Re:legend
496:時の精霊神モード
「ねえ、これ私たち付いてくる必要なかったんじゃ……」
光の力で敵を次々と薙ぎ倒す僕とシャインを見つめながらスカーレッドに乗ったエリカが呟く。
「私たち必要ありませんですしね」
グランブルーに乗ったフランが引きつった笑みを浮かべて言う。フランの手のひらではメロウとポチャが暇そうにしていた。
「私たちもすごく暇なんですけど」
「まあ、あの程度の敵なら精霊神モードになる必要もないし仕方ないよな…」
フェアリーとフレアもすごく暇そうにしている。
「もう半分は倒してますよねあれ…」
エメラルドに乗ったアミちゃんが僕達の方を見て呟く。
「リュウさん、そろそろ役目交代しましょうよ」
ハルカが僕に聞こえるように大きな声で言う。よほど暇なんだろうな…さて、あまり暇させるのも悪いしとっとと片付けますか…
「リュウ様、残りの敵をあと1撃で仕留めてください。私が1箇所に誘導しますので」
また無茶を言ってくださるな…なかなかの無理難題だぞそれ……
シャインが光のドームを作り残りの魔族をドーム内に閉じ込めた。
「さあ、あとはよろしくお願いします。方法はお任せしますので」
「じゃあ、クロノス、精霊神モード試していいか?」
「了解」
「精霊神モード時」
クロノスの了解を得た僕は時の精霊神モードを発動させる。
「では、あの光のドームを時間の狭間に入れましょう。そしたら敵はこの世から消滅します」
クロノスが僕に敵を倒す方法を教える。
「クロノスバニッシュ」
僕は時の魔法を発動させる。すると光のドームの後ろに空間が開き光のドームを吸い込んで消えた。
「殲滅完了ですね。お疲れ様です」
シャインが周囲に魔族の気配がなくなったのを察知して言う。それにしても時の精霊神モードはほかの精霊神モードよりもはるかに体力を使う気がする。使い所はちゃんと選んだ方がいいな…
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