異世界に転生したので楽しく過ごすようです
勇者編第2話 ステータスの確認をしました
魔王を倒してきて欲しいのです!と言われた俺達だが、上手く状況が飲み込めていなかった。
そんな状態では安請け合いは出来ないし、第一そんな事をするつもりもない。
俺は直ぐに元の世界に戻りたいのだ。あいつの隣にいたいから。
「今すぐ元いた世界に返して!」
逢奏が俺の心を代弁するかのごとく教皇に向かって言った。
その時の逢奏の表情は切羽詰まったものであった。
だが、教皇は何食わぬ顔でその質問に答えた。
「私共では無理なのです…。私は危険が迫った時の勇者の召喚方法しか知らされていません」
「それじゃあ、もう戻れないってことなの…?」
那由多が恐る恐る尋ねる。
「いえ。知らされている事はもう一つあるのです。勇者はこの国を救った後、また元いた世界に戻っていくということです」
「具体的な帰還方法は分からないのですか?」
海雪がそう尋ねると教皇は刹那の時間であったが顔をしかめた様な気がした。
「…具体的な方法は分かりません。しかし、魔王を倒す事が出来ればなにかヒントになるものがあるかも知れません」
「分かりました。ですが、私だけで魔王を倒しすという判断は出来ないので、ここにいる3人話をさせて頂きます」
「その方がいいでしょう。まだ状況が飲み込めていない勇者様もいらっしゃる様ですし…。決まったら返事をお聞かせください。いい返事が聞けることを願っています」
そう言って教皇は部屋の隅へ移動し、俺達の返事を待つ体制になった。
「…らしいですけど皆はどうしますか?」
海雪が俺達3人に尋ねる。
「そんなのすぐに帰りたいに決まってるじゃない!」
「あいちゃん落ち着いて!大丈夫だから!」
「………ごめん。みっともない姿を見せた」
逢奏はようやく気持ちを落ち着かせれた様だ。
しかし、それっきり話し合いは進む気配がない。皆、遠慮しているのだろう。
俺はその空気を打破するために自分の意思を示す事にした。
「俺は魔王を倒しにいく。今の状況じゃ教皇に従っていた方が身のためだからな」
「私も拓真さんと同じ考えです。もし教皇が私達に断られた時、洗脳しないとも限りませんし」
「…ッ!」
逢奏と那由多はその話を聞いて、その可能性がある事が分かったのだろう。
「…逢奏と那由多も魔王を倒しに行くって事でいいか?」
俺の言葉に二人は頷いた。
「この状況については海雪がなにか知ってるみたいだったからな。後で聞くけどいいか?」
「はい」
これで取り敢えずは話し合いは終わったな。
「教皇様。話し合いが終わりました。俺達は魔王を倒す事にします」
「それは何よりです。申し遅れましたが、私の名はヨハン・ベリックです。私を呼ぶ際はヨハンとお呼びください」
「分かりました。ではヨハンさん。早速なのですがこれからどうしていけば良いのかを教えてもらえませんか?」
魔王を倒す為にする事を知っておけば時短できる所を見つける事が出来るからな。
「まず前提として、魔王を倒すということは戦うという事になります。その為、自分の強化が必要になります。勇者様、ステータスと念じてみてください」
俺はヨハンの言った通りにステータスと念じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒイラギ タクマ
Lv.1
HP:500
MP:250
【魔法】
聖光魔法・雷魔法・時空魔法・回復魔法
【スキル】
宝具召喚・鑑定・言語理解・念話・感知・魔力転化・獲得経験値増加・獲得経験値増加大・獲得経験値増加極
【称号】
勇者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目の前に出てきたのは自分の名前や魔法、スキルなどが書かれたウィンドウだった。
「今、目の前に自分の名前が書かれているウィンドウが出たと思います。そのウィンドウに書かれているものが皆様のステータスとなります」
という事はこれが俺のステータスになるのか。皆のステータスはどうなっているのだろうか?
「もし、ステータスを相手に見せたい時は見せたい相手を思いながらステータスと念じてくだい」
なるほどな。じゃあ皆のステータスも見てみたいところだな。
「皆はどうだ?」
俺はそう言って自分のステータスを皆に見せる。
すると、目の前に新しく3つのウィンドウが出てきた。これが皆のステータスなのだろう。
俺はそのステータスを確認する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シノノメ アイカ
Lv.1
HP:500
MP:250
【魔法】
炎魔法・風魔法
【スキル】
宝具召喚・鑑定・言語理解・念話・感知・魔力転化・獲得経験値増加・獲得経験値増加大・獲得経験値増加極
【称号】
勇者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タカナシ ナユタ
Lv.1
HP:500
MP:250
【魔法】
支援魔法・結界魔法・生活魔法・回復魔法・蘇生魔法・復活魔法
【スキル】
宝具召喚・鑑定・言語理解・念話・マジックボックス・マップ・魔力転化・獲得経験値増加・獲得経験値増加大・獲得経験値増加極
【称号】
勇者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キサラギ ミユキ
Lv.1
HP:500
MP:250
【魔法】
炎魔法・水魔法・土魔法・風魔法・闇魔法・光魔法
【スキル】
宝具召喚・鑑定・言語理解・念話・魔力転化・獲得経験値増加・獲得経験値増加大・獲得経験値増加極
【称号】
勇者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「皆ほぼ同じステータスみたいだな。レベル1っていうのが原因なのか…?」
「勇者様は現在レベル1なのですね?でしたら早急にレベルを上げた方がよろしいと思います。この世界で皆様の歳だと平均レベルは10~15くらいですから不自然に思われるかも知れません」
「なるほど…。確かにそうかもしれませんね」
「まずはこの聖都の冒険者ギルドに登録してください。登録するとギルドカードが貰えるのでそれが勇者様の身分証明となります。ですが今日はもう遅いので私が用意したは部屋に泊まって、明日行くと良いでしょう」
「分かりました。俺達も色々あって疲れていたのでそちらの方がいいですし」
「では、部屋へ案内しますので付いてきてください」
こうして俺達はこの世界に連れてこられてから初めての夜を迎えた。
そんな状態では安請け合いは出来ないし、第一そんな事をするつもりもない。
俺は直ぐに元の世界に戻りたいのだ。あいつの隣にいたいから。
「今すぐ元いた世界に返して!」
逢奏が俺の心を代弁するかのごとく教皇に向かって言った。
その時の逢奏の表情は切羽詰まったものであった。
だが、教皇は何食わぬ顔でその質問に答えた。
「私共では無理なのです…。私は危険が迫った時の勇者の召喚方法しか知らされていません」
「それじゃあ、もう戻れないってことなの…?」
那由多が恐る恐る尋ねる。
「いえ。知らされている事はもう一つあるのです。勇者はこの国を救った後、また元いた世界に戻っていくということです」
「具体的な帰還方法は分からないのですか?」
海雪がそう尋ねると教皇は刹那の時間であったが顔をしかめた様な気がした。
「…具体的な方法は分かりません。しかし、魔王を倒す事が出来ればなにかヒントになるものがあるかも知れません」
「分かりました。ですが、私だけで魔王を倒しすという判断は出来ないので、ここにいる3人話をさせて頂きます」
「その方がいいでしょう。まだ状況が飲み込めていない勇者様もいらっしゃる様ですし…。決まったら返事をお聞かせください。いい返事が聞けることを願っています」
そう言って教皇は部屋の隅へ移動し、俺達の返事を待つ体制になった。
「…らしいですけど皆はどうしますか?」
海雪が俺達3人に尋ねる。
「そんなのすぐに帰りたいに決まってるじゃない!」
「あいちゃん落ち着いて!大丈夫だから!」
「………ごめん。みっともない姿を見せた」
逢奏はようやく気持ちを落ち着かせれた様だ。
しかし、それっきり話し合いは進む気配がない。皆、遠慮しているのだろう。
俺はその空気を打破するために自分の意思を示す事にした。
「俺は魔王を倒しにいく。今の状況じゃ教皇に従っていた方が身のためだからな」
「私も拓真さんと同じ考えです。もし教皇が私達に断られた時、洗脳しないとも限りませんし」
「…ッ!」
逢奏と那由多はその話を聞いて、その可能性がある事が分かったのだろう。
「…逢奏と那由多も魔王を倒しに行くって事でいいか?」
俺の言葉に二人は頷いた。
「この状況については海雪がなにか知ってるみたいだったからな。後で聞くけどいいか?」
「はい」
これで取り敢えずは話し合いは終わったな。
「教皇様。話し合いが終わりました。俺達は魔王を倒す事にします」
「それは何よりです。申し遅れましたが、私の名はヨハン・ベリックです。私を呼ぶ際はヨハンとお呼びください」
「分かりました。ではヨハンさん。早速なのですがこれからどうしていけば良いのかを教えてもらえませんか?」
魔王を倒す為にする事を知っておけば時短できる所を見つける事が出来るからな。
「まず前提として、魔王を倒すということは戦うという事になります。その為、自分の強化が必要になります。勇者様、ステータスと念じてみてください」
俺はヨハンの言った通りにステータスと念じた。
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ヒイラギ タクマ
Lv.1
HP:500
MP:250
【魔法】
聖光魔法・雷魔法・時空魔法・回復魔法
【スキル】
宝具召喚・鑑定・言語理解・念話・感知・魔力転化・獲得経験値増加・獲得経験値増加大・獲得経験値増加極
【称号】
勇者
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目の前に出てきたのは自分の名前や魔法、スキルなどが書かれたウィンドウだった。
「今、目の前に自分の名前が書かれているウィンドウが出たと思います。そのウィンドウに書かれているものが皆様のステータスとなります」
という事はこれが俺のステータスになるのか。皆のステータスはどうなっているのだろうか?
「もし、ステータスを相手に見せたい時は見せたい相手を思いながらステータスと念じてくだい」
なるほどな。じゃあ皆のステータスも見てみたいところだな。
「皆はどうだ?」
俺はそう言って自分のステータスを皆に見せる。
すると、目の前に新しく3つのウィンドウが出てきた。これが皆のステータスなのだろう。
俺はそのステータスを確認する。
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シノノメ アイカ
Lv.1
HP:500
MP:250
【魔法】
炎魔法・風魔法
【スキル】
宝具召喚・鑑定・言語理解・念話・感知・魔力転化・獲得経験値増加・獲得経験値増加大・獲得経験値増加極
【称号】
勇者
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タカナシ ナユタ
Lv.1
HP:500
MP:250
【魔法】
支援魔法・結界魔法・生活魔法・回復魔法・蘇生魔法・復活魔法
【スキル】
宝具召喚・鑑定・言語理解・念話・マジックボックス・マップ・魔力転化・獲得経験値増加・獲得経験値増加大・獲得経験値増加極
【称号】
勇者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キサラギ ミユキ
Lv.1
HP:500
MP:250
【魔法】
炎魔法・水魔法・土魔法・風魔法・闇魔法・光魔法
【スキル】
宝具召喚・鑑定・言語理解・念話・魔力転化・獲得経験値増加・獲得経験値増加大・獲得経験値増加極
【称号】
勇者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「皆ほぼ同じステータスみたいだな。レベル1っていうのが原因なのか…?」
「勇者様は現在レベル1なのですね?でしたら早急にレベルを上げた方がよろしいと思います。この世界で皆様の歳だと平均レベルは10~15くらいですから不自然に思われるかも知れません」
「なるほど…。確かにそうかもしれませんね」
「まずはこの聖都の冒険者ギルドに登録してください。登録するとギルドカードが貰えるのでそれが勇者様の身分証明となります。ですが今日はもう遅いので私が用意したは部屋に泊まって、明日行くと良いでしょう」
「分かりました。俺達も色々あって疲れていたのでそちらの方がいいですし」
「では、部屋へ案内しますので付いてきてください」
こうして俺達はこの世界に連れてこられてから初めての夜を迎えた。
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