デフォが棒読み・無表情の少年は何故旅に出るのか【凍結】

決事

36.5 森にて人殺し

東西東西。
とある狼が長旅に疲れ、傍の森で一休みすることにした。
空腹でもあったため、狩りでもしようと森の奥へと分入って行った。
すると、大量の魔物が群れで暮らしていたのだ。
そっとしておこう。
そう思った狼は彼らに悟られぬようその場を離れ、一匹の兎を捕まえて食事にした。
暫くその森に滞在することを決め、毎日奥に入ると、その度に違う種類の魔物たちを見つけた。
様々な魔物がお互いの邪魔にならぬよう共生していたのだ。
いつも通り餌を求めぶらついていた狼は一人の人間を見つけた。
剣をぶら下げ、刺々しく剣呑な目をした若い男。
狼には一目で分かってしまった。
こやつはこの森を荒らし、魔物を殲滅するのだろう、と。
その森に変な愛着を持つようになっていた狼は、その男を

一噛みで殺した

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短いので続きは明日投稿します!

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