部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

ストライキ?


今回も甘々ですよ









「センパイ〜ご飯まだですか〜?」
「最早君は自分で作ろうとはしないんだね・・・
はいはい、もう少しで出来ますよ」
「私にはセンパイがいるからいいの〜!!
例えセンパイが出張や転勤になっても
私ついていきますし〜」
「いやついてくるなよ!?
というか今までそういう場合、作り置き
していたよね?」
そうなのである。
僕が七海と付き合い始めてから、僕が数日いない場合には
事前にその日数分の作り置きをしていた。
・・・若干多めに。
「いやだ〜センパイに会えないのいやだ〜
ストライキ起こしてやる!!」
「どうやって!?」
・・・この子はどこかの団体にでも所属
しているのだろうか。
まぁロクでもない団体だろうが・・・
「それは・・・えっと・・・」
「考えてないなら言うなよ・・・」
「あっ、センパイを無視します!!
これならどうだ〜!!」
と勝ち誇った様にドヤ顔を決める七海。
「・・・それって前にもやって君が
耐えきれなかったよね?」
「う・・・」
そうなのである。
前にも一度、七海が僕を無視するって決めて
無視し始めたのだが、1時間も経たずに七海が
泣きそうになっていた。
「ストライキって自分が耐えきれて
相手にダメージを与えなきゃ意味ないよ?」
「う、うるさいです!!
センパイのくせに生意気ですよ!!
じゃあセンパイが私には対して
ストライキ起こしてみてくださいよ〜」
「はい?」
いきなり何を言いだすんだこの子は?
「ヘタレのセンパイがこんな可愛い彼女に
ダメージを与えられるストライキを
起こせるはずが・・・」
「しばらく自炊してね七海」
僕のストライキ決行。
「いやだ〜!!」
七海に大ダメージ。
「そりゃこっちが君の生命線握っているんだから
ストライキしやすいでしょ・・・」
「何でもするから許して〜!!
何なら私の身体好きにしてもいいから〜!!」
「君は自分が何言っているか分かってるかな!?」
「ほらセンパイ?こんな身体を好きに使っても
いいんですよ〜?あんな事やこんな事に
使ってもらっても〜」
と妙に胸を強調する様なポーズを取る七海。
というか最近僕を色仕掛けで騙そうとしてないかな?
「コラッ」
僕は七海に軽くチョップをかました。
「あいた」
「女の子がそんな事言わないの」
「センパイだからいいでしょ〜?
何なら襲ってもいいから〜お願い〜」
「はいはい、分かりましたよ・・・解除しますよ」
「やった〜まだ生きれる〜」
結局七海に甘い僕だった。
「あっ、そういえば七海」
「は〜い、何ですか?」
「さっき何でもしていいって言ったよね?」
「えっ・・・ええ言いましたよ」
「じゃあ
ーーたまには襲うか」
「ち、ちょっとセンパイ!?」
「さっき何でもするって言ったよね?
まさか七海が嘘をつくわけ無いよね〜」
「あっ、いや、その、えっと〜」
狼狽える七海。
(七海ってゲームのキャラに例えると攻撃が異常に高くて
防御皆無だよね・・・)
「さて、久々に襲いますかね」
「あ、あのセンパイ?ま、まだ明るいですよ?」
「じゃあカーテン閉める?」
「あ、あのそう言う意味では無くて・・・」
「じゃあ夜ならいい?」
「・・・もうセンパイのイジワル」
と七海はややいじけた様な表情をした。
「ごめん、ごめん七海」
「センパイは何なんですか!?
どれだけ私をキュンキュンさせればいいんですか!?
私を殺したいんですか!?」
「いや、そういう訳では・・・」
「ならよろしい!!
墓場までセンパイについていきましょう!!」
「ちょっと待て?話が飛躍し過ぎてない?」
「なら私は今から国木田七海になりますよ〜!!
ええ、そうすれば私を襲いたい放題!!
色々したい・・・」
「ストーーップ!?落ち着け七海!?」
そりゃ国木田七海って僕個人は嬉しいけどさ!!
天に昇るぐらい嬉しいですよ、ハイ!!
「分かりました!!
結婚式はチャペルにしましょう!!」
「話聞いてないなコレ!?」

その後七海の暴走はしばらく続いた。


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コメント

  • ペンギン

    甘いですねぇーwもっと見ていたいですw

    3
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