戦闘力?皆無ですが防御力とトラップには自信があります。
脳筋は考えることがやばい、物は考えようなのだ。
なぜだ、何故こうなった。
「シショー今日こそは私が勝つんだから!」
本当にドウシテコウナッタ。
オレの事をシショーと呼び戦闘態勢に入っている獣人族の少女ノノは森での対決以降オレのことをずっと追っかけ回してくるのだ、しかも筋力強化を所構わず使用して、だ。
そして、スピードを制御しきれずに壁に激突し猫の様な声をあげて気絶する。の、繰り返しである。
5回くらい同じことを繰り返したあたりから何を勘違いしたのかわからないのだがオレが気がつかない様な攻撃を加えて気絶をさせていると思った様でそれからと言うもの何故か「シショー」オレのことを呼びながら飛びかかってくるのである。
大人しくしていれば可愛いのにな・・・っと思いつついつものことかとノノ横を通り過ぎるのである。
おっと、そもそもネトゲの時点で中身がおっさんの可能性もあるわけだしあくまで「キャラクターが」可愛いって言うことよ?
その辺りは間違えてもらったら困るな。
そんな感じのやり取りをしつつ今日も猫の様な声をあげて壁に突撃したノノだが今日はいつもと様子が違った模様。
「ふっ・・・ふふふ、いつもの私と一緒だと思ったらダメだよシショー」
「いや、一緒だろ壁に突撃してるんだし、それを克服してからそう言うことは言ってほしいな。」
小さく「うっ」っと呻る。
「そっそういえば、今日はシショーにお願いがあったんでしたぁ〜」
目が泳いだ状態で話題をそらしてきた。
「で、お願いってなんだ?面倒ごとなら他を頼んでくれないか?」
彼女はクランに入っている、正直そちらにお願いをした方が人数も集まって効率がいいだろうと内心思いつつ、彼女の話を聞いた。
「えっと、スペルの強化のために何個かモンスターの素材が欲しいんです、でも私1人だけだとモンスター倒せないのでシショーに協力をお願いしたいと思いましてぇ・・・」
なるほど、狩りの誘いか。
モンスターによってはトラップの素材になりそうなので心路よく引き受けることにした。
「そんで、今必要な素材はなんだ?もし手持ちで使わないのがあれば少し分けてやるよ。」
「えっと、オーガベアの筋肉が10個と骨太骸骨の骨を20個、ハッスルオウルの胸筋が10個、クロコダイルレッグを10個必要です!(キリッ)」
必要素材を言い終えると何故かドヤ顔をしながらこちらを見つめてくる。
「あぁーその辺りの素材はまったくもってないな、その辺の素材はあんまりオレも使わないからな。」
何故なら今言った素材は全て前線向きのスペルの素材やドーピングアイテムの素材でトラップの素材にはならないからだ。
「見事に筋肉ばっかりだな・・・何に使うんだこれ?」
普段使わない素材ばかりで何に使うかまったく見当がつかない。
「筋力強化の強化素材です!次の強化でスペルレベルⅤになるんですよー」
まぁ、なんとなく予想はついていた。
こいつの使っているスペルはこれしか見たことがないからだ。
「このスペルさえ手に入れればシショーも反応できなくなるだろうし攻撃力とスピード上がれば強くなれるはず!」
ん?今こいつ筋力が上がればスピードが上がると言ったか?普通筋力が上がれば攻撃力が上がるって言うのが常識だと思うのだがノノはスピードが上がると言うのだ。
「おい、なんで筋肉が強化されたらスピードが上がるんだよ!おかしいだろそれ!?」
「嫌だなー脚力も上がるんだから早くなるに決まってるじゃないですか〜それに防御力も上がるんですよこれ」
「なん・・・だと・・・!?」
その時、俺に衝撃が走った。
今までこのゲームをテスト版からプレイしていたのだが今までその様な報告はなかったからだ。
「筋力強化でどれくらい早さが上がるんだから?今までそんなこと聞いたことがないんだが」
「えっとね、効果を足にのみ適用すると素早さの補正がどうもスペルぶん適用されるみたいです、おかげで筋力強化系以外のスペルをデッキに入れなくっても筋力アップ系スペルだけで色々できるんですよ」
さらに衝撃が走った。
こいつ、デッキのには筋力強化系のスペルしか入ってないと言う。
一口に筋力強化系のスペルといっても多様であるのだ。
例えば毒耐性強化しつつ筋力強化も出来るスペルも存在する。
オレはもう衝撃が走りすぎて口を開けたまま軽い放心状態となった。
(ダメだこいつ早くなんとかしないと・・・)
「他にもスペルって色々使い道ありますよね、高速移動の効果を弓に適用して弾速強化とか出来ますしね〜」
ふむ、要は組み合わせることで色々効果を上げることや部位を変更することが出来るのか、これを応用すればトラップの幅も広がりそうだ。
「ノノ・・・お前以外にすごいやつなかもしれないな・・・」
「えっ?なんでですか?」
耳をぴょこぴょこ動かしながらノノが聞き返してくる。
壁にぶつかって伸びる事さえ無ければ純粋に感激したんだがなぁ・・・
「なあ、さっき言ってたモンスター出てくる場所ってわかってるのか?」
「はい!ここから北に山を2つ超えた渓谷エリアにいるとのことです!」
「よし、準備して出発するかー」
「シショー今日こそは私が勝つんだから!」
本当にドウシテコウナッタ。
オレの事をシショーと呼び戦闘態勢に入っている獣人族の少女ノノは森での対決以降オレのことをずっと追っかけ回してくるのだ、しかも筋力強化を所構わず使用して、だ。
そして、スピードを制御しきれずに壁に激突し猫の様な声をあげて気絶する。の、繰り返しである。
5回くらい同じことを繰り返したあたりから何を勘違いしたのかわからないのだがオレが気がつかない様な攻撃を加えて気絶をさせていると思った様でそれからと言うもの何故か「シショー」オレのことを呼びながら飛びかかってくるのである。
大人しくしていれば可愛いのにな・・・っと思いつついつものことかとノノ横を通り過ぎるのである。
おっと、そもそもネトゲの時点で中身がおっさんの可能性もあるわけだしあくまで「キャラクターが」可愛いって言うことよ?
その辺りは間違えてもらったら困るな。
そんな感じのやり取りをしつつ今日も猫の様な声をあげて壁に突撃したノノだが今日はいつもと様子が違った模様。
「ふっ・・・ふふふ、いつもの私と一緒だと思ったらダメだよシショー」
「いや、一緒だろ壁に突撃してるんだし、それを克服してからそう言うことは言ってほしいな。」
小さく「うっ」っと呻る。
「そっそういえば、今日はシショーにお願いがあったんでしたぁ〜」
目が泳いだ状態で話題をそらしてきた。
「で、お願いってなんだ?面倒ごとなら他を頼んでくれないか?」
彼女はクランに入っている、正直そちらにお願いをした方が人数も集まって効率がいいだろうと内心思いつつ、彼女の話を聞いた。
「えっと、スペルの強化のために何個かモンスターの素材が欲しいんです、でも私1人だけだとモンスター倒せないのでシショーに協力をお願いしたいと思いましてぇ・・・」
なるほど、狩りの誘いか。
モンスターによってはトラップの素材になりそうなので心路よく引き受けることにした。
「そんで、今必要な素材はなんだ?もし手持ちで使わないのがあれば少し分けてやるよ。」
「えっと、オーガベアの筋肉が10個と骨太骸骨の骨を20個、ハッスルオウルの胸筋が10個、クロコダイルレッグを10個必要です!(キリッ)」
必要素材を言い終えると何故かドヤ顔をしながらこちらを見つめてくる。
「あぁーその辺りの素材はまったくもってないな、その辺の素材はあんまりオレも使わないからな。」
何故なら今言った素材は全て前線向きのスペルの素材やドーピングアイテムの素材でトラップの素材にはならないからだ。
「見事に筋肉ばっかりだな・・・何に使うんだこれ?」
普段使わない素材ばかりで何に使うかまったく見当がつかない。
「筋力強化の強化素材です!次の強化でスペルレベルⅤになるんですよー」
まぁ、なんとなく予想はついていた。
こいつの使っているスペルはこれしか見たことがないからだ。
「このスペルさえ手に入れればシショーも反応できなくなるだろうし攻撃力とスピード上がれば強くなれるはず!」
ん?今こいつ筋力が上がればスピードが上がると言ったか?普通筋力が上がれば攻撃力が上がるって言うのが常識だと思うのだがノノはスピードが上がると言うのだ。
「おい、なんで筋肉が強化されたらスピードが上がるんだよ!おかしいだろそれ!?」
「嫌だなー脚力も上がるんだから早くなるに決まってるじゃないですか〜それに防御力も上がるんですよこれ」
「なん・・・だと・・・!?」
その時、俺に衝撃が走った。
今までこのゲームをテスト版からプレイしていたのだが今までその様な報告はなかったからだ。
「筋力強化でどれくらい早さが上がるんだから?今までそんなこと聞いたことがないんだが」
「えっとね、効果を足にのみ適用すると素早さの補正がどうもスペルぶん適用されるみたいです、おかげで筋力強化系以外のスペルをデッキに入れなくっても筋力アップ系スペルだけで色々できるんですよ」
さらに衝撃が走った。
こいつ、デッキのには筋力強化系のスペルしか入ってないと言う。
一口に筋力強化系のスペルといっても多様であるのだ。
例えば毒耐性強化しつつ筋力強化も出来るスペルも存在する。
オレはもう衝撃が走りすぎて口を開けたまま軽い放心状態となった。
(ダメだこいつ早くなんとかしないと・・・)
「他にもスペルって色々使い道ありますよね、高速移動の効果を弓に適用して弾速強化とか出来ますしね〜」
ふむ、要は組み合わせることで色々効果を上げることや部位を変更することが出来るのか、これを応用すればトラップの幅も広がりそうだ。
「ノノ・・・お前以外にすごいやつなかもしれないな・・・」
「えっ?なんでですか?」
耳をぴょこぴょこ動かしながらノノが聞き返してくる。
壁にぶつかって伸びる事さえ無ければ純粋に感激したんだがなぁ・・・
「なあ、さっき言ってたモンスター出てくる場所ってわかってるのか?」
「はい!ここから北に山を2つ超えた渓谷エリアにいるとのことです!」
「よし、準備して出発するかー」
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