部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

膝枕ですよ

僕らは晩御飯を食べて、ゴロゴロしていた。
「センパイ」
「ん?」
と不意に七海さんはが呼んできたので向くと
七海さんが正座をしていた。
「センパイ疲れているようなので膝枕をして
あげましょう〜〜」
自身の膝を指して言った。
「いきなりどうした?」
「そんな事、いいじゃないですか〜〜さあさあ‼︎」
「ち、ちょっと⁉︎」
と僕は七海さんになされるがまま彼女の膝の上に
頭を置いた。
「さてセンパイどうですか?」
「い、いや、何というか・・・」
めっちゃくちゃ恥ずかしいよ⁉︎
だって見上げれば彼女の顔が真上にある。
そして頭の真下には、彼女の脚がある。しかも
服装がホットパンツというのもあり、直に彼女の
体温を感じることが出来て更に困るんだよね・・・
・・・頑張れ僕の理性。やれば出来る子‼︎
「ほらほらセンパイ〜〜どうですか?愛しの彼女
の膝枕ですよ‼︎感想は無いんですか〜〜」
と当の彼女は僕が理性と本能で天下分け目の関ヶ原を
やっているのを知らずか、無邪気に聞いてくる。
「男は辛いよ」
・・・色々な意味で。
「何ですか?」
「いや何でも無いさ」
とりあえず誤魔化そう。そして早くこの嬉しいや
辛いやよく分からないハプニングを終えよう。
「・・・ムッ」
と当の彼女はなんか見るからに機嫌を悪くしていた。
「あ、あれ?な、七海さん?」
「センパイ、感想言うまで離れるの禁止」
七海さんは手で僕の頭を押さえた。
「いやいや⁉︎何で⁉︎Why?」
「うるさいです。センパイが感想を言わないから
悪いんです。だから罰です」
「そんな〜〜」
とわりかし理不尽な罰をくらい困った僕。
「さぁセンパイ、感想は?」
と言われても・・・なんて答えればいいのやら?
柔らかい?あったかい?両方?はたまたそれ以外?
そんな風に考えていると、なぜか一気に眠気がきた。
さっきまでの理性と本能の関ヶ原は停戦したらしく
どうでもよくなってきた。そこに拍手をかけるように
七海さんの脚の柔らかさや体温がとても気持ちよく
僕は意識を手放した。

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