ふわっとした異世界の作り方

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

第9話:地政学をかじってみよう



地政学とは地形が国の政治にどういった影響を与えるかを考える学問です。
例えば海沿いの街は漁業や海洋貿易が盛んになりやすいです。逆に盛んでないなら造船技術が未熟か、海に出られない理由というのが発生するはずです。
川や湖など水辺に街や文明が発生しやすいです。ですが、逆に魔法やドラゴンなど特別な移動方法や建築技術があるなら山の頂や海底、崖の側面に街が生まれるかもしれません。


地政学がどういった影響を与えるか大まかな説明をしたいと思います。


大陸:沿岸部と内陸部を持つ地形、大陸上にいくつもの国が併存する場合は交易路や外界貿易を求めて沿岸部を獲得する争いが起こる可能性が高くなると思われます。
また大陸全土を一つの国が支配しているなら、その国は強大な軍隊や経済力を持っているでしょう。
気象も視野に入れてください、地球のように大陸や島などが別れているおかげで赤道で蓄積される熱が綺麗に分散されると言われています。
パンゲアと呼ばれる一つの巨大な大陸だけだと熱交換が極端となり沿岸では国家壊滅クラスのハリケーンなどが発生すると気象学などでは予想されているそうです。


浮遊大陸や地下世界などが存在するなら、地上の住人に認知されているか、隠蔽されているか、実在はするが与太話になっているかなどいろいろな設定があります。
アクセス方法や、地底世界や浮遊大陸の住人は地上の住人をどう見ているかも設定しておくといいかもしれません。


半島:半島は3方向を海に囲まれているのが特徴。
大陸から海へと出る場所になる為、大陸側からの影響や圧力を受けやすく、半島を国家にする場合は大陸側の国家と渡り合えるだけの力あるか、常に大陸から侵略を受けている話が作りやすいと思います。


遠隔島:大陸から遠く離れた場所にある島です。島独時の文化や原住民がいる可能性が高くなると思われます。
創作作品で航海技術が低いと未開の地、伝説の地として言われていたり、全く存在していないと認識されているかもしれません。
作品舞台にするなら、遭難して流れ着いたり、大航海時代風なら自分達の街や国を作る開拓物とかがよろしいのではないでしょうか?


近接島:遠隔島とは違って、大陸に近接する大きな島。海峡が国境になったり、大陸との貿易相手になります。


地峡:大陸と大陸を繋ぐくびれた地形。
両大陸の国境で両端に各大陸の要塞などがあったり両国の国境線を巡って紛争が起きやすい。
もし、この地峡に街を建てるなら、東側と西側で国が別れていたり、住民の仲が悪いかもしれない。
国があるなら両方の国からの侵略を撥ね退ける力か、スイスのように永世中立をたてるかどちらかの国の援助を受けていないと成立しないと思われます。


列島:二つの地域を複数の小島が繋ぐように存在している。
漁業が発展しやすく、島と島を渡る小型船の技術が高くなると思います。
列島をはさんだ両地域にとっては防衛拠点でもあり、軍事面でも重要度が高いでしょう。


内海:地中海などがモデルで、大陸に囲まれた海域で海峡で外洋に出ることができる。
漁業権や貿易路などを巡って周辺国家が戦争を起こし易い。大航海時代をベースにした世界に似合う地域になると思われます。

          

コメント

コメントを書く

「エッセイ」の人気作品

書籍化作品