華のJK1なんだが受験に失敗したので高校に行くのが極めて憂鬱である

霧雨 蘭

失敗

ひとりで考え事ばかりして難しい顔をしているから周りから話しかけづらい所謂陰キャになってしまうのかもしれない。

「気をつけなきゃ」

思わず声に出してしまい少し体温が上がる。
どうやら私は思ったことを何気なく声に出ししてしまう癖があるらしい。

「どうしたの?」

隣の少女からの突然の問いかけに困惑して思わず素っ頓狂な声を発してしまう。

そんなやりとりを見てだろうか、くすくす、と静かな教室から小さな笑い声が聞こえる。

隣の人に聞こえていたようだ。それでいてに私が驚いたことでさらに驚かしてしまった。

「はいはい静かに〜ホームルーム始めますよ〜」
「え〜、私はこれから一年間この1年5組の担任をします小松健です。よろしくお願いします」

先程の暑苦しい体育教師の顔を思い浮かべ憂鬱な気分になりながらも顔を上げる。

って、あの先生じゃないんかい。

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