Re:legend

りゅう

480:大技















僕が放った不可視の斬撃次々と魔神王に直撃する。

「くっ…今のはなかなかいい攻撃だったぞ…褒美をくれてやろう。闇霧」

魔神王が魔法を発動させると僕達は闇の霧に包まれた。

「まずい…リュウ、風魔法でこの霧を払え、急いで…」

「わかった。精霊神の逆鱗」

僕が風魔法で闇の霧を払った直後、闇でできた無数の拳が僕達を襲う。

「傲慢なる空間」

ウィズが魔法を発動させた瞬間、闇の拳が全て消失した。

「今のは?」

「私の魔法だ。私の周囲に存在する全ての魔法を魔力に変換して吸収する魔法だ。まあ、発動にいろいろと条件があるからポンポン使うことはできないけど…」

「なるほど、助かった」

「気にすることはない。それよりも大技を1発撃ち込みたい。今のでだいぶ魔力が溜まったから魔法発動まで時間を稼いで欲しい」

「わかった。なんとあやってみるよ」

僕はそう言いながらウィズの前に立つ。ウィズは僕の後ろで魔法を発動させる準備を始めた。

「『雷神』『嫉妬』『暴食』『未来』」

僕は4つの強力な魔法を同時に発動した。雷神と暴食の魔法でスピードや身体能力を強化し嫉妬の魔法で相手の心を読み未来の魔法で数秒先の未来を見る。今の僕は相当のことが起こらない限り絶対に死なないだろう。

僕はテレポートを発動して魔神王の真後ろに回り込み魔神王を後ろから蹴り飛ばす。

「この…」

蹴り飛ばされた魔神王は僕に剣を向けるが未来の魔法で剣の起動はバレバレ、しかも嫉妬の魔法で次はどう攻撃してくるのかさえわかる。避けながらカウンターを入れることすら容易い。

「爆炎龍の咆哮」

僕は魔神王の攻撃を躱しながら全力の一撃を撃ち込んだ。僕の魔法をくらった魔神王が宙を舞う。

「ウィズ、やれ!」

「トライ・ライト・ノヴァ」

ウィズが魔法を発動させるとウィズの真上に3つの巨大な球体が現れる。まるで3つの巨大な星とも思える球体はそれぞれ火、水、雷の属性を持っていた。その巨大な球体が魔神王に降り注ぐ。
















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