チート特典スキルは神より強い?
第55話 実家2
「これで地下の基地…というよりも俺の研究施設に行けるようになった」
「研究施設? アウルの?」
「ああ、そうだ。まあ、そこで立っていてもしょうがないからまずは中へ入ろう」
先程パネルというよりキーボードでタイプしていたのはこの地下に眠っている以前、俺が作った研究施設を再起動するためだ。勿論のことキーボードの言語は英語と日本語だ。前回ここを出た時、少しあいまいにシステムをダウンしていたみたいだからちょっと今日は再起動に時間が掛かってしまった。
「アウルも地下に施設を持っていたとは…」
「そうだな。でも俺が小さい頃に作ったからあまり綺麗じゃない」
「アウルが小さい頃に作った?」
「そう」
「……..」「…….」「……」
どうやら全員とても驚いているようだ。確かに子供がこんな施設を作ったと言われても信じられないよな。だが、皆は俺が作ったと本気で信じている。本来なら「またまた冗談を~」と言われそうなことだが、随分の俺を信頼してくれているようだ。
「本当にアウルは凄いわね。一体どうやって作ったの?」
「んっと地下深くにあるにある鉄や銅なんかを色々と採取するため、まずは地下深くまで掘り進めて、偶然溶岩なんかもあったからそれからは色々と物事が早く進み、そこから機械を作り、AIなんかも作ってからそのAIに今度は色々と命令して施設なんかも少しずつだが作っていき今にあたる」
「…………..」
長い沈黙が続いた。
「いやいやいや、そんなの無理。というより鉄と銅は魔物から摂取できるもので決して地下からは出て来ないわ。それに…..」
「その前にAIとは何なんだ?」
「そうよね。まずはそこからよね」
あ、確かに現代知識を知らない皆にはロボットなどと言われてもそれが何なのか全く分からないだろう。
「まあ、そこら辺はまた今度教えるよ」
そう言い、俺は階段を少し降りたところにあるエレベーターに乗った。
「何これ?」
「エレベーターだ」
「エレベーター? なんか凄く危険そうなものに見えるのだけど….」
「いいから早く全員乗って。出発するから」
そう。これはまだこの数十キロメートルも地下に行くための移動手段。こんな大勢で乗ったことは初めてだが、多分大丈夫だろう。設計が合っていれば…。かなりギリギリの懸けだったが、無事最下層までたどり着くことが出来た。
「う゛…….。気持ちが悪い」
「ヤバイ、死にそう…..」
「何なのだこれは。これは降りるというよりは”落ちる”ではないか….。それよりも息がしずらい」
あ、ホントだ。酸素配給の機械が起動していないな。あれ? おかしいな。さっきしたような気がするのだけど。まあ、いっか。少し我慢しててね、ロリ長。
俺が機械を直し始めてから数分。
「う゛…。まだなのか?」
「えっともうちょっと」
「もう死にそうです…..」
ゼレシアが倒れた。全員、俺以外はとても具合が悪くなり、地面に這いつくばっている。俺は何故だか全く感じないのだがどうしてだろうか? もしかしたらあまり酸素が少ない場所に慣れていないのかもしれないな。だが、もう酸素配給の機械が直った。これでシステムを作動したら大丈夫。
「ふう…。出来たよ」
これでやっと皆の具合が良くなるだろう。
「う゛ぐぐぐぐ….。気持ちが悪い」
何故だ?どうして治らないんだ? 酸素はもう十分、部屋中に届いていると思うのだが…。ということはもう慣れの問題?
「あ゛ぁぁぁぁぁ…..。」
いや、そんなわけないよな。慣れていなかったとしてもここまで苦しんだりはしないだろう。何が原因で皆倒れているのだろうか? と、その時この研究施設が少し揺れ、地下から魔力の振動が流れて来ているのがわかった。
「魔力の振動波が強くなっている?」
最近、地下のマグマの動きが激しいのかよくわからないが、とにかくそれによって発生されているマグマからの膨大な魔力が年々強くなっているのだ。そのためこの施設に唯一年中作動しているこの地下施設を囲うように発動されてある魔力防御壁も最近では一か月に一回は調整しないと壊れてしまうような規模でマグマからの膨大な魔力は日に日に増加している。
これはこの施設での研究でもかなり影響してくるし、特に大規模な魔法などの実験をする時には外部からの魔力が少しでも当たると甚大な被害になってしまう可能性だってある。その一つに俺が以前、魔力波動制御法というものを使ってまるで離れた場所にあるものを自分の手で掴んでいるような形で自由自在にコントロールすることが出来るという魔法を作り出そうとした時、その頃俺はマグマから魔力が放出されていることなど全く知らず、その研究は勿論のこと失敗し、失敗した原因について調べるのになんと半年も掛かってしまった。
まあ、今はそんなことどうでも良いのだが、要は現在俺以外の全員が地面に倒れてしまっている原因は魔力防御壁がマグマからの魔力に耐えきれておらず、少なからずここに倒れてしまっている全員の体に流れている魔力に異常をもたらすほどの魔力をここへ逃がしてしまっているということだ。
「研究施設? アウルの?」
「ああ、そうだ。まあ、そこで立っていてもしょうがないからまずは中へ入ろう」
先程パネルというよりキーボードでタイプしていたのはこの地下に眠っている以前、俺が作った研究施設を再起動するためだ。勿論のことキーボードの言語は英語と日本語だ。前回ここを出た時、少しあいまいにシステムをダウンしていたみたいだからちょっと今日は再起動に時間が掛かってしまった。
「アウルも地下に施設を持っていたとは…」
「そうだな。でも俺が小さい頃に作ったからあまり綺麗じゃない」
「アウルが小さい頃に作った?」
「そう」
「……..」「…….」「……」
どうやら全員とても驚いているようだ。確かに子供がこんな施設を作ったと言われても信じられないよな。だが、皆は俺が作ったと本気で信じている。本来なら「またまた冗談を~」と言われそうなことだが、随分の俺を信頼してくれているようだ。
「本当にアウルは凄いわね。一体どうやって作ったの?」
「んっと地下深くにあるにある鉄や銅なんかを色々と採取するため、まずは地下深くまで掘り進めて、偶然溶岩なんかもあったからそれからは色々と物事が早く進み、そこから機械を作り、AIなんかも作ってからそのAIに今度は色々と命令して施設なんかも少しずつだが作っていき今にあたる」
「…………..」
長い沈黙が続いた。
「いやいやいや、そんなの無理。というより鉄と銅は魔物から摂取できるもので決して地下からは出て来ないわ。それに…..」
「その前にAIとは何なんだ?」
「そうよね。まずはそこからよね」
あ、確かに現代知識を知らない皆にはロボットなどと言われてもそれが何なのか全く分からないだろう。
「まあ、そこら辺はまた今度教えるよ」
そう言い、俺は階段を少し降りたところにあるエレベーターに乗った。
「何これ?」
「エレベーターだ」
「エレベーター? なんか凄く危険そうなものに見えるのだけど….」
「いいから早く全員乗って。出発するから」
そう。これはまだこの数十キロメートルも地下に行くための移動手段。こんな大勢で乗ったことは初めてだが、多分大丈夫だろう。設計が合っていれば…。かなりギリギリの懸けだったが、無事最下層までたどり着くことが出来た。
「う゛…….。気持ちが悪い」
「ヤバイ、死にそう…..」
「何なのだこれは。これは降りるというよりは”落ちる”ではないか….。それよりも息がしずらい」
あ、ホントだ。酸素配給の機械が起動していないな。あれ? おかしいな。さっきしたような気がするのだけど。まあ、いっか。少し我慢しててね、ロリ長。
俺が機械を直し始めてから数分。
「う゛…。まだなのか?」
「えっともうちょっと」
「もう死にそうです…..」
ゼレシアが倒れた。全員、俺以外はとても具合が悪くなり、地面に這いつくばっている。俺は何故だか全く感じないのだがどうしてだろうか? もしかしたらあまり酸素が少ない場所に慣れていないのかもしれないな。だが、もう酸素配給の機械が直った。これでシステムを作動したら大丈夫。
「ふう…。出来たよ」
これでやっと皆の具合が良くなるだろう。
「う゛ぐぐぐぐ….。気持ちが悪い」
何故だ?どうして治らないんだ? 酸素はもう十分、部屋中に届いていると思うのだが…。ということはもう慣れの問題?
「あ゛ぁぁぁぁぁ…..。」
いや、そんなわけないよな。慣れていなかったとしてもここまで苦しんだりはしないだろう。何が原因で皆倒れているのだろうか? と、その時この研究施設が少し揺れ、地下から魔力の振動が流れて来ているのがわかった。
「魔力の振動波が強くなっている?」
最近、地下のマグマの動きが激しいのかよくわからないが、とにかくそれによって発生されているマグマからの膨大な魔力が年々強くなっているのだ。そのためこの施設に唯一年中作動しているこの地下施設を囲うように発動されてある魔力防御壁も最近では一か月に一回は調整しないと壊れてしまうような規模でマグマからの膨大な魔力は日に日に増加している。
これはこの施設での研究でもかなり影響してくるし、特に大規模な魔法などの実験をする時には外部からの魔力が少しでも当たると甚大な被害になってしまう可能性だってある。その一つに俺が以前、魔力波動制御法というものを使ってまるで離れた場所にあるものを自分の手で掴んでいるような形で自由自在にコントロールすることが出来るという魔法を作り出そうとした時、その頃俺はマグマから魔力が放出されていることなど全く知らず、その研究は勿論のこと失敗し、失敗した原因について調べるのになんと半年も掛かってしまった。
まあ、今はそんなことどうでも良いのだが、要は現在俺以外の全員が地面に倒れてしまっている原因は魔力防御壁がマグマからの魔力に耐えきれておらず、少なからずここに倒れてしまっている全員の体に流れている魔力に異常をもたらすほどの魔力をここへ逃がしてしまっているということだ。
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