Re:legend

りゅう

438:神器の在り処












「どうやら無事に彼を封印できたみたいだね」

白を封印した日の夜、僕は部屋で眠りについたはずだったのだが気づいたらここにいた。

「ウィズか…今日はレグルスはいないのか?」

「ああ、今日は『傲慢』の空間に君を呼んだ形だからね」

「そんなことができるのか…」

「ああ、レグルスが私を呼ぶことができるみたいに私もレグルスや君を呼ぶことができる。当然だろう?」

言われてみれば、たしかに…当然のことだ。僕やレグルスだけがウィズたちを呼び出せるのは不公平だな。

「で、何か用があるから呼び出したんだろ?何のようだ?」

「ちょっと話がしたくてね。ゆっくりと今後についての話を……」

「今後?」

「ああ、今日、私とハルカはヒューマニアの方へ行って来てね。神器を手に入れた」

「神器…」

当然ウィズから飛び出して来た言葉に僕が反応する。

「ああ、私達が手に入れた神器の名はシャンエリゼ、弓の神器だ」

「弓か…なるほど、ハルカに相応しい神器だな」

ハルカの弓の腕は超一流なのだ。弓の神器をハルカが手に入れたのはかなり嬉しい。

「弓の神器はハルカが持っているからいいとして実はもう1つ神器の在り処を知っている。ガントレットの神器だ。私が何を言いたいかもうわかったかな?」

「エリカに入手させろ、と?」

「ああ、あれの能力はエリカとの相性もいい、入手させて損はないだろう」

その後、ウィズは僕に神器の在り処を詳しく教えてくれた。明日エリカと手に入れに行こう。そう思いながら僕は眠りについた。















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