Re:legend

りゅう

486:一晩














「リュウさん…よかった……本当に良かった。リュウさんが無事で…」

僕が家についた途端ハルカが泣きながら僕を抱きしめてくれた。相当心配してくれていたのだろう…

「ハルカ、ごめんね…心配かけて…」

「謝らないでください…私こそすみません…お役に立てなくて」

「ハルカは十分頑張ってくれたよ。ハルカがいなかったら僕は魔神王に殺されてたと思う」

「私はなんの役にも立ってません…リュウさんと一緒に戦ったのはウィズですから…私、悔しいんです。今日リュウさんと一緒に戦ったのが私じゃなくてウィズだったのが……リュウさん、私、絶対に強くなりますから、リュウさんの隣でリュウさんと一緒に戦えてリュウさんを守れるほど強くなりますから。だから…」

ハルカが最後まで言い終わる前に僕は気を失った。

「最後まで聞いてくださいよ…」

ハルカはボソッとつぶやいて僕を僕の部屋のベッドまで運んでくれた。

魔神王との戦いから数時間が経過し、時刻は深夜3時、気絶してしまっていた僕は目を覚ました。

「3時か…だいぶ寝ちゃってたんだな…」

僕はそう呟きながらベッドから出ようとした。僕がベッドに手をつくとむにゅりと何か柔らかいものがあった。

「なんだこれ、暗くてよく見えないな…」

僕は魔法を使い部屋を明るくした…

「ハルカ!?」

僕は慌ててハルカから手を離す。ハルカのあれ意外と大きかったな…

「ん…リュウさん?起きたんですか?」

ハルカが両目をこすりながら僕に尋ねる。あっ、なんかすごくかわいい…

「ハルカ、なんでここで寝てるの?」

「じゃんけんで勝ったからです」

「は?」

どうやら僕が気絶した後に僕のお嫁さん6人は僕と一緒に寝ようとしたらしいのだがさすがに全員はベッドで寝れないと…そこでじゃんけんに勝った1人だけが僕の隣で寝ることになったらしい…

「リュウさん、今日だけでいいから一緒に寝ましょう」

ハルカがそう言いながら僕の手を抱きしめる。断れないなこれ…

僕はその晩ハルカと一緒に眠った。ハルカはすぐに寝てしまったが僕は全然ねれなかった。もちろんやましいことはしてませんよ」















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