部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

彼女達、彼氏についてノロケる


今回は題名の通り、彼女達がのろけます笑







学園祭が終わり数日後……
私こと平塚七海と与謝野先輩、凛子は大学近くのカフェで
お茶をしていた。
「与謝野先輩ってよくここに来るんですか?」
「私? うんよく来るよ? いつも吉晴や友達と一緒に
来て、お茶して喋るんだ〜」
と言いながらカップを口近くに
持ってきて飲む与謝野先輩。
うん、やっぱり絵になる。
元々美人というのもあって日頃の行動さえ知らなければ
どこかのお嬢様みたいに見える。
……まぁ実際にお嬢様なのだから凄い
「へぇ〜流石先輩、凄いですね……」
凛子は驚いていた。
「もう〜凛子さん〜そんなかしこまらなくても
いいんだよ〜?もっと肩の力抜いてよ〜」
「い、いや、流石に先輩ですから……」
と凛子は遠慮していた。
彼女はそういうところはかなりしっかりしている。
……彼氏の森先輩の前ではポンコツになるけどね。
「そうだ!! 凛子さん、森って貴方の前では
どんな感じなの?」
「あっ、確かにそれは気になる〜教えて凛子〜?」
「えぇ……それ言わなきゃダメですか?」
照れる凛子。
こんな可愛い凛子を森先輩は近くで見れるとは
羨ましい!!
「わ、私の前では普通にカッコいいですよ?」
「おっ? ねぇどこがカッコいいの?」
「そうですね……って言いませんからね!?」
与謝野先輩の誘導尋問失敗。
どうやら凛子は中々難攻不落みたいだ。
「ちぇっ、外れたか……まぁ森がどんなにカッコよくても
吉晴が一番カッコいいけどね〜!!」
「「はい?」」
私と凛子が被った。
「いや、だから吉晴が一番カッコいいって事だよ?
それは変わらない事でし」
「「いやいやそれは無いですね」」
与謝野先輩が言い終わらない内にまた私と凛子が被った。
「ほぉ〜言うね後輩ちゃん。3人の中で吉晴が
一番では無いと……」
「一番はセンパイです!!」
「ゆ、結城先輩です」
珍しく意見が分かれた。
「だって吉晴カッコいいじゃん!! 身長あるし
力強いし!!」
「力なら結城先輩だって負けてませんよ?
あと普通にカッコいいですし!!」
「確かにセンパイは身長は2人に比べたら低いけど
なんか低いけど!! それも可愛いけど!!」
センパイはあの3人の中で一番低い。
順番的には
センパイ<森先輩<織田先輩の順だ。
「……平塚、それ本人に言わないであげてね?
先輩、結構気にしているから……」
「力の部分は頭で補っているし〜!! いつも誰よりも
周りに気遣っているし〜」
「いやいや気遣いなら吉晴負けてないから〜!!
いつも私の事、助けてくれるし〜いやあの時の吉晴は
国宝並みのカッコよさだね」
「き、気遣いなら結城先輩も負けてません!! 
いつも私が暴走した時、優しくフォローしてますし!!
……しかも顔だけじゃなくて声もイケメンです」
「いやいやセンパイも声イケメンだし〜
何よりもいつも優しいのにたまに見せる怖さのギャップが
私の心をキュンキュンさせますよ!!」
「吉晴だってギャップなら負けてないし!!
あのいつも冷静なくせにたまにアタフタしているのが
可愛いんだよ〜!!」
「結城先輩はギャップはあまりありませんが!!
わ、私を、し、しっかり支えてくれます!!」
「センパイだって!!」
「支えてくれるなら吉晴が一番だよ!!」
と私達の話し合いは平行線を辿っていた。
「センパイ料理上手いし!! いつも私のために
美味しいご飯作ってくれるし!!」
「吉晴なら私作るし」
「ゆ、結城先輩のためなら私作ります!!
……だ、だって、だ、大好きな彼氏のためですから……」
「「そこ、照れるの禁止!!」」
「センパイってヘタレだけど、いつも私を大切に
扱ってくれるし〜えへへ〜」
「吉晴は肉食だから!! ガツガツ来るよ!!
そのギャップが萌えるんだよね〜」
「わ、私はまだそ、そのような事してないので
何とも言えませんが……結城先輩ならどちらでも
た、大丈夫です!!」
まったく話がまとまらない私達。
「センパイが!!」
「吉晴が!!」
「結城先輩が!!」



「ほう、ヘタレで悪かったな……七海」
「桜、そういう事は言わなくてもいいのではと
俺は思うのだがなぁ……?」
「「えっ?」」
なんかすごく聞き覚えがある声が聞こえてきた。
「よ、よ、与謝野先輩……?」
「う、う、うん。平塚私も多分同じ意見だよ」
私達が後ろを振り向くとそこには……
「ハロ〜、ヘタレのセンパイですよ?」
笑っているけど目が笑っていないセンパイと
「……桜、一回意見合わせようか?」
明らかに不機嫌な織田先輩と
「……3人ともすまん、2人を止められなかった」
何故か申し訳なさそうな森先輩がいた。
「あ、あれ〜な、なんでセンパイ達がここに〜?」
「あれを見ろ」
と指を指した方を見るとそこにはクスクス笑って
手を振っている樋口先輩がいた。
あっ、これ真相分かった〜。
「樋口さんになんか面白い事あるから来てみて〜
って呼ばれたらなぁ?」
「全く、桜達は……」
「俺は2人を止めたのだが……流石に2人は無理だった
……本当にすまん」
「さて、七海?」
「は、はい?」
「そうだな、桜?」
「う、う〜ん何かな〜?」
「「表出ろ」」
「「は、はい……」」
と私と与謝野先輩はセンパイと織田先輩に
連行されるのであった……




森&凛子
「結城先輩、ごめんなさい!!」
「い、いや、別にいいって……なんか俺って大事に
されているんだな〜って思えて嬉しい」
「結城先輩……!!」
「と、とりあえず2人でお茶でもしますか?
俺喉乾いたし……」
「い、いいですね……」


樋口side
「うん、今日も平和だなぁ〜
抹茶ラテお代わりしてこよう〜」
私が窓の外から連行されていった2人を見ると
まだ怒られていた。
「まぁ楽しければいいか!!」








投票してくださった皆さん、本当にありがとう
ございます!!
結果は明日以降に書いていきますので
少々お待ちください!!

コメント

  • あいす/Aisu

    あれ!?激辛カレーなのに甘い…なんだよ…この作品甘すぎるよーw

    3
  • ミラル ムカデ

    「ミラル~なにしてんの?」
    「部活の後輩と付き合ってみたってのを読んでた」
    「ふーんキモかったよ」
    「なんで?」
    「ニヤケすぎ」
    ガーン

    3
  • アクノロギア

    甘すぎる…
    カフェイン中毒になりそう

    2
  • Flugel

    デスソースが砂糖の味に感じられる・・・

    2
  • Yori

    やっぱりどっちもどっちでしたね!
    甘々なカップルを今後もお願いします…

    2
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