副マスター
ローマ・イ=タリア
  鳥の獣人、遠目が利く
サウジア・ラビア=リヤド
 ドワーフ
を確認のため連れて転移してきた

「転移って便利ね」
「俺も使える様にならんかな」
タリアとリヤドが呟く

「後で教えましょうか?魔法陣転移です、魔法陣が描ければ出来ると思いますよ」
「じゃ無理だわ」「…(ポリポリ)」
魔法陣の様な複雑繊細な魔力制御が苦手の様です、お二人とも


移動していたのは、ドワーフの集団だった

「やはりドワーフです、どうしましょう?」
『ロケケートアイ』で確認したボクの言葉に
「ドワーフみたいね、間違いないわ」
タリアが黙視で確認、鳥の獣人だから遠くがよく見える


「俺が話そう」
リヤドが言う、ドワーフだから?

「その前に、変な気を起こさせないために、隔離した方がいいわ」
タリアが言う

「隔離って、結界には難易度が高いです、広すぎます。魔法陣では全員入らないと困ります。」


「洞窟や洞穴が良いわね」

「そんな都合のいい、洞窟や洞穴があるのですか?」
「無いなら作ればいいわ」

ボクがドワーフに気づかれないように、土魔法で洞穴を造る
リヤドでも偽とのだと解るぞ」
入ってもらえない事を懸念する


ボクの作戦、ドラゴン(ママ)に飛んでもらって、避難させる
『こっちだ』と、声を掛ければ、魔法で造っていても不思議ではない

「よくそんなことが思い付くわね」
タリアに感心された


即実行

ドワーフの集団が騒ぎ出す
「ド ドラゴン!?」


「こっちだ!」
リヤドが叫ぶ

全員が入って、入り口を魔法で塞ぐ

「何でこんなところにドラゴンが?」
「助かったよ」
「ありがとう」

100人程のドワーフが、ボクとタリアと、リヤドに感謝する

リヤドが切り出す
「それより、こんなところに、ドワーフお前らが居るとはどう言うことだ」

若い男は居ない(見た目じゃ分からない)
老人、女、子供の集団

「逃げてきたの」
女性のドワーフがポツリと呟く


帝国が侵略の準備をしている
男は召集…戦力・鍛冶職人として
人質的に村に隔離されていたが、魔物が襲ってきて見張り役が逃げ出した
村人の半分近くが魔物に殺られた

隠れていて助かった村人で村から逃げてきた

魔物の動きは、山から降りてきて村を通過した感じだと言う
だから、山を越えたと言う

「もしかしたら、魔物はあのドラゴンから逃げてたのか?」


「スタンピード」
タリアが言う

スタンピード…魔物の暴走&大量発生

「スタンピードなら、王国側に魔物が居ないのは不自然です」
ボクが言う

“もしかしたら、実験を再開したのかも”
ランコママが『念話』で言ってきた

「実験?」





 ~ ~ ~ ~ ~ ~
〈だいすけside〉

モンスター硬貨でゴーレムを造った
今度は、胸が開き、乗り込めるタイプ
男のロマン?だ

コックピットには、ハンドルやアクセルスロット、スイッチ等は無い。
手袋タイプのハンドル、靴の上から履く靴下の様な物、ヘッドホンの様な頭に装着する感覚同調装置。
 手袋だから、指の感覚、微妙な動きも楽。
 靴下タイプだから、歩いている感覚、地面の感覚が、足の裏にも伝わる。
 コックピットに乗れる体格のものに限るが…身長制限等はほぼ無い。
 360度全方位フルビジョン、空中に座っている感じ。感覚同調装置で、細かい操作は考えただけで出来る。

何故、こんなゴーレムを造ったのか…

俺の体がヤバイことになっているから、マジでヤバイことになっている
大事なことは二度言う…




次話、1月28日投稿予定

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