【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(62)王都センター

(62)王都センター



俺が一人で風呂に入っていたら、アメイヤと紅、ウナも入って来た。

「パパ、一緒に入ろう」
「ご一緒しても、よろしいですか?」
「みんな入るなら、ウナも」

俺は、見ないように背を向ける
出口に立たれては出られない

「アメイヤは兎も角、何で紅とウナも一緒なんだ?」
「ママも一緒に入るの」
「そう言われまして…ダメですか?」

「ダメじゃないよね、ね、パパ」
ザブン アメイヤが浴槽に入って来た。
体を流してから入ろうな…と思う
返事をする前に紅も入って来た。
ザザァー お湯があふれる
紅も体を流してから入ろうな…と思う

「パパ、気持ちいいね、お風呂」
しょうがないな

俺は、魔法で泡風呂にした。これなら見えない。マイクロバブル、お湯が白く濁る。

「わぁ~プチプチして変な感じ」
「フフフッ、気持ちいいですね」
「私もお風呂、初めて入ります」
初めてなんだ!驚いた。

「そ そうなのか?」
「はい、ドラゴンは、川や湖で水浴びはしますが、お風呂には入りませんから。」
「人化しても町で過ごすことは殆ど有りませんでした」

「お風呂の事は、知ってるんだよな?」
「アメイヤに教えてもらいました。」
「水浴びのように体をきれいにする場所だと」
「男と女は別に入るということは?」
「親子や夫婦では一緒に入るという事も聞きましたが、夫婦でも別ですか?」
「いや、夫婦では一緒に入る…と思う」
「では、問題は無いですね」

「パパの背中、流してあげる」
「俺は、もう洗ったから…」
「体を洗ってからお風呂はするものなんですか?」
「体をきれいに洗って入る公衆浴場はそうだと思う、家や家族で入る風呂なら、お湯で流す程度で良いと思う。」
「俺は、洗ってから入るタイプだがな」

「公衆浴場? それは何ですか?」
「大きなお風呂で何人も一緒に入るのお風呂の事だ。この世界に有るかは解らんが…。」
「この世界? どういう事ですか?」
しまった、口が滑った、お風呂場で足が滑るよりはましか?
「俺が迷い人***だと言ったろ、こっちへ来る前の世界のでの事だ。向こうでもお風呂はあったからな」
「そうですか、お風呂は異世界にもあるのですね」

「パパは、紅と入るの嫌?」
「な 何を言うのかな?アメイヤは」
「だって、こっち向かないもん」
「それは…だな、女の人の裸は見ちゃいけないから…。」
「ママでもダメなの?」
「私の裸は醜いですか?」
「紅、違うぞ。醜くいからじゃない、そんなんじゃ無い。たぶんきれいだと思う、見てないから解らんが、俺も男だ、女の人の裸を見たことがない…」

俺は、家族でお風呂に入った記憶が無い…そんな思い出は無い。物心付いたときには祖父母に育てられていたと聞いた。母しかり祖母とも女の人と一緒にお風呂に入った記憶は無い。

「だから、見れないんだ。女の人の裸は…神聖なものだと思うから…。」
「ウナの裸は見たのに?」
「う ウ ウナは妖精だろう、小さくて見えなかった」
「の 逆上せたから、先に上がるな」

俺は、先に風呂から出た。

魔法で一瞬で乾かし、服を着てベッドに飛び込んだ

何で、こうなる?
でも、考えたら、初めての女性が紅?
ウナとお風呂に入ったと言ってもウナは洗面器で、俺は、浴槽。あれは一緒にとは言わないはず。 同じ浴槽に入ったと考えると、紅が初めてってことだよな?
厳密に言えば紅はドラゴンだけど…。
世間が羨む、美人には変わり無いか?


紅達が上がってきた。
ベッドにアメイヤが飛び込んできた。
紅がベッドに座った。

今度は一緒に寝るのか?
アメイヤが間に寝るはず、だから、理性は保てるはず。落ち着け俺。
精神安定スピリッツスタビリー』(無言詠唱)

「パパ、一緒に寝よう」
「あぁ、寝よう」
「ご一緒しても、よろしいですか?」
「も 勿論、ベッドは一つでお 大きいからな、さ 三人で寝よう」
「ウナは?」
「四人で寝よう」
落ち着け俺。
精神安定スピリッツスタビリー』(無言詠唱)



俺は、一睡も出来ず朝を迎えた

「眠れたか?」
「おはよう、パパ。おはよう、ママ」
「おはようございます、だいすけ様、おはようアメイヤ」
「ウナはまだ寝てるね」
「こいつは寝坊さんだからな」
「顔を洗って、飯にしよう」
「うん」「はい」



朝食を済ませ、宿を出る。
受付のお姉さん、店主に何度も頭を下げられた。見送られ冒険者ギルドに、向かった。


◆冒険者ギルド◆
カランコロン♪ ドアベルが鳴る。

注目が集まる、視線釘付け。

「あの子だろ、魔法が使えるちびっこ」
もう、噂になっていた。

「あの家族、盗賊を捕らえたらしいぞ」
そっちもか?

カウンターで、お姉さんに声を掛ける前に挨拶された
「おはようございます。だいすけさんですね? ギルドマスターがお待ちです」
ざわざわ ガヤガヤ

「お姉ちゃんが教えてくれたお店、美味しかったよ」
「そう、それは教えた甲斐があります」ニコッ

〈ギルドマスター室〉
コンコン
「だいすけさんが、お見栄です。」
「どうぞ」
カチャリ 扉を受付のお姉さんが開けて中へ案内される

「おはようございます、だいすけさん」
「おはようございます」ペコリ
「おはよう、アメイヤちゃん」
「おはよう」
「おはようございます」ペコリ
「おはようございます、紅さん」

「早速ですが、これ。昨日の盗賊捕縛の報酬です。生け捕りですので奴隷代金も加算されてます。」
金貨大6枚、金貨小36枚(96万相当)
「全部俺のか?」
「商隊の方も、護衛の方もだいすけさん…アメイヤちゃんが捕らえたと言いまして、受け取りませんでした。」
俺は、金貨大6枚だけを受け取る
「商隊の人が受け取らないなら、寄付してくれ」
「良いのですか?」
「金には困ってないんで」
「今から、センターに行く、昼には着くと思うので連絡よろしく。」
「え!昼には着く? この町からだと7日、早くても6日はかかりますよ」
「飛んでいくの、ママに乗って」
「え! …」
紅を見て固まる ニコッ 紅が微笑む
「そ そうですか 連絡メールしておきます」


検問を出て、暫く走り、人目の無いところで、紅に乗り、センターを目指し、飛翔。


予定通り、昼前、センターを確認、人目の無いところで降りる。

街道を走り、センターを目指す

俺たちの速度にすれ違う商隊、冒険者、商人等が驚いていた。

空から見えたが随分走った
思ったより遠かった

理由は、王都センターは、デカかった。
高さ30メートル、王都を囲む城壁、万里の長城を思わせる(テレビでしか見たことはないが)
そして、城壁には8ヶ所の出入り口があった、1ヶ所の出入り口に、貴族用、商人用、一般市民用、冒険者用の4つがある。

俺達は、一般市民用に並んだ、貴族ではない、まだ冒険者でもない、カイブンさん達も居ないし商人でもないから、それに広くて早く処理できそうだったから。

冒険者仮登録カードを出し、受付をする。
警告音が鳴り、別室に案内される。
待ちくたびれてアメイヤは俺に抱かれ寝た。
俺も寝ていなかったので寝てしまった。
待つこと30分、迎えの馬車が来た。

「お待たせしました。だいすけ様、紅様、アメイヤさ…ちゃん」
顔を上げたお迎えの女性は紅とアメイヤを見て固まる、竜人だから、おまけに、アメイヤが子供だとは聞かされてなかったのだろ。固まって、直ぐ言葉を続けた。
お迎えにはウナの事は、言ってない様だ。
アメイヤの事も伝えてないくらいだ。

「わ わたくし、この度、だいすけ、様方、をお迎えに来ました、冒険者、ギルドに、勤めます、」
「別に俺達は、貴族でもない、普通で話してもらって良いぞ、ただ静かにしてくれ、アメイヤが起きる。」
「あっ、はい、ありがとうございます」
「わたくし、ギルドマスターからのお使いで迎えに来ました。受付の『ヒメクリ=カレンダ』と言います、カレンとみんなは呼びます。よろしくお願いします。」
「俺が、だいすけ、抱いているのがアメイヤ、隣が紅だ。」
「紅です」ペコリ

「物々しいな、こんなに目立って大丈夫か?」
「詳しくは聞いてないので解りません、だいすけさんを迎えに行くよう言われただけで、兎に角、機嫌をそこなうことはするな、王都が消えると言われましたが…」
俺と紅を見る。
「俺達、そんなに怖そうに見えるか?」
首を横に振る
「紅さんは兎も角、だいすけさんも、アメイヤちゃんもそうは見えません」
「アメイヤを起こすなよ、紅が暴れる」
ちょっと意地悪な言い方をした

紅が意味深の微笑みを浮かべる
カレンが青くなり、俺も怖くなった

俺達は、馬車に揺られ、冒険者ギルドに、向かう




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コメント

  • 白華

    冒険者になるの引き伸ばし過ぎつまんない

    0
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