Re:legend

りゅう

507:伝説、そして色欲















「何これ…」

ユリちゃんは目の前にそびえ立つ巨大な魔獣を見ながら呟く。ユリちゃんの目の前にそびえ立つのはかつて伝説と呼ばれた魔獣インドラ

インドラは天候を操り雷を司る魔獣だ。この世界において自然的に発生した雷はインドラの裁きと言われるほど恐れられた魔獣、それがインドラだ。

「これと1対1でやるの?なかなか鬼畜なことを言ってくれるわね…」

ユリちゃんは引きつった笑みを浮かべながら覚醒状態になる。覚醒状態になったユリちゃんは最大火力の魔法をインドラに撃ち込むが、ユリちゃんの魔法はインドラに吸収された。インドラは雷を吸収する。雷魔法の使い手がインドラを倒すためにはインドラ以上の雷を持たねばならない…

「伝説を超えろってこと?なかなか無茶を言いますね…」

ユリちゃんはレイピアの先端部分に雷を集中させながら呟く。ユリちゃんが雷を最大まで集めるまで約数秒かかる。当然その間インドラが大人しく待ってくれるわけがない。

インドラが翼を広げる。すると翼から大量の電気が放電しユリちゃんを襲う。イナズマがいてくれれば…とユリちゃんは思ったがいないものは仕方ない、雷のチャージを中断してインドラの攻撃を回避する。



「ここは…どこ?」

みんなが修練場で戦っている中、エリスは光に包まれた空間の中にいた。

『選ばれしものよ、汝に力を授けよう』

そのような声が聞こえた後、エリスの前に一冊の魔導書が現れる。見覚えのある魔導書だった。

「『色欲』…」

かつて何度も戦ってきた者が封印された魔導書、何故ここにあるのか疑問だったがエリスは『色欲』の力を得た。















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