Re:legend

りゅう

529:水の精霊神モード









「フラン!よかった…無事だった…」

巨大都市エルミスに戻ってすぐにリュウさんが私の元へやって来た。どうやらかなり心配させてしまったらしい。

「リュウさんごめんなさい。心配をおかけしました」
「気にしなくていいよ。とりあえず無事で良かったよ」

リュウさんは私を見てとてもホッとしたような表情をしていた。

「フランさん、もしかして…」
「そのもしかして、よ…」

リュウさんの側にいたフェアリーにそう答え私はさっそく精霊を呼び出す。ポチャとメロウ、そして水の精霊神ウェルディーネ

「はじめまして、フラン。これからよろしくね」
「ええ、こちらこそよろしくお願いします」

私は小さな小さな可愛らしい水の精霊を手のひらの上に置き覚醒状態になる。力がみなぎる。今までより巨大な力を私は手にしたという感覚を覚えた。

「精霊神モード…なのか?」

水の精霊神モードになった私を見てリュウさんが驚きの声を上げる。

「ウェルディーネ、後で話がある」
「わかってます。ですが、今は戦いを優先させてください」
「ああ、わかっているよ」

真剣な表情でクロノスとウェルディーネは言葉を交わす。クロノスだけではなくフェアリーとフレアもピリピリした感じだった。

「リュウさん、私、ようやくリュウさんと同じ場所で戦えます。見ててください。これからはリュウさんに守られるのではなくリュウさんと共に戦いますから…」
「フラン…ありがとう…」

リュウさんは本当に嬉しそうにそう言ってくれた。

「ウェルディーネ、メロウ、ポチャ、やるわよ!」

私は精霊たちに声をかけて神器ヘリオブライトを手に取る。

「あれは…」
「神器ですね…槍の神器、ヘリオブライト…フランさん、どこであの神器を…」

僕とフェアリーが言葉を交えている間、フランの魔力は上昇を続けていた。

「リュウさん、この力を試したいです。巨大都市エルミスの制圧は私に任せていただけませんか?」

フランの魔力を感じた僕はその魔力の膨大さに恐怖を覚えた。それはみんなも同じだったようで周囲にはいつのまにかみんなが集まっていた。

「わかった。頼むよフラン」

僕はフランに巨大都市エルミス制圧を任せてみんなとともに巨大都市エルミスの入り口に戻った。













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