異世界で美少女吸血鬼になったので”魅了”で女の子を堕とし、国を滅ぼします ~洗脳と吸血に変えられていく乙女たち~
Ex3 思い出巡り
ゲートを抜けた先には、見慣れた学校の屋上があります。
私はあえて制服を身に纏ってそこに降り立つと、町並みを見つめながら、秋の夜風を全身で感じ、彼女たちに問いかけました。
「覚えていますか? 私たちがここで一緒に過ごした時間のことを」
蘇る記憶。
彼女たちと共に過ごした時間。
投げかけられた罵倒。
刻まれた痛み。
青痣。
血。
笑い声。
見下す目。
「今となっては、ただの笑い話ですが」
意味もなく罵倒され、蹴飛ばされたことも。
髪を引っ張られながら、無造作にハサミで切断されたことも。
ピアスを開けてあげると言いながら、耳たぶに安全ピンを何度も何度も突き刺したことも。
うざったいから、と言う理由で手首をカッターで傷つけられたことも。
無理やり裸にされて、男たちに犯されて、それを見て大笑いしていたことも。
何もかもが、遠い昔のことのよう。
笑い話で、笑ってしまうほど今では考えられない話で。
「そうですよね、冬花、桜奈?」
「はいっ、千草さま!」
元気に返事をしたのは桜奈の方です。
少し舌っ足らずで馬鹿っぽいですが、従順で素直な良いペットなんですよ。
「申し訳ありません、千草様。あの時の私たちは、どうかしていました……」
「構いませんよ、あの時の2人が居たから、今の私が居るんですから。結果論ではありますが、感謝すらしているぐらいです」
冬花は少しネガティブ思考が過ぎますが、大人しくて可愛らしいペットになりました。
不安な表情を浮かべて落ち込んでいるので、私はしゃがみこみ、四つん這いの彼女の下顎を撫でてやります。
すると「くぅん」と甘えたような声を出して、気持ちよさそうに目を細めました。
かつては私を見下していた2人が、今は首輪を付け、リードを握られながら四つん這いの犬になっている。
決してこれは私が望んだことではありません、冬花と桜奈が自ら言い出したことです。
おそらくは罪悪感からの提案だったのでしょうが、想像以上に彼女たち自身もはまりこんでしまって――
ひょっとすると、元々私をいじめていたのは、自身に被虐願望があったからなのかもしれません。
私にはそういった趣味は無いのですが、愛する冬花と桜奈に望まれたのなら仕方ありませんよね。
「じゃあ行きましょうか、久々の学校がどうなっているか、2人も気になるでしょう?」
私が強めにリードを引くと、2人は「うぐっ」と苦しそうな声を出しながら、嬉しそうな顔をしていました。
言っておきますが、苦痛ならなんでもいいわけじゃないんですよ。
私から与えられる苦痛、という部分が重要なんです。
◇◇◇
私の足音と、ぺたぺたと地面を叩く手のひらの音、ずりずりと衣を擦る音、そして興奮気味の2人の荒い呼吸と――いくつもの音が混ざりながら、夜の校舎に響いています。
現在時刻は夜の22時。
深夜というには早い時間ですが、学校にはほとんど誰も残っていません。
以前なら、夜の学校というだけで恐ろしいものでしたが、今ではむしろこの暗闇に親近感を抱いてしまいます。
人は暗闇の向こうに潜む何かを恐れるもの、ですが今の私たちは暗闇の向こうに潜む何かそのものですから。
要するに、被害者から加害者になったのです。
「ああ、ここは――」
私は自分たちの教室の1階上にある、普段はあまり使われていない3階の東側のトイレの前で立ち止まりました。
人気が無いのをいいことに、よくここの男子トイレに連れ込まれていたんです。
あの時の彼らはどうしているでしょうか、まだまだ卒業はしていないはずですから、転校していない限りは学校に通っているはずなのですが。
まあ、こんな時間じゃ会うのも難しいでしょうね、再会は次回に、ということで。
今は――冬花と桜奈の懺悔を終わらせる方が先ですから。
「懐かしいですね。覚えてますか? 桜奈がここの女子トイレで踏み潰したパンを、私に食べさせた時のことを。吐き出してしまったのに、それもまた舐め取れって言われて大変でした」
「……覚えて、います」
「ああ、よしよし、怒っているわけじゃないんですよ」
私は桜奈の頭を撫でながら話を続けた。
「ただ、精算して欲しいだけなんです。ほら、冬花と桜奈を可愛がっていると、ふと急に冷めることがあるじゃないですか。あれって、自分たちが以前、私にしたことを思い出しているからでしょう?」
「それはそうだけど……許して、くれるの?」
「桜奈」
私は自ら四つん這いになると、彼女と視線を合わせ、唇を重ねます。
「はむ……ちゅ、ぷちゅっ……んちゅぱっ、れぅ……ん、ふぅっ、ぁん……」
そして口内を乱暴に蹂躙すると、桜奈は喘ぎ声を交えながら、私に合わせて舌を絡めてきました。
私は心地よい感触を十分堪能すると、唇を離します。
彼女は惚けた表情を見せながらも、意図が察せなかったのか不思議そうにこちらを見ています。
「私はあなたたちのことを愛しているんです。最初から許すとか許さないとか、そういう次元の話じゃないんですよ」
「……私、あんなに……あんなに、酷いことしたのに……?」
「そんな罪悪感はもう必要ありません。もちろん冬花もですよ、今日で捨ててしまいましょう。私に向ける気持ちの中に、愛情以外の不純物なんて必要ありませんから」
「千草様……なんてお優しいのでしょう」
「千草さま……! うん、わかった。私、昔のことはぜんぶ忘れて、心の底から千草さまのペットになってみせるから!」
桜奈の健気な言葉に、私は思わず胸に抱きしめずにはいられませんでした。
なんてかわいらしいんでしょう。
もっと早くにこの本性を知れていれば、私たちは傷つけ合うこともなく、わかりあえていたのに。
過去を嘆いても仕方ありません、今は未来を見据えないと。
これまでより、これからの方がずっとずっと長いのですから。
◇◇◇
次は同じく3階にある理科準備室へ向かいます。
鍵は力づくでこじ開け、多数の
先程は桜奈との思い出の場所でしたから、今度はもちろん冬花の番です。
「ここも懐かしいです。ねえ冬花?」
「はい……忘れはしません。私が備品を壊して、その責任を千草様に押し付けました」
それで私に同情的だった先生も、次第に態度が冷たくなっていったんですよね。
「冬花は、どうして欲しいですか? 桜奈は愛情で上書きしてやれば罪の意識も消えるかもしれませんが、あなたの場合はそれだけでは足りないでしょう?」
「私の望みを、聞いてくださるんですか?」
「私が今の冬花に嘘をつくことなんてありませんよ。可愛いペットのおねだりですから、なんだって聞いてあげます」
「じゃ、じゃあ……」
冬花は四つん這いの体勢からごろんと寝転がると、お腹を私に見せつけるように仰向けになりました。
さらに頬を赤らめ、何かを期待するように私の方を見ています。
「踏んで、くれませんか? とびきり痛くてもいいですし、弄ぶ感じでも構いません、とにかく千草様に踏んで欲しいんですっ!」
「冬花は痛いのが好きですもんね。わかりました、靴と素足はどちらがいいですか?」
「そこも決めていいのですかっ!? で、でしたら素足でっ、千草様の蒸れた素足で思い切り顔を滅茶苦茶にしてください!」
「ふふふ、変態さんですね」
「気持ち悪い……ですか?」
「いいえ、私は変態さんは好きですよ。もっともっと無様な姿を見せてください、冬花」
「千草様……あぁ、私、千草様のペットになれて良かった……世界一の幸せ者ですぅ」
そう言って、冬花は涙を流しながら喜びました。
私は靴と靴下を脱ぎ、素足で遠慮なしに冬花の顔を踏みつけます。
すると足の裏から指の間に至るまで、彼女は長い舌でまんべんなく舐め始めました。
生ぬるくくすぐったい感覚が足裏に走ります。
敏感な今の体だと、足裏への刺激だけでも思わず声が出てしまうほどです。
そういえば、風岡さんの檻の前の時は、桜奈が私の足を舐めたんですっけ。
踏みつけられ、顔をもみくちゃにされながら、口や鼻に指を突っ込まれる不細工な冬花を、桜奈は嬉しそうに見ています。
2人とも本当に、可愛らしいマゾペットなりましたね、主人として誇らしいです。
「ふむちゅっ、はぷっ、んぐ、ごっ……ぉ、ふ、んっふううぅっ……!」
顔でしばらく遊んだ後は、大きな胸をこねくり回すように踏みつけます。
「あふうぅっ、んああぁっ!」
その度に冬花はよがって、体をよじらせて。
こんなに強く踏みつけているというのに、これが気持ちいいだなんてほんとド変態ですね。
ああ可愛い、可愛い、可愛い!
「おふぅっ、んぐっ、あおおぉっ!」
ほら、こんなに柔らかいお腹を、力いっぱい何度も何度もかかとで蹴飛ばしても、こんなにも嬉しそう。
お腹が飽きたらまた顔に戻って、こねくりまわして。
あーあ、唾液まみれになってしまいました、じゃあ胸のあたりで拭いてしまいましょうか。
「くすくす、自分の服が汚れているのに、それすらも悦んでしまうだなんて、もう冬花は私に殺されたって嬉しいんじゃないですか?」
「はっ、はひぃっ、千草様ならぁっ、刺されてもぉ、殺されてもぉ、嬉しいですううぅぅ!」
「でもだめですよ、死んだらそこでお終いですから。冬花は生きて、生きて、永遠に生きて、私に愛される義務があるんです」
「あっ、ああぁっ、ありがとうございますぅっ! んぁっ、千草様に愛されてぇ、私、もう、死んでもいいぐらいひぃっ、幸せ、れすぅっ!」
「だからぁっ、死んじゃいけないって、言ってるじゃないですかっ!」
「はっぐぅうぅぅぅっ!」
力いっぱい腹を圧迫すると、冬花は吠えるような声をあげました。
どうせすぐに治りますけど、きっとお腹には青痣が出来ていることでしょう。
それすらも、今の彼女なら、私に愛された証として喜んでしまうんでしょうが。
「あの、千草さま……?」
その時、桜奈が私に声をかけてきました。
見てみると、彼女は太ももをもじもじとすり合わせながら、私の服の端を掴んでいます。
「私も、踏んで欲しいの」
ああ、なるほど。
ちょっと激しくしすぎましたからね、こんなものを見せられたら我慢出来ないのも当然です。
私は彼女の耳元で、
「踏んでほしいなら、犬みたいにお腹を見せて寝転がってください」
と囁くと、彼女はすぐさま床に仰向けになりました。
冬花は息も絶え絶えの様子なので、一旦休ませておいて、桜奈への責めを開始します。
先程までの行為で冬花の唾液がべったりと付いた足裏を、彼女の顔に押し付けました。
ぬるりとした感触に、独特の味と匂い。
まあしかし、冬花と桜奈は普段からよく愛し合っていますし、これも慣れ親しんだ味なのでしょう。
桜奈は喜んで私の足裏に長い舌をはわせると、必死に舐めしゃぶりはじめました。
私も彼女の奉仕に報いるため、足全体を、指先まで使って顔を弄んでやります。
それからしばらくの間、理科準備室には、痛めつけられて歓喜する、桜奈と冬花の声が響いたのでした。
◇◇◇
放心状態になった2人を引っ張りながら、さらに私は散歩を続けます。
校舎にさほど思い入れなど無かったのですが、いざ久々に歩いてみると、なぜだかノスタルジーに胸が締め付けられます。
やはり異世界よりは、故郷であるこの世界の方が空気が合うのでしょう。
冬花と桜奈も、心なしか普段よりもリラックスしている様子でした。
そして私たちは校舎から出て、体育館へと続く屋外通路へと差し掛かります。
屋上ほどでは無いものの、秋の寒風に吹かれるとさすがに少し寒気を感じます。
地面には小石も転がっていますし、ここを2人に四つん這いで移動させるのは忍びないです。
できれば屋内に居たい所ですが――私は設置された手すりを見て、いいことを考えつきました。
そう言えば、今まで踏んだり噛んだり椅子にしたりはしていましたが、オーソドックスな痛めつけかたはしていませんでしたから。
これはいい機会だと思ったんです。
私は冬花と桜奈に、手すりに手を置かせると、お尻を上げてこちらに向けるよう指示をしました。
2人は言われるがままに動き、丸みがあり柔らかそうな臀部を私の方に向け、誘うように微かに揺らします。
手を伸ばし、スカートの上から撫でると、2人はユニゾンのようにほぼ同時に甘い吐息を漏らしました。
ですが、こんな生ぬるいふれあいをするために、今の体制を取らせたわけじゃありません。
さて、私はまず桜奈の横に移動しました。
そして大きく手を振りかぶり――バチィンッ! とスカートの上から叩きました。
「んひぃんっ!」
桜奈はひときわそそる鳴き声を上げました、聞いているだけでゾクゾクしてきます。
私はさらに間髪入れずに、彼女の柔肌を打ちました。
バチンッ、バチンッ、バチンッ!
その度に桜奈は体を跳ねさせ、面白いように喘ぐのです。
「んひぅっ、ひあぁっ、あおぉっ、はあぁんっ!」
「もっと痛いのが欲しかったら、自分でスカートを上げてください」
「は、はひっ、千草さまぁっ!」
桜奈は言われるがままにスカートを捲りあげると、桃色に染まった肌に、白のガーターベルトと、同じく白の下着を見せつけました。
肌の変色具合からして相当痛いでしょうに、それでもそれは揺れながら、私の手を、今か今かと待ちわびていました。
ふふ、こんな不埒な犬は、もっとちゃあんと躾けてあげないといけませんね。
私は遠慮せずに、むき出しになった肌に、手のひらを叩きつけました。
バチィンッ! と小気味のいい音が校庭に響き渡ります。
「ひううぅぅんっ!」
「いい声ですね、桜奈。かつて私をいじめていた場所で、お尻を叩かれるのは気持ちいいですか?」
桜奈は何度も何度も首を縦に振ります。
「最高なのぉっ! だからもっと、もっとお願いぃっ!」
「素直な子は好きですよっ!」
健気なペットに報いるように、私は夢中になって彼女を叩きつけました。
その度に喘ぎ声と乾いた音が響き、肌は赤く腫れ上がっていきます。
そうやって私が桜奈の体にのめり込んでいると――
「千草様。ずるいです、桜奈ばっかり。私もっ、私も沢山叩いてくださいっ!」
「はぁ、はぁ……あぁ、ごめんなさい冬花。あまりに楽しくて、周囲が見えなくなってしまいました。すぐにあなたも叩いてあげますね――」
私が指示するまでもなく、冬花は自らスカートをめくりあげています。
露わになるのは桜奈と同じく、私が選んであげた、ガーターベルトと下着。
だって私の所有物なんですから、身につけるものも、身に刻むものも、そして体に空けた穴を飾るものだって、全部選んであげたいのです。
「ほらっ!」
「はううぅんんっ!」
「気持ちいいならもっといい声で鳴いてください! 私のペットなら恥は捨てて私を悦ばせることだけ考えてくださいっ!」
「はひぃっ、んおぉっ、千草さまはぁっ、いいれひゅっ、おひり、たたかれへぇっ、とーかは……きもちいっ……ぐ、いい、れすうぅっ!」
ネガティブ思考に陥りがちな冬花だって、快楽に溺れている間は明るく居られる。
ああ、愛し合うってなんて素晴らしいんでしょう。
ずっとこうしていたい、いつまでもこうしていたい。
「んああぁうっ!」
「ひゃあぁあんっ!」
「ひぐうぅっ!」
「いぎっ、ぐうぅ!」
私は交互に2人を叩き、それに合わせて2人が喘ぐ。
最初は楽しくて楽しくて仕方ありませんでしたし、今だって2人は幸せで仕方ない様子なのですが――ずっと手で叩いていると、少し刺激が足りなくなってきました。
影で鞭でも作って、肌に傷が入るぐらい激しくしてみましょうか。
それともどこかから道具を見つけるべきでしょうか。
そう思って周囲を見回すと、ちょうど良い物が転がっていました。
「変な音が聞こえると思ったら、お前ら……行方不明になってた佐藤と、秋空と……もしかして、日向か?」
専用の道具と比べると出来は荒いですが、しかしそれも味になるでしょう。
「帰ってきてたのかよ! みんな心配してたんだぜ? ……って、なんでそんな反応薄いんだ? つーか何だよその格好、なんで尻なんて出してんだよ」
私はゆっくりと彼に近づいていきます。
冬花と桜奈は私の出方を伺っているのか、じっとこちらを見ていました。
「いや、日向、お前はどうだっていいから。てか本当に日向なのか? 暗くてよく見えないが傷も無いし、昔はもっと小汚かったよな。まあいいや、ところで風岡と河岸、土崎はどうしたんだ? 秋空たちが帰ってきてるってことはあいつらも居るんだろ?」
私はそれの腕に触れると、形状を確かめます。
「は? おい日向、何やってんだよ。触ってんじゃねえよ気持ち悪い」
振りほどかれてしまいました。
うざったいので、影で背後から拘束します。
「まず日向と秋空たちが一緒に行動してる時点でおか――あ? なんだこれ、おいっ、日向何かしやがったな!? 体が……動かなっ!?」
そして改めて腕に触れ、肩からそれを引きちぎりました。
「ひっ、ぎゃぁぁあああああああっ!? あがっ、がっ、はああぁっ!」
ブチブチッ、と皮が切れ、筋肉が断たれ、ボタボタと大量の血が流れ落ちます。
血で汚れるのは嫌ですね、いくら被虐趣味とはいえ、男の血なんてお断りでしょうから。
ひとまず切断面を埋めて……よし、これで使えるでしょうか。
「いぎぃううぅ……腕、俺の、腕えぇぇ……!」
私は引きちぎった腕を揺らしながら、まず桜奈に近づいていきます。
何をされるのか気づいた2人は、色っぽく微笑むと、腰を上げて私がやりやすい位置に調整します。
そして私は振りかぶり――二の腕側を叩きつける。
ベヂンッ!
「はぐううぅぅぅっ!」
手のひらよりも鈍い音と共に、叩くというよりは殴ると言った方がふさわしい、鈍い感触が伝わってきます。
それでも、先程までとは違う痛みに、桜奈は喜んでいるようで。
次はこちらを羨ましそうに見つめている冬花の方に近づくと、同じように叩きつけました。
「はおおぉぉんっ!」
普段の冬花からは考えられない、とても下品な声が夜空に轟きました。
ギャップっていいですよね、ただそれだけで私を興奮の高みに誘ってくれる。
2人の想像以上の素晴らしい反応に悦に浸っていると、私の足に触れる何者かが居ました。
「腕……を、かえ……して、俺のおぉ……」
ゴミです。
ですがまだ使い道はあります。
私はその顔を蹴飛ばすと、「あぐぅっ」首を踏みつけ、「ふぎゅっ」、喉仏を圧迫して呼吸を止めながら、「ぐうぅ、ご、が」影を使って足を手元まで動かしました。
そのまま力を込めて、今度は太ももから引きちぎります。
「ぎ、ぎぎゃっ、がああああぁぁぁっ! あっ、あああっ! あぁぁぁっ!?」
さすがに腕に比べると重いですし、出血量も比べ物になりません。
私は自分の足が汚れるのも嫌だったので、素早く引きちぎった太ももの切断面を塞ぎました。
そしてまた桜奈の隣に立ち、それを振りかぶって――鈍器のようなそれで、殴りつけます。
「おぐうぅっ、う、ひいぃぃ……っ!」
さすがのこれには、彼女も苦しげな声をあげます。
それでも、私から与えられる痛みというだけで、無条件で悦んでくれる。
こんなに主人に大して誠実なペットが他に居るでしょうか、感激して泣いてしまいそうですし、興奮して達してしまいそう。
嬉しすぎて、思わずもう一度、続けて殴りつけてしまいました。
「んおおぉぉおおおっ!」
さすが吸血鬼の肉体、これで怪我をするということはありませんが、それでも桜奈はついに手すりからずり落ちて、崩れてしまいました。
これ以上は、体の負担が大きそうですね。
あとは、期待しながらこちらを見ている冬花で楽しむとしましょう。
「あ、ああぁ……あしぃ、うでぇ……俺の、から、だ……ど、なって……」
「いきますよ、冬花っ」
「たす、けて……くれぇ。化物、だ……あれ……」
「はい、千草様ぁ! 思い切りやってください!」
ドゴンッ!
「んああぁぁぁぁああっ!」
「ぁ……あぁ、冷た、い……寒、いよ……どこ、みん、な……いや、だ……しにたく、な……」
「さあ、もう1回いきますよ!」
「おか、さ……たす、け……て……」
「はいぃっ、壊してぇっ、千草様! 私を、壊してくださぁいっ!」
ドゴォッ!
「はぎゃああぁぁぁあああああんっ!」
叫び声とも喘ぎ声ともつかぬ奇声をあげながら、冬花もまた、崩れ落ちてしまいました。
「ふぅ、ふぅ……っ」
私もさすがに、体力的には問題はないのですが、興奮しすぎて疲れてしまいましたね。
そろそろ今日の散歩は終わりにしましょう。
「はぁ……さあ、帰りましょう2人とも。今度はあちらの世界の部屋で、優しく愛してあげますから」
「はひぃ……ちぐひゃ、ひゃま……」
「らくひゃん、かわいがっへ、くらひゃい……ちぐさ、様ぁ……」
2人とも舌が回っていませんし、なかなか立ち上がれないようで。
仕方ないので、私は桜奈を背負い、冬花をお姫様抱っこで抱き上げました。
2人は主に迷惑を掛けてしまったことを恥じているのか、少し落ち込んだ様子でしたが、
「主というのは、ペットに迷惑をかけられたいものなんですよ」
という私の一言で救われたようです。
それからあちらの世界に戻ると、少し体力が戻ったのか、全身全霊で私に奉仕をしてくれました。
総じて、とても満足できる一日でした。
また今日みたいに散歩できるといいですね。
今度は昔のことなんて全く関係なしに、ひたすら無心でお互いに快楽を貪りながら。
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コメント
トリュウ♪
とてもいい話です。今まで読んできた小説で1位に上げるほど良かったです。