デフォが棒読み・無表情の少年は何故旅に出るのか【凍結】
29 人間、誰しも触られたくないとこってありますね
「いっ!」
拳ではなく手刀が俺の脇腹を掠った。
爪が肌を掻いていった。
先程から腕で顔や腹を守ることしか出来ていない。
攻めに回ったナイケは息つく暇すら与えず攻撃する手を休めなかった。
「ツツラ達、今度はかくれんぼしてるみたいだよ! 囮その2の君も頑張らなきゃ!」
陽動するまでもなく彼は俺たちの作戦に気が付いていた。
俺に夢中でありながら背後を警戒することを忘れず、そのせいでアニセラもタイミングが掴めないようで後手に回ったまま反撃出来ないでいた。
「これ、ここで習っただけじゃない、だろ?」
鎌かけというほどじゃないけれど少しでも動きが鈍らないものか、と放った言葉。
それは望外の働きをした。
「……それが、どうしたの」
喋ったことで自身の動きもぶれた俺の心臓の5cm先で指先がピタリと止まった。
しかし思っていた反応とのズレがあり、困惑を禁じ得ない。
何か悔しそうな、切なそうな表情を見せたのだ。
「気になっただけだ。あまりにも、他の子との技量の差が、大きいから」
「へー、ふーん、そーなんだー」
思い切り顔を顰めて俺を見られても理由が分からないためどうしようもない。
「ちょっと君。もっと洞察力がなければ良かったのに。何でそう」
親がいて、友達もいて、自分を蔑んだこともなくて
そんな恵まれてる環境にいるんだよっ
〜*〜*〜*〜*〜
ナイケくんには暗い過去がありそうですね←
この前投稿し始めたばかりの他の作品ーー元の世界を追い出された俺はーーに神様数が追い抜かれてしまいました(O_O)
どちらも読んでくださっている、ということで喜ばしいことではあるんですがね!
これからも頑張らなきゃな、と思いました。
まあ、そんな感じの29話でした。
拳ではなく手刀が俺の脇腹を掠った。
爪が肌を掻いていった。
先程から腕で顔や腹を守ることしか出来ていない。
攻めに回ったナイケは息つく暇すら与えず攻撃する手を休めなかった。
「ツツラ達、今度はかくれんぼしてるみたいだよ! 囮その2の君も頑張らなきゃ!」
陽動するまでもなく彼は俺たちの作戦に気が付いていた。
俺に夢中でありながら背後を警戒することを忘れず、そのせいでアニセラもタイミングが掴めないようで後手に回ったまま反撃出来ないでいた。
「これ、ここで習っただけじゃない、だろ?」
鎌かけというほどじゃないけれど少しでも動きが鈍らないものか、と放った言葉。
それは望外の働きをした。
「……それが、どうしたの」
喋ったことで自身の動きもぶれた俺の心臓の5cm先で指先がピタリと止まった。
しかし思っていた反応とのズレがあり、困惑を禁じ得ない。
何か悔しそうな、切なそうな表情を見せたのだ。
「気になっただけだ。あまりにも、他の子との技量の差が、大きいから」
「へー、ふーん、そーなんだー」
思い切り顔を顰めて俺を見られても理由が分からないためどうしようもない。
「ちょっと君。もっと洞察力がなければ良かったのに。何でそう」
親がいて、友達もいて、自分を蔑んだこともなくて
そんな恵まれてる環境にいるんだよっ
〜*〜*〜*〜*〜
ナイケくんには暗い過去がありそうですね←
この前投稿し始めたばかりの他の作品ーー元の世界を追い出された俺はーーに神様数が追い抜かれてしまいました(O_O)
どちらも読んでくださっている、ということで喜ばしいことではあるんですがね!
これからも頑張らなきゃな、と思いました。
まあ、そんな感じの29話でした。
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