Re:legend
468:本当のこと
レグルスの魔力弾をくらったイカヅチは魔力弾に押されて要塞の地下へと落ちていった。
「ふう、終わったな…おい、終わったぞ」
『そうか。わかったありがとう』
僕は念話でレグルスにそう伝えて自分の体に戻る。
「リュウさん、大変です!もうすぐこの要塞が崩壊しちゃうみたいです。はやく脱出しないと…」
ハルカが慌てながら僕のもとへやってくる。あっ、なんかかわいいな…ていうかごめんなさい。この要塞が崩壊するの僕のせいです。
「リュウさん、みんなは?」
「もう家に送ったよ。神器も回収したし後は僕達が家に帰れば大丈夫」
「よかった…じゃあ、リュウさんお願いしていいですか?」
ハルカがそう言いながら僕に手を差し出す。
「うん。わかってるよ」
僕はハルカの手を取りドリフトを発動する。ドリフトを発動させた直後、僕達は家の前にいた。
僕とハルカが脱出した直後、要塞は崩壊した。
「くそっ…まさか私が圧倒されるなんて…許せない…」
瓦礫の中から這い上がってきたイカヅチは怒りをあらわにしながら呟く。
「この恨みはいつか絶対に晴らす」
雷の魔女は怒りに身を任せ周りの物を全て破壊した。そして雲を作りその上に乗り飛び立った。
「おかえり、リュウ、お姉ちゃん…」
僕とハルカが家に入ろうとすると後ろからエリカが声をかけてきた。
「ただいま」
「リュウ、悪いけど私とお姉ちゃんだけにして…」
「わかった」
エリカに言われた通り僕は1人で家の中に入った。
その場に残されたハルカとエリカは少し沈黙の時を過ごしエリカが口を開いた。
「お姉ちゃん…隠さず本当のことを言って…お姉ちゃんの中にはお姉ちゃん以外に誰かいるの?」
エリカの問いにハルカはしばらく答えることができなかった…
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