Re:legend
513:援軍
「うわっ…本当に変なドームみたいなのに包まれた…」
「ていうか何ここ、暗っ」
エリカとシャルロットがボソッと呟く。先程、ジャンヌがスマホでハルカに連絡を取り、ラスにドリフトで援軍を連れてきてもらったのだった。
来てくれたメンバーはソフィラさん、フレイム、エリカ、シャルロット、ニコルちゃん、ラハドさん、サラちゃん、アクア、エイリーン、ラスそしてフェアリー、フレア、クロノス。
ハルカはエリスに何かあるといけないから家で待っている。ノルンさんもハルカと一緒にいる。
「いきなり囲まれてるわね…」
「おそらくこのドームのようなものには位置を特定する術式も組み込まれているのでしょう」
周囲の視線に気づいたエリカにシャインが言う。
「なるほどね、で、どうする?やる?」
「いや、敵の動きを止めよう」
クロノスはそう言いながら魔法を発動、周囲の敵の時を止める。
「クロノス、1体だけ動かせるようにして、ヴァンパイアがどれくらい強いか確認したい」
「了解」
クロノスがそう言いながら1体のヴァンパイアの魔法を解除する。解除した途端、ヴァンパイアは襲いかかって来た。
「どれどれ、どれくらい強いのかな」
エリカがそう言いながら神器を装備して構える。
「えい」
やる気満々だったエリカの真横をフレイムの火が通過する。フレイムが放つ火を見たヴァンパイアは慌てて逃げ出した。
「ヴァンパイアは火が苦手なんだよ。まあ、これが通じるのは下級ヴァンパイアだけだけどね。下級相手なら適当に火を起こせばいいよ」
「なるほど、じゃあクロノスの魔法とフレイムの火で出来るだけ戦闘を回避しながら進むわよ。とりあえずはリュウたちを助けるのを最優先に考えて」
エリカが指揮をとりながら全員、ヴァンパイアロードの中心に進む。
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