チート特典スキルは神より強い?
第51話 実家へ3
「で、結局お金になる部分を狩った魔物から一つも得ることが出来なかったわね」
「まあ、皆魔物に出会う度に灰にしたり木端微塵にしたりとだったからな」
ロリ長はさしぶりに攻撃魔法を使うということで威力を制御することが出来ないらしく、エイリはまだ魔物がどの程度の威力で灰になってしまうのかがわからないようで、アリスとジークは俺が町からの出発時に[ミリ・オーバー]を掛けたからまだ自分の魔力を使いこなすことが出来ずにいた。
一番ましだったのはゼレシアだった。彼女は一応ウサギや鹿などを狩ることは出来たが、魔物は苦手で近づくことさえできずにいた。そしてその狩った動物はもうすでに俺達の腹の中。
「ということで私達は今、一文無しってことね」
「ということはまた森へ行かないといけないですね」
「と、言いたいところだが生憎もう夜だ。仕方ない。今日は俺が払っておいてやろう」
「アウル殿が払うと言っても全員合わせて7人ですよ。そんなお金あるんですか?」
「まあまあ、俺は宿をとってくるから少し皆はここで待ってて」
そう言い、俺は彼らに白銀貨を一枚渡した。
「なっ、こんなに…。ありがとうございます!」
「アウル殿、大変申し訳ない」
「おう! では行ってくる」
その10分後、俺は宿を無事見つけることが出来た。
「で、アウル殿。どんな宿なのでござるか?」
「それは行ってからのお楽しみ」
そう言い、俺は北の方へ向き、歩きだした。皆も俺に付いてきていたが、ゼレシアが疑問そうな顔をこちらへ向けた。
「って、この先は確か高級宿屋が建ち並ぶ場所なのでは…」
「もしかして高級宿屋の予約が出来たんですか!??」
驚くゼレシア。その表情にはわくわくといった感情もあるだろうが不安も感じられる。確かに高級宿屋の路地裏にあるボロボロな宿屋など時々あるが、俺はもちろんのことそのような宿屋に泊まる気も寝る気も無い。
「まあ、アウルはお金持ちだからね…。僕はアウルが予約したというならどこでも良いかな」
「そうね。それに私達が今住んでいる宿屋より豪華なのは絶対だと思うしね」
いや、まあその通りなのだが。
すると予約した宿屋が見えてきた。その宿はかなりゴージャス感があり、高級宿屋の建ち並ぶこの道の中でも一際目立つようなとても大きな宿屋への入り口があり、その上にはぽつぽつと一つひとつの距離が離れた窓が数十とあった。
「アウル君の予約した宿屋ってここですか!!!!!????」
アリスとジーク以外はとても驚き、そして嬉しそうだった。ちなみに俺が予約した部屋はこの宿屋の中でも一番高級で広い部屋だ。それに部屋には個人用の温泉が付いており、その上マッサージサービスも付いている。体のだるさや疲労感は上級魔法の[デイ・ヒーリング]を使い一瞬で直すことも出来るが、やはり少しづつ疲れが取れていくという気持ちよさを求めるならばマッサージが一番だ。ちなみに俺達の部屋はこの宿屋の最上階にあるため丁度この角度では見ることが出来ないが、さぞかし広いのだろう。
まあ、そんなわけで泊まるための費用の総額は6部屋なんと、一泊で王貨1枚と白金貨2枚だった。ここはもうすでに田舎の方の町だと思うのだがとても高い。だがこの設備とこの豪華さだ。まあ、こんなものだろう。
「なんか凄いですね。でもどうしてアウル君はそんなにたくさんお金を?」
「そういえば先月、アウルが冒険者ギルドのクエストを受けまくって荒稼ぎしていたような気がするな」
「ちなみにどのくらいなのだ?」
「確か王貨を90枚と白金貨を100枚だったような気がする。僕たちはアウルが夕方、荒稼ぎをしていた時には一旦宿屋に戻っていてアウルからそんな事を聞いたような気がするだけだけど…」
「ああ、その通りだ。だがこの数日前、調査をしていた時に冒険者ギルドから連絡が来て俺が渡していたマジックバッグに入れてあった魔物の皮や角などの価格計算が終わったらしく、追加でその分の金額を受け取ったからあの後より金額が増えたんだ」
「なっ…あれよりもまだ追加でお金を受け取ったのか…。ちなみにどれくらい?」
「王貨300枚」
「は…!? え?」
ですよね。俺もその金額にはその受け取った時に驚いた。まさかクエストの報酬よりも多い金額を渡されるとは思わなかったからな。でも全てがSランク級の材料だったりするからそんなものかと後々思ったのだが、でもやっぱり凄いよな。ちょっと一人では使いきれない量だ。
「え、それは確か我が国の200分の1の金額ではないか。道理で先週まで父の部下であるギルド経営担当部門の者たちが騒いでいたのか…」
「この国、意外と貧乏だったんだな。王貨300×200、6万枚で成り立っている国ってどうなんだ…?」
「え? それって少ないんですか? 私は逆にそんなにお金を持っている国なんだなと驚きました」
「アウル、一応この国は世界で3番目に金持ちな国なのだぞ。まあ、アキレア帝国のような大国に比べればかなり少ないかもしれないが、この規模の国にしたら結構頑張っている方なのだぞ。それにアウルの稼いだ金額は異常だ。貴族でもアウルほど稼せいだ人は王、以外一人もいない」
なるほど。確かにこの規模とこの文明で王貨6万枚、要は6000億円という金額はかなりのものなのかもしれない。もしこれが地球での話なのだとすると、6000億円という金額は一つの大企業が扱うくらいの金額だ。だが、この国ではいくら大企業とは言っても500億円も扱っていない会社がほとんどだ。
王貨 =1000万円
白金貨 =100万円
白銀貨 =10万円
金貨 =1万円
銀貨 =1000円
銅貨 =100円
大銭 =10円
銭 =1円
「まあ、皆魔物に出会う度に灰にしたり木端微塵にしたりとだったからな」
ロリ長はさしぶりに攻撃魔法を使うということで威力を制御することが出来ないらしく、エイリはまだ魔物がどの程度の威力で灰になってしまうのかがわからないようで、アリスとジークは俺が町からの出発時に[ミリ・オーバー]を掛けたからまだ自分の魔力を使いこなすことが出来ずにいた。
一番ましだったのはゼレシアだった。彼女は一応ウサギや鹿などを狩ることは出来たが、魔物は苦手で近づくことさえできずにいた。そしてその狩った動物はもうすでに俺達の腹の中。
「ということで私達は今、一文無しってことね」
「ということはまた森へ行かないといけないですね」
「と、言いたいところだが生憎もう夜だ。仕方ない。今日は俺が払っておいてやろう」
「アウル殿が払うと言っても全員合わせて7人ですよ。そんなお金あるんですか?」
「まあまあ、俺は宿をとってくるから少し皆はここで待ってて」
そう言い、俺は彼らに白銀貨を一枚渡した。
「なっ、こんなに…。ありがとうございます!」
「アウル殿、大変申し訳ない」
「おう! では行ってくる」
その10分後、俺は宿を無事見つけることが出来た。
「で、アウル殿。どんな宿なのでござるか?」
「それは行ってからのお楽しみ」
そう言い、俺は北の方へ向き、歩きだした。皆も俺に付いてきていたが、ゼレシアが疑問そうな顔をこちらへ向けた。
「って、この先は確か高級宿屋が建ち並ぶ場所なのでは…」
「もしかして高級宿屋の予約が出来たんですか!??」
驚くゼレシア。その表情にはわくわくといった感情もあるだろうが不安も感じられる。確かに高級宿屋の路地裏にあるボロボロな宿屋など時々あるが、俺はもちろんのことそのような宿屋に泊まる気も寝る気も無い。
「まあ、アウルはお金持ちだからね…。僕はアウルが予約したというならどこでも良いかな」
「そうね。それに私達が今住んでいる宿屋より豪華なのは絶対だと思うしね」
いや、まあその通りなのだが。
すると予約した宿屋が見えてきた。その宿はかなりゴージャス感があり、高級宿屋の建ち並ぶこの道の中でも一際目立つようなとても大きな宿屋への入り口があり、その上にはぽつぽつと一つひとつの距離が離れた窓が数十とあった。
「アウル君の予約した宿屋ってここですか!!!!!????」
アリスとジーク以外はとても驚き、そして嬉しそうだった。ちなみに俺が予約した部屋はこの宿屋の中でも一番高級で広い部屋だ。それに部屋には個人用の温泉が付いており、その上マッサージサービスも付いている。体のだるさや疲労感は上級魔法の[デイ・ヒーリング]を使い一瞬で直すことも出来るが、やはり少しづつ疲れが取れていくという気持ちよさを求めるならばマッサージが一番だ。ちなみに俺達の部屋はこの宿屋の最上階にあるため丁度この角度では見ることが出来ないが、さぞかし広いのだろう。
まあ、そんなわけで泊まるための費用の総額は6部屋なんと、一泊で王貨1枚と白金貨2枚だった。ここはもうすでに田舎の方の町だと思うのだがとても高い。だがこの設備とこの豪華さだ。まあ、こんなものだろう。
「なんか凄いですね。でもどうしてアウル君はそんなにたくさんお金を?」
「そういえば先月、アウルが冒険者ギルドのクエストを受けまくって荒稼ぎしていたような気がするな」
「ちなみにどのくらいなのだ?」
「確か王貨を90枚と白金貨を100枚だったような気がする。僕たちはアウルが夕方、荒稼ぎをしていた時には一旦宿屋に戻っていてアウルからそんな事を聞いたような気がするだけだけど…」
「ああ、その通りだ。だがこの数日前、調査をしていた時に冒険者ギルドから連絡が来て俺が渡していたマジックバッグに入れてあった魔物の皮や角などの価格計算が終わったらしく、追加でその分の金額を受け取ったからあの後より金額が増えたんだ」
「なっ…あれよりもまだ追加でお金を受け取ったのか…。ちなみにどれくらい?」
「王貨300枚」
「は…!? え?」
ですよね。俺もその金額にはその受け取った時に驚いた。まさかクエストの報酬よりも多い金額を渡されるとは思わなかったからな。でも全てがSランク級の材料だったりするからそんなものかと後々思ったのだが、でもやっぱり凄いよな。ちょっと一人では使いきれない量だ。
「え、それは確か我が国の200分の1の金額ではないか。道理で先週まで父の部下であるギルド経営担当部門の者たちが騒いでいたのか…」
「この国、意外と貧乏だったんだな。王貨300×200、6万枚で成り立っている国ってどうなんだ…?」
「え? それって少ないんですか? 私は逆にそんなにお金を持っている国なんだなと驚きました」
「アウル、一応この国は世界で3番目に金持ちな国なのだぞ。まあ、アキレア帝国のような大国に比べればかなり少ないかもしれないが、この規模の国にしたら結構頑張っている方なのだぞ。それにアウルの稼いだ金額は異常だ。貴族でもアウルほど稼せいだ人は王、以外一人もいない」
なるほど。確かにこの規模とこの文明で王貨6万枚、要は6000億円という金額はかなりのものなのかもしれない。もしこれが地球での話なのだとすると、6000億円という金額は一つの大企業が扱うくらいの金額だ。だが、この国ではいくら大企業とは言っても500億円も扱っていない会社がほとんどだ。
王貨 =1000万円
白金貨 =100万円
白銀貨 =10万円
金貨 =1万円
銀貨 =1000円
銅貨 =100円
大銭 =10円
銭 =1円
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