チート特典スキルは神より強い?
第39話 パーティー!!3
「あ、アウル帰ってきたよ」
「ところであそこで大食いをしているご老人は一体誰なのだ? アウルの弟子と言っていたので一応通しはしたが…」
「ああ、俺の弟子だ。そしてここにいる”老人”も俺の弟子だ」
「紹介された通り、僕はアウルの弟子であるジークだ。ちなみに僕とそこで大食いをしているアリスはこう見えても16歳だ」
と、ジークが言うとアリシア、ハク、セリーヌ、ゼレシア、ロリ長、メリッサの5人は一旦表情が止まり、少し経つと「またまたご冗談を」と言った感じのリアクションをとった。
「嘘と思うかも知れないが、ジークは本当に16歳だ。少し厄介事に巻き込まれてこういった外見になってしまったらしい」
「その厄介事ってもしかして最近、町で噂になっているやつ?」
「確か最近、町の路地裏へ入った少年や少女が少しすると老人になって出てきたという噂のことかい? でもそれならこの国の魔法学者があり得ないと証明したはずだけど…。まさか当の被害者に会うことができるなんてね」
「ああ、だけど僕たちがこのような姿にされてしまったのは2年前、アキレア帝国でだ」
「2年前? この事件は最近始まったものではないのか?」
「いや、2年前からこの事件はアキレア帝国で起きていたのだが、この国同様に魔法学者によって少年、少女を老人にすることは不可能だと決定づけられ、その事件はただの噂だという判決が下ったんだ」
「もしそうだとしたら犯人が使っている魔法はやっぱり新魔法か、それとも禁術のどちらかだね」
新魔法もあり得るが、人や魔物を干からびさせ、一瞬で対象を老人にする様な魔法は禁術の可能性の方が高い。そのような魔法は当の昔に消え去り、禁術の本や資料はもうこの世界には存在しないということを本で読んだことがあるが、完全に消え去るということは不可能だろう。新魔法はこの世界の科学と物理のレベルからして作るのはそう簡単ではない。
「まあ、今はパーティーだからそんなに考え込まないでこの場を楽しもう。それにアウルと話したい人がたくさんいるみたいだよ」
ふと、周りを見てみると、いつの間にかたくさんの生徒が俺達の周りに立っていた。男子生徒も多いが、女性生徒の方が圧倒的に多い。
「あの、魔法学院チームのリーダーのアウル君ですよね? 魔法大会での試合、凄かったです!」
「私も見てました。アウル君、格好良かったです!」
「あの私、魔王があの[ブラックホール]っていう新魔法?を放った後、アウル君に助けられました!」
「アウル君が使ったあの魔法は一体?」
などなど。他にも何十もの質問を問いかけられたが、俺には一人一人の質問に答えることしかできなく、とても回答するのに時間が掛かってしまった。色々と女の子達から質問責めに合い少しすると徐々に男子生徒がいなくなり、いつの間にか彼らは遠くから俺を睨んでいた。ヤバイ、これはまずい。
そこで、遠くに立っていたゼレシアを発見したので、俺は彼女の所まで行き、ダンスに誘った。
「踊っていただけますか?」
ゼレシアは少し微笑み、俺に頷いた。彼女をダンスに誘ったことによって男子生徒達からの突き刺さるような視線は徐々に減っていったが、逆に女性からのそういったタイプの視線をより感じるようになってしまった。どっちみち突き刺さる様な視線は回避出来なかったのである。
「大人気ですね」
「いや、まあいろんな意味でね…」
「ところで女性の方々を見るのもいいですが、少しは私の事見てくれませんか?」
ゼレシアはと俺の顔から視線を外し、そっぽを向いた。確かにせっかく男子生徒達からの視線を回避する手伝いをしてもらったのに、ゼレシアの方を全く見ずにダンスをしながら周囲の目を見るのは失礼というものだ。
「ごめん。少し視線が気になって…」
「まあ、いいです」
また黙ってしまった。何か話題がないかと考えてはいるのだが、ゼレシアと近くにいるだけで最近、何の話題も浮かび上がってこなくなる。何故だろうか? するとダンス曲が一旦終わり、今度はさっきと違い、滑らかなラブソングになってしまった。俺はゼレシアにエスコートしてもらい、足のステップなどを教えてもらっている。基本的には軽くステップとるだけの簡単なダンスなのだが、近い。ゼレシアの顔は目の前にあり、お互いの鼻がくっついてしまいそうな距離だ。
俺はつい、他の場所へと視線を向けてしまった。結局俺は曲が終わるまでゼレシアの顔を見ることが出来ず、ゼレシアと会話をすることすらも出来なかった。ゼレシアの顔をふと、見ると丁度彼女の顔が髪で隠れており、その表情を見ることは出来なかったが、その後ゼレシアはすぐさまどこかへ歩いて行ってしまった。
「どうしたのだ? そんな切ない顔して」
「い、いや、ナ、なんでもないヨ…。」
「へ~、アウルが見ていたのってあの子でしょ…?」
「え、いや、全然。全然ゼレシアの事なんて見てないし」
「ん? 誰もゼレシアを見ていたか、とは言ってないぞ」
「ところであそこで大食いをしているご老人は一体誰なのだ? アウルの弟子と言っていたので一応通しはしたが…」
「ああ、俺の弟子だ。そしてここにいる”老人”も俺の弟子だ」
「紹介された通り、僕はアウルの弟子であるジークだ。ちなみに僕とそこで大食いをしているアリスはこう見えても16歳だ」
と、ジークが言うとアリシア、ハク、セリーヌ、ゼレシア、ロリ長、メリッサの5人は一旦表情が止まり、少し経つと「またまたご冗談を」と言った感じのリアクションをとった。
「嘘と思うかも知れないが、ジークは本当に16歳だ。少し厄介事に巻き込まれてこういった外見になってしまったらしい」
「その厄介事ってもしかして最近、町で噂になっているやつ?」
「確か最近、町の路地裏へ入った少年や少女が少しすると老人になって出てきたという噂のことかい? でもそれならこの国の魔法学者があり得ないと証明したはずだけど…。まさか当の被害者に会うことができるなんてね」
「ああ、だけど僕たちがこのような姿にされてしまったのは2年前、アキレア帝国でだ」
「2年前? この事件は最近始まったものではないのか?」
「いや、2年前からこの事件はアキレア帝国で起きていたのだが、この国同様に魔法学者によって少年、少女を老人にすることは不可能だと決定づけられ、その事件はただの噂だという判決が下ったんだ」
「もしそうだとしたら犯人が使っている魔法はやっぱり新魔法か、それとも禁術のどちらかだね」
新魔法もあり得るが、人や魔物を干からびさせ、一瞬で対象を老人にする様な魔法は禁術の可能性の方が高い。そのような魔法は当の昔に消え去り、禁術の本や資料はもうこの世界には存在しないということを本で読んだことがあるが、完全に消え去るということは不可能だろう。新魔法はこの世界の科学と物理のレベルからして作るのはそう簡単ではない。
「まあ、今はパーティーだからそんなに考え込まないでこの場を楽しもう。それにアウルと話したい人がたくさんいるみたいだよ」
ふと、周りを見てみると、いつの間にかたくさんの生徒が俺達の周りに立っていた。男子生徒も多いが、女性生徒の方が圧倒的に多い。
「あの、魔法学院チームのリーダーのアウル君ですよね? 魔法大会での試合、凄かったです!」
「私も見てました。アウル君、格好良かったです!」
「あの私、魔王があの[ブラックホール]っていう新魔法?を放った後、アウル君に助けられました!」
「アウル君が使ったあの魔法は一体?」
などなど。他にも何十もの質問を問いかけられたが、俺には一人一人の質問に答えることしかできなく、とても回答するのに時間が掛かってしまった。色々と女の子達から質問責めに合い少しすると徐々に男子生徒がいなくなり、いつの間にか彼らは遠くから俺を睨んでいた。ヤバイ、これはまずい。
そこで、遠くに立っていたゼレシアを発見したので、俺は彼女の所まで行き、ダンスに誘った。
「踊っていただけますか?」
ゼレシアは少し微笑み、俺に頷いた。彼女をダンスに誘ったことによって男子生徒達からの突き刺さるような視線は徐々に減っていったが、逆に女性からのそういったタイプの視線をより感じるようになってしまった。どっちみち突き刺さる様な視線は回避出来なかったのである。
「大人気ですね」
「いや、まあいろんな意味でね…」
「ところで女性の方々を見るのもいいですが、少しは私の事見てくれませんか?」
ゼレシアはと俺の顔から視線を外し、そっぽを向いた。確かにせっかく男子生徒達からの視線を回避する手伝いをしてもらったのに、ゼレシアの方を全く見ずにダンスをしながら周囲の目を見るのは失礼というものだ。
「ごめん。少し視線が気になって…」
「まあ、いいです」
また黙ってしまった。何か話題がないかと考えてはいるのだが、ゼレシアと近くにいるだけで最近、何の話題も浮かび上がってこなくなる。何故だろうか? するとダンス曲が一旦終わり、今度はさっきと違い、滑らかなラブソングになってしまった。俺はゼレシアにエスコートしてもらい、足のステップなどを教えてもらっている。基本的には軽くステップとるだけの簡単なダンスなのだが、近い。ゼレシアの顔は目の前にあり、お互いの鼻がくっついてしまいそうな距離だ。
俺はつい、他の場所へと視線を向けてしまった。結局俺は曲が終わるまでゼレシアの顔を見ることが出来ず、ゼレシアと会話をすることすらも出来なかった。ゼレシアの顔をふと、見ると丁度彼女の顔が髪で隠れており、その表情を見ることは出来なかったが、その後ゼレシアはすぐさまどこかへ歩いて行ってしまった。
「どうしたのだ? そんな切ない顔して」
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