部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

昼寝

「センパイ〜〜‼︎」
と今日も僕の部屋でゴロゴロしている可愛い彼女
七海さん。
「どうしたの?」
「センパイは今日はどうするんですか?」
「今日は午前中に幹部会で午後はフリーかな」
「じゃあ午後遊びましょう‼︎」
「そうだね。じゃあ終わったら連絡するよ」
「じゃあ私はそれまでセンパイのベッドで寝る事に
しますね〜」
と僕のベッドにあたかも自分の物の様に入る七海さん。
この光景自体は見慣れた事なので慣れた。
「センパイの匂いだ〜〜」
・・・見なかった事にしよう。

そして幹部会は時間こそかかったがすんなりと終了した。
そして終わった僕は七海さんに連絡をした。
ーー今終わった。
だが暫く待っても既読がつかない。
これは・・・
「寝たな」
多分あのまま人のベッドで寝ているのだろう。
寝るのは別に構わないのだが、あの後そのベッドで
寝る事になる僕の立場を分かって欲しい・・・
そして僕の家に帰ると
「やっぱりね・・」
「すぅ・・・」
寝てました。
・・さてどうしたものか。
と考えながらベッドに近づいた瞬間
「隙アリっ‼︎」
「わっ⁉︎」
と七海さんにいきなり抱きつかれ、そのままベッドに
引き込まれた。
「な、七海さん⁉︎」
「センパイ〜〜」
と僕の体に頬ずりしてくる七海さん。
「お〜い七海さん?」
「どうしましたかセンパイ?」
「いやいや、どうしたかはこっちが聞きたい。
・・・何をしているの?」
「すぅ・・・」
「狸寝入りするな・・・バレてるぞ」
「いや〜流石愛しのセンパイ。私の事に分かって
ますね〜〜私は幸せ者ですよ」
「話をそらすな〜〜」
「なんか妙にセンパイを引き込みたくなって
勢いでやりました。悔いはない・・ッ‼︎」
「はい、カッコつけて言うな。まったく・・・
僕はヘタレだが男子だぞ?」
「それが?」
・・・ダメだ。この子意味分かってない。
「センパイ、一緒に昼寝をしましょうよ〜」
「じゃあ君はベッドを使いな。僕は床で寝る」
「いやいや一緒に‼︎ベットで‼︎昼寝を‼︎します」
「最早確定事項なのかい?」
「・・・ダメですか?私は一緒に昼寝をしたいです」
と七海さん、最大の武器である上目遣いをしてきた。
・・それはズルイよ、七海さん。
「分かったよ。ならもう少し向こうに行ってくれ」
「はい‼︎」
と僕は断れるはずがなく、一緒に昼寝をする事に
なった。

ただ・・
「すぅ・・」
と隣で僕の腕をガッチリホールドしている七海さんは
ぐっすりと寝ているが
「はぁ・・・鎮まれ僕の煩悩・・・」
自分の煩悩と理性が対戦していた。
そりゃ七海さんの吐息、体温等もろもろがとても近くに
あるため、色々と困るのである。
「七海さんの彼氏は楽しいけど、色々大変だ・・・」
・・・無論寝れるはずが無く、余計に疲れた。

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