【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(66)飛び級試験 ー だいすけ編 ー

(66)試練の競技場オルドルグランドで飛び級試験
   ー だいすけ編 ー



紅は、試験合格、10分の死闘?をしたのに、リモートは俺との試合が最初のように元気

「紅とやっても、元気そうだな?」
「だいすけ君も1・2ラウンドくらいは平気なんじゃないのかい?」
「な 何の事だ?」
赤くなる俺、シャイだから
「はははっ、赤くなると言うことはそう言う意味だと取ったんだろ?」

「そう言う事じゃなく、MP/HP減って無いみたいだぞ」
「(ニコニコ) 試練の競技場オルドルグランドは、毎試合後、オルドルが回復してくれるからね」
「そう言うことか…。」
ニコニコして、俺をからかったな?

「だいすけ君は、魔法かな?剣かな?」
「俺は、これでやる」
魔法のステッキを刀モードにする

「変わった武器だね」
「変わってるぞ」
刀→長剣→大剣→槍→薙刀→棒
と、変える

「本当に変わってるね」
「魔力で、形が変わる、攻撃力もな」
棒を電柱様な柱に変え、リモートに倒す
途中で、鷲掴みで倒れるのを止める

「まだ、始まって無いよ」
刀モードにする

「それ、勝ったらくれない?」
「やらん、負けんし」
「君が、手加減しても勝てないだろうから、一撃当てたら、くれない?」
「残念ながら、使用者登録されてる俺のだ。」
「使用者登録? 伝説級って事?それも異世界のかな?」
「これは、魔道具屋で貰った。」
「へぇ~、そんな魔道具売ってたんだね」
「観客には聞こえないのか?」
「魔法陣の中の声は聞こえないよ、まぁこの距離で私達の声を聞き取れる人は居ないと思うけど。それに観客席にも結界があって、不正は出来なくなってる」
「邪魔も手助けも覗きも出来んと言うことか?」
「そういう事」

魔法のステッキこれは、やれんが、一撃くれたら、同じような武器を作ってやる」
「それは、初耳だよ」
「俺が、服を作れる事は、報告されてると思ったが?」
「ただの服と、変形する武器を作れる事は話は違うよ、自覚が無いのは怖いことだよ」
「そうか…、悪い自覚が無くて」

「この世界に馴染み、魔法が使えて、剣(技)が使えて、強くて綺麗な奥さんが居て、無敵のアメイヤちゃんが居て、アイテムが作れて…、報告にある迷い人***の中で一番…じゃないかな?」
「俺の他にも、やはり居るんだな、迷い人***。」
「ここにも来てるよ、招待してる。」
俺からは、回りが壁だから見えない、そんなに特別な魔力・気配も感じなかった。迷い人***にも色々なタイプが居るのか?

「話は、これくらいで、試験しようか?」
リモートが構える

『お待たせ致しました~、それでは~、試練の塔オルドルタワークリア者、ごしき・だいすけさんと~、ギルドマスタ~ コン・トロール=リモートとの~、試験を始めます~』

『制限時間は、10分。 始め!』

*だいすけvs.リモート*

リモートが魔法を使う。無詠唱で。
『アースバインド』
俺の足元の地面が隆起、束縛してくる。
【嫌われ体質】を発動
俺の回りで土が止まる。

「おかしいなぁー、捕まえられない。何をしたのかな?」
「教えん」
土の隆起を飛び越え、走り寄る。
上段からの降り下ろし、リモートは受けずにサイドステップ…横に避ける。
地面に数メートルの切れ目が出来る。

「危ないなぁ、受けてたら、試験終わってた?」
「さ・あ・な?」
上左右の剣撃、連打

カンカン ガンガン キンキン
剣がぶつかる音が響く

リモートも打ち込む、お互い剣速を上げる。

目にも止まらぬ連打の応酬

フットワークを使い、動きながら、打ち合う

カンカン ガンガン キンキン
剣がぶつかる音が響くだけで、姿が見えない

音だけが、右から、奥から、左から、手前から聞こえるだけ
中央で、二人の姿を視認出来た…瞬間、リモートが投げられる…10メートルほど飛ばされ上手く着地。

「良いよね、本気で打ち合えるって」
「紅にも手加減してたのか?」
「私は女性には優しいんだよ。犯罪者は別だけど」
リモートは、身体強化を使って本当に全力で俺と闘っていた。
1分程の打ち合いでお互い数万回の剣を打ち合っていた。 リモートの剣が砕けた。

「あらっ、壊れちゃった」
「続けるか?」

「魔法にしない? その場から打ち合いってどう?」
「俺は、良いが、俺は全属性使えるぞ」
「それは、報告来てるから解ってるよ、試練の塔オルドルタワークリア者の実力を、みんなに見せるデモンストレーションというか…、私が試練の塔オルドルタワーをクリア出来るかの腕試し」
「俺が試験されてるんじゃなく、お前を試験してるのか?」
「クリアしたいじゃない?試練の塔オルドルタワー
「ふん、終わったら、連れて行ってやる、20階のボスがユニオン・スネークでなければクリア出来るんじゃないか?」
「私は、こう見えても忙しいんだよ。何日もギルドを離れられないんだよ」
「半日くらいなら大丈夫じゃないか?俺は転移も使える、送迎してやる」
「転移…、初耳だよ」
「言ってなかったか?」

お互い打ち合っていた…話ながら

ファイアボール、ファイアニードル、ファイアスピア、アイスボール、アイスニードル、アイススピア、ウィンドウカッター
合成魔法
ファイアハリケーン、アイスニードルブリザード

時間切れ 制限時間10分がたった

「へとへとだよ、だいすけ君は、平気そうだね」
試合終了後、MP/HPが回復しても倦怠感・疲れは残る

「これから、試練の塔オルドルタワーに行けるくらい元気だ」
「はははっ、私は遠慮しておくよ。今は」


「おめでとう、合格だよ」

『皆さん~、まだ帰らないで~くださいね~、15分の~、休憩の~後に~、もう一人~、飛び級試験~、やります~』
ざわざわ ガヤガヤ

『その子は~、なんと~、紅さんとだいすけさんのお子さま~、アメイヤちゃん~、4歳です~』
ざわざわ ガヤガヤ

『アメイヤちゃんは~、ハイ・オークの群を~、討伐し~、盗賊を~、生け捕り~、経歴の~、持ち主です~、4歳児にして~、特別に~、飛び級試験を~、許可され~、ました~。』
ざわざわ ガヤガヤ

『そんな~、試験を~、見逃すと~、一生~、後悔~、しますよ~。』

うぉー わぁー おぉー すげぇー
「見逃せねぇ~。」「危ねぇ~、帰るとこだった」「酒くれー」

お祭り騒ぎ

「商売上手だな」
「私じゃないから、考えたの」
「対戦順番は君が、決めたんだからね」
「未来を見るスキル持ちでも居るのか?」
「ギルドには秘密が多いからね」
「居るのか?」
「さぁ?」




〈余談〉
「剣、壊れたがどうするんだ?」
「だいすけ君が作ってくれるんじゃなかった?」
「一撃当てて無いだろ?」
「見てみたいなぁ~、作るとこ」
「上手いな。希望は?」
「私の炎に耐えられる片手長剣」
「さっきくらいので良いのか?」
神石製の長剣を作った。ほぼ砕けた剣と同じもの。
「神石製の長剣だ。文句無いだろ?」
「大いにあるよ。神石ってどういう事?神石どうしたの?」
「教えん、要らんなら、やらん」
「私としては、出所不明の剣を使えないんだよぉ~。」
「贅沢だな?」
「これは、贅沢って言わないよ~。」
俺は、モンスター硬貨で、長剣を作った。
「これなら、文句無いだろ?」
「はぁ~。なんで、加工が出来ない筈の、モンスター硬貨が剣になるのかなぁ?」
「知らん」

リモートの武器は、モンスター硬貨製の長剣、劣化しない(錆びない)、刃溢れしない、魔法付与に強い。

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