部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

彼女の涙

さて、皆さんは親しい人の意外な一面を見たら
どう思いますか?
ーー幻滅した

ーーギャップ萌え最高

ーー意外だね

など様々な事を思います。

ちなみに僕こと国木田拓海は愛しの彼女の平塚七海さん

の意外な一面を現在進行中で見ています。

・・・正座で

「さて先輩」
「はい、なんでしょうか」
と正座する僕、そんな僕を見上げる七海さん。
森や織田、与謝野さんは遠くから見ている。
「なんで正座をしているかわかりますか?」
と七海さんは笑顔なんだが、怖い。
「いや〜〜ちょっと気を・・」
「・・・真面目に」
「はい‼️愛しの彼女の苦言を無視し、調子に乗り
倒れたからです‼️」
「い、愛しの・・」
と一瞬表情を崩したが、すぐに戻り
「コホン、なんでいけると思ったのですか?」
「はい‼️今までの経験上イケると思いました‼️」
「それが甘いんです」
「誠に申し訳ありません‼️」
と頭を下げる僕。それを見ていた森達は
「先輩、絶対結婚したら尻にひかれるな」
と森
「確かにあの状態を見てれば、容易に想像できる」
と織田
「私も吉晴に対して、そんな風に接してみようかな」
と与謝野さん。
・・・お前ら、好き勝手に言いやがって。てか最後の
与謝野さんの発言、織田に聞こえていないぞ〜
織田、気をつけろよ・・
「先輩は私が話しているのに周りを見ていますか・・」
「いやいや、それはないよ‼️」
・・あぶねぇバレるところだった。
「ならいいですが、すみません2年の先輩方」
「「「はい⁉️」」」
と森達が七海さんに呼ばれて、急に背筋を伸ばした。
「話が終わるまで外に出てもらえませんか?」
「「「イエス、マム‼️」」」
「ここは軍隊か⁉️」
・・恐ろしき我が彼女。
「先輩は周りにツッコミを入れている暇がありますか?」
「失礼しました」
と平謝りする僕。
・・・今日は何回頭を下げればいいのだろうか?
そう思う僕だった。

そして2年生が外に出て、僕と七海さんの2人になった。
・・・いや、なってしまったというべきか?
なんとか正座は解除してもらい、僕はベットに上体だけ
起こしている体勢で、七海さんはベットの僕の足が
ある付近に座っている。
「先輩」
「はい」
「私は今とっても怒っています」
「ですよね」
「何でだと思いますか」
「僕自身の体調管理が出来てなかったからだよね?」
「それもありますが、同じぐらい自分自分にも
怒っているんです」
「いやいや、何で七海さんが自分に怒るのさ」
・・今回は全面的に僕が悪いぞ?
「朝止めておけば、センパイは倒れなかった・・」
「いやいやそれ・・」
「でも実際倒れたじゃないですか‼️」
と七海さんの顔を見ると、目が赤かった。
「あれ、七海さん泣いてる・・?」
「だって朝はあんなに元気にご飯を作っていたのを
見て、大丈夫だと思った自分が憎い‼️あの時に
休んで、の一言も言えば倒れる事は無かった‼️」
と自分の感情を吐き出すかのように泣きながら話す
七海さん。
「それは考えすぎだよ」
・・朝は自分自身でも大丈夫だと思った。本人が
分からなかった事を他人が分かるはずがない。
それを彼女が気に病む必要はないだろう。
「でも‼️センパイは倒れたじゃないですか‼️
センパイの体調がそんなに悪いなんて知らずに
ふざけてお見舞いなんて考えたんですよ」
といつも以上に感情が激しくなっている。そんな思いを
彼女に知らず知らずの内にさせていたのか?
「七海さん、とりあえずさ落ち着こう、ね?」
と肩をつかもうとするが、振りほどかれ
「私はセンパイの彼女なのに‼️1番近くでセンパイを
見ていたはずなのに‼️」
「・・・」
「センパイにいつも甘えているのに、センパイの力に
なれていない自分が嫌なんです‼️」
「それは違う」
・・・それは絶対違う。君がいたら僕はやれた。
と僕は気がついたら七海さんを自分のところに
引き寄せて抱いていた

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