部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

海編〜エピローグ

そして次の日
僕らは家に帰ることにした。
「いや~色々ありましたね~
はい!センパイ!」
「うん、ありがとう?
・・・どうしたの七海?」
ととても嬉しそうに僕によそってくれる
七海をやや不思議に思い、聞いてみた。
「いや~別に普通ですよ~!」
と言いながらも僕にピッタリくっついてくる
七海。
・・・いやいや全然普通じゃないよね?
「センパイ大好きです〜」
「・・・酔ってる?」
「酷⁉︎せっかく愛しの彼女が
甘えてきているのに
酷いです〜」
「あれ、これって僕が悪いの?」
とそんな僕らを見ていた与謝野さんが
「吉晴〜私達もイチャイチャする?」
と言うと
「既にイチャイチャしてるよな?」
そうなのである。与謝野さんは既に織田の
隣にぴったり座っている。そして
たまに"あ〜ん"をやっていたりする。
「そしてここ、桜の親戚の方がいるから・・・
この状況が桜のご家族に知られるか・・・」
どうやら織田は与謝野さんのご家族に
この状況が知られるのが嫌みたいだ。
・・・確かに僕も嫌だな。
僕の場合はリアルに命がかかっているからな・・・
「ああ、それ?昨日おばさんが私のお母さんに
伝えたよ?」
「嘘だろ⁉︎」
衝撃の事実判明。
「ううん、事実。朝お母さんからメール来たよ。
"彼氏見たいな〜"だって
・・・あ、あれ吉晴〜?」
「や、や、や、や」
織田はバグっていた。
「・・・織田、骨は拾ってやるよ」
「先輩、俺が死ぬ前提なのやめて
もらえないですか?」
「とりあえず死ぬ程緊張するからな。
・・・マジで」
と僕の体験談を語ると
「・・・参考にします」
とメモをしていた。
「だ、大丈夫だよ‼︎
吉晴って森程、コミュ障じゃ
ないんだからさ‼︎」
「お〜い、与謝野?人の悪口を
唐突に言うのやめないか〜?」
「そうですよ織田先輩‼︎
森先輩はコミュ障ですが
先輩なら大丈夫です‼︎」
「平塚は勢いに乗らない‼︎」
「心配すんな。
森は緊張すると話せないが
お前なら大丈夫だ‼︎」
「せ、先輩⁉︎
俺そろそろ泣きますよ⁉︎」
と森が若干泣きそうだった。

そして朝食を食べ終わった後
僕らは旅館を出た。

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